日光のカケスは東京で越冬するのか
とにかくタスカムのX8で長時間録音すると、チェックがたいへんです。まだ、前回の日光行きのときの話です。
5月5日、夕方5時に録音機を置いて録音を開始。2022年5月10日の記事「超長時間さえずるヤブサメ-日光」のヤブサメが録音されていたのと同じファイルです。
昼間の鳥が鳴きやんだ午後7時頃、ホンセイインコの鳴き声が入っていました。
タスカムX8で録音。ボリュームのアップ、1,500Hz以下の低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。
とうとうガビチョウに続いてホンセイインコも日光に入ってきたのかと、最初は思いました。しかし、よく聞くと少し音質が異なります。
どうもカケスの物真似のようです。この音声の近くで「ジャー」というカケスらしい声はありませんが、カケスがよくいるところで、録音をするとよくカケスの鳴き声が入っています。
今のところ、日光にはホンセイインコがいたという話は聞いていません。ということは、このカケスは冬の間、ホンセイインコがいるところで越冬していてホンセイインコの鳴き声を聞く機会があり、そこで覚えた可能性が高いことになります。
現在のホンセイインコの分布域は、首都圏で神奈川県と東京都が中心のはずです。日光と東京、約200km離れています。標高差で700mから数m、山地から平地への移動、漂鳥のカケスとしては、ちょうど良い移動距離と環境なのかもしれません。
物真似の得意なカケスだけに、覚えた鳴き声から越冬地を推測する楽しみがありました。
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