ハシブトガラスの巣立ち-六義園
六義園からやっとハシブトガラスの幼鳥の鳴き声が聞こえてくるようになりました。
過去の記録では、だいたい5月下旬に幼鳥の甘えた鳴き声が聞こえて来たのですが、およそ半月遅い巣立ちとなります。
ここ2年間、コロナ禍のため六義園は閉園されていました。そのため、ハシブトガラスの繁殖状況を調べることができませんでした。今年はできると思ったのですが、巣の数の少なさに驚いています。繁殖の可能性のあったのは、今回巣立ちした巣と巣材運びが見られたほぼ反対側の場所の2ヶ所のみ。確実な繁殖の確認は、今回幼鳥の鳴き声が聞こえた1巣のみとなります。
六義園では、ハシブトガラスの多かった2000年頃、毎年17~22個の巣が見つかりました。当時は、1つの巣を見上げると、その奥にもう1つ見えるというほどの密度でありました。
それが、わずか1巣です。冬のネグラの調査でも、万単位のカラスが集まっていた目黒自然教育園のネグラが無くなったりしています。ハシブトガラスの繁殖状況も、同様に減少していることは間違いなさそうです。
もしかしたら六義園最後の巣立ち雛になるかもしれない幼鳥の鳴き声です。タスカムDR-05で録音、ボリュームの増幅、1,000Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。
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