芝川第一調節池・再訪
梅雨入り前の貴重な晴れ間を利用して、川口市にある芝川第一調節池を再訪しました。
本日は、薄いベールのような雲が空に広がり暑さを遮ってくれました。ベールは、太陽も覆い日暈となって、とてもきれいでした。
先日の芝川では不明の声がいくつがあり、少しでも解明できればと思い再訪しました。まだ耳の健在なカミさんと歩くと「こっちで鳴いているのは何?」と言われても録音機を準備するうちに鳴きやんでしまいます。
そのもどかしさの解消のため、簡単ながら作戦を練りました。不明の声の聞こえた3ヶ所で、私たちから10mほど離れたところにタスカムのDR-05を置いて稼働させておきます。
私の手元には、YAMAHAのW24を置いてイヤフォンで聞くようにしました。いわば、W24を補聴器かわりにしての録音しながら聞いて鳴き声を確認するようにします。
こうすると、たしかに高い声で鳴くセッカの声が聞こえます。遠くで鳴くカイツブリやオオバンも聞こえます。静かな湿地がたちまち、にぎやかな鳥の声に包まれているのがわかります。
前回、気になったのはオオセッカらしいさえずりが聞こえたことです。しかし、かなり遠くて音としてとらえることはできませんでした。声のするほうを見れば、特有のディスプレイフライトの行動で見つけることができて確認できるはずです。
ということでずいぶん粘ったのですが、結論としてはオオヨシキリのさえずりの断片がオオセッカの鳴き声に似ているための誤認の可能性大ということになりました。
声紋で見ると音の高さがそっくりです。しかし、オオセッカはだんだん音が大きくなり多少尻上がりになります。しかし、オオヨシキリのさえずりの一部は平坦という違いがあり、聞き慣れれば区別できると思います。
ひとつ謎が解明できました。そして、日に焼けて快い疲労感に包まれています。
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