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2022年7月

2022年7月28日 (木)

アカハラのさえずりは2音節半か-日光

 今となっては誰に教わったのか、おぼえていません。アカハラ、マミジロ、クロツグミのさえずりの区別は、アカハラは2音節半、マミジロは一音節半、クロツグミはそれを複雑にしたものと教わりました。とてもわかりやすい区別の方法だと思い、私もそう解説したことがあります。
 ただ、野鳥録音をはじめて、アカハラのさえずりが2音節半という簡単なものではないことを知りました。バリエーションが多く、個体差ばかりではなく途中で調子を変えて鳴くものもいて、一言では言い尽くせない鳴き方をしています。ですから、図鑑に「キョロンキョロンチリリ」と鳴くと一言でかたづけられてしまっては、アカハラのさまざまなさえずりについて表現しているとはいえません。そして、初心者にとっては分からず、ただただ野鳥のさえずりは難しいという印象を与えてしまいます。
 今回の日光では、アカハラがよくさえずってくれました。録音機の前で、喉を自慢するかのように鳴いてくれました。ということで、まず2音節半で鳴くアカハラです。
 タスカムのX8で録音。ボリュームの増幅、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 典型的なアカハラのさえずりと言われている鳴き方です。以前、多くのアカハラのさえずりの中からこの典型を探すのに苦労したことがあります。典型的が全体の何割なのかわかりませんが、多くない印象があります。
 1音節半で鳴く、アカハラです。録音方法、編集加工は同じです。

 同じ録音機に入っていますので、同じ個体であると思います。同じアカハラが、2音節半と1音節半で鳴くことがわかります。
 この節は、マミジロとの区別のポイントどおり1音節半ですから、マミジロにしてしまうパターンです。
 実は野鳥録音をはじめた頃、アカハラの大合唱のなかマミジロのさえずりを見つけたのですが、今思えばアカハラのこのタイプの鳴き方であったと思います。
 では、アカハラとマミジロとの区別は何かというと、音色が違います。アカハラを聞き慣れれば、寂しげに鳴き丸みを帯びた音色で区別できると思います。夕日が山の端に隠れたところで、鳴きはじめ胸に迫るように感じます。それに対しアカハラは、軽やかで明るい感じで弾むようなリズムで鳴きます。
 これだけで、100文字余り。図鑑でここまで解説してくれるとよいのですが。

2022年7月27日 (水)

アカハラがさえずるまで-日光

 日光に行って来ました。
 一昨夜から朝にかけては、雨がふらないという予報を確認して。タスカムのX8とDR-05Xをいつもの霧降高原に仕掛けてきました。帰って来て見たNHKの7時前の天気予報では、いつの間にか雨が降ることになっています。雨の当たらないところに置いているので、一か八かの掛けです。
 幸いにして雨雲は日光市内を通過したものの山のほうにはかからず。録音機を雨に濡らさずすみました。それにしても、ネコの目のように天気予報が変わるのは、困ります。なんど、雨雲レーダーを見たことでしょう。
 ということで昨日回収に行き、音源をチェックしました。暗いうちはフクロウが雌雄とも鳴いていました。ホトトギスは、夜も朝も関係なく盛んにないています。カッコウは遠くで1羽程度、エゾムシクイがいなくなり、コマドリがいました。前回とはかなり様変わりしています。
 アカハラがいちばん近くで鳴いてくれました。アップしたのは、録音機のまわりをとびまわり、その先の木の上でさえずったと思われる音です。羽音とつぶやき、そして本格的なさえずりが入っていました。もし、手持ちでの録音ならばアカハラを警戒させて、これだけ自然な姿の音は録れないでしょう。タイマー録音ならではの野鳥の素顔です。
 タスカムのDR-05Xで録音。低音ノイズの軽減やボリュームの増幅などの編集加工はしていません。音源から切り取っただけです。

 こうして近くで鳴いてくれると、無加工で聞ける音になります。ちなみに、セミはコエゾゼミだと思います。
 今日は、日光一帯は大雨に見舞われています。一日ズレたら録音はできませんでした。今年は、ほんとに天気との戦いに明け暮れます。

2022年7月17日 (日)

日光のメイプルシロップ『雪の華』-ご紹介

  日光から日光連山を越えて、車で小一時間。土呂部に着きます。土呂部(どろぶ)は、関東地方でもっとも寒いところで冬の気象情報ではよく出てくる地名です。
 日光は、モミジの名所です。土呂部では、モミジの樹液からメープルシロップが作られ販売されています。日本産のメープルシロップは、かなり珍しいと思います。
 この事業が始まる前に試食をたのまれ、一なめさせてもらいました。しかしその後。買おうと思うと道の駅などでの限定販売、そしてすでに売り切れということで、指をくわえていました。
 Maplesyrup1
 今年は、意を決して予約を首謀者の一人のE村さんにお願いして、やっと5個をゲット。本日は、フレンチトーストにかけていただきました。写真の右の瓶は、すでに使用しています。
 たいへんお恥ずかしい話ですが、私はメープルシロップは売られているようなドロッとした状態で木から流れ出るものだと思っていました。ところが、実際はほの甘い樹液を集め煮詰めてあの濃いシロップになることを知りました。なんでも、1リットルから25ミリリットルになるまで、一日以上煮詰めなくてはならとか。ですから数量もかなり限定的で、毎年売り切れてしまうのは理解できます。
 本日、フレンチトーストにかけた感じでは。カナダ産のものよりさらっとしています。くどさのないしっかりした甘みが、フレンチトーストによく合いました。
 もう今年は入手することはできませんが、来年日光に来訪して機会がありましたら、ぜひお試しください。

 どろぶメープル会 のサイト
 https://kayabotti.jp/maple/

2022年7月11日 (月)

ニイニイゼミが鳴いていた-六義園

 「六義園から高い音が聞こえる」とカミさん。
 私には聞こえない高音です。そのため、録音してみるとニイニイゼミでした。
 タスカムDR-05Xで録音、ボリュームの増幅、3,000Hz以下の低音を軽減、ヒスノイズリダクションをかけています。

 後ろでメジロがさえずっています。
 ニイニイゼミの音は、このメジロのさえずりより高い音です。
 音は、6,000~11,000Hzの間に9層の倍音として広がっています。とくに、8,000Hz前後のパターンがはっきりしていて、音が強いことがわかります。8,000Hzと言えば、もっとも高い声でさえずるヤブサメの鳴き声と同じ音域です。私には、聞こえないわけです。
 過去の録音をチェックすると7月3日の録音にも、入っていました。1週間前から鳴いていたことになります。
 年取ってくると、セミの初認記録はあてにならないことがわかりました

2022年7月 9日 (土)

ブッポウソウ出現-六義園

 先週のことです。
 六義園に行くと常連さんから「昨日、ブッポウソウがいた」と教えられました。写真も撮れたと見せてもらいました。
 ブッポウソウは、六義園では数年前にはじめて記録されました。このときは私が見つけ、常連さん2人が見ることができました。しかし、あっと言う間にいなくなり写真を撮ることができず不完全燃焼な出会いでした。今回は、写真が撮れたので大満足です。
 その後、いつものコースを歩いてるとカミさんが「ブッポウソウの声が聞こえる」とのこと。前回の例がありますので、いるとは思えず半信半疑でしたが、枯れ枝に大きな鳥がとまるのが見えました。ブッポウソウは、まだいたのです。六義園で、1泊して行ってくれたことになります。
 前回の出現もたしか6月のことでした。このシーズンの六義園は、鳥は少なめです。しかし、こうした思わぬ出会いがあるのですから気は抜けません。
 この季節、ブッポウソウは子育てに忙しいはずです。こうして都心に出現したのは、番相手を見つけることができなかった放浪オスなのでしょうか。
 かつてブッポウソウは、それほど珍しい鳥ではありませんでした。カミさんは「高尾山に行けば、1号路でかならず見られた」と言っています。1960年代後半のことです。私が、初めて見たのも高尾山周辺です。梅木平から山に入り峰の薬師を超え、津久井湖に行ったとき、鉄橋の橋脚を出入りしていました。
 この周辺では,城山ダムでも繁殖していると高野伸二さんから教わりました。1980年頃のことですが、山中湖で研修会の指導を行ったときに、数羽の群れが飛び交うのをみており、今思えば家族の群れだったようです。この他、秋川の小宮神社では毎年繁殖していて、水谷高英さんに案内してもらいました。ブッポウソウは、いるところにはいるという感じの鳥でした。
 ざっと2000年を超えた頃から、こうしたいるところからいなくなった感じで、関東地方では出会いはかなり少なくなってしまいました。
 この六義園の出現が、ブッポウソウの復活の兆しであるとよいのですが。

2022年7月 7日 (木)

『鳴き声ガイド日本の野鳥』のパッケージが新しくなります

 日本野鳥の会では、少しでもプラスチックを使わないよう変更の可能なものは、紙製などに変えています。
 そのため、鳴き声の図鑑として親しまれているCD6枚セットの『鳴き声ガイド日本の野鳥』のパッケージもプラスチックケースだったものから紙製のケースに変更になりました。(写真は、右手前が新しいケースです)

P1120165

 実質、今回は再版となります。ちなみに、CDの音源部分の変更はありません。ただ、リーフレットの内容については、多少の変更を行っています。前回、”地鳴き”という言葉を使わず、具体的な意味や行動を明記したとの同様に”さえずり”についても検討を行いました。できたら、なわばり宣言と求愛歌といったように意味を書きたかったのですが、現在の観察の技術と研究の範囲では難しいと判断し、一部に留めました。
 ただ、さえずりの定義を検討し、まえがきを書き換えるなどしています。
 考えてみると、野鳥の鳴き声についての研究は、まだまだ序の口。これからいろいろな発見があることと思います。そして『鳴き声ガイド日本の野鳥』の音源が役立てばと思っています。。
 なお順次変更になりますので、あらかじめご了承いただければと思います。また、価格は据え置きです。まだ、購入されていない方、新パッケージになった機会にぜひお買い求めいただければと思います。通販は、日本野鳥の会の下記URLへお願いいたします。
https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/visual1/gd3591

 

2022年7月 6日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-8月は蔵王

 本日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 来月のテーマは、蔵王の野鳥たちです。蔵王は山形県と宮城県にまたがって広がっています。案内をお願いした日本野鳥の会山形支部の簗川堅治さんと合流した関係で山形県側から登りました。
 蔵王取材の目的は、イワヒバリです。イワヒバリの録音はかなり苦労をしました。冬のイワヒバリは日光で何度も観察していますが、さえずりを録るとなるとまた別です。関東地方だったら繁殖地は2,000m級の山に行かなくてはなりません。
 立山室堂、千畳敷カール、那須岳は3回は行ったでしょうか。蔵王も2回目のチャレンジで、やっと録音できました。北へ行くほど森林限界の標高は低くなり、イワヒバリとの遭遇の確率も高くなります。しかし、東北地方の山地は、交通の便が悪くよい収録地がありません。それにお願いできるガイドもいません。
 ところが簗川さんという強い味方と、蔵王はとにかく行けば、駐車場からイワヒバリの好きそうな岩場がです。簗川さんの話では「駐車場のそばで鳴いていることもある」とのこと。実際は、1,2kmガレ場を歩いて雪渓の上を飛び交うイワヒバリに会えました。ただ、便利なだけに昼間は観光客も多いため人声が入ります。それに風が強い。そのため、早朝のタイマー録音でなんとか思い描いた録音ができました。
 その他、このときの取材で録音した野鳥たちをお楽しみいただければ幸いです。
 写真は、お釜と呼ばれる火口に水が溜まった湖。夜は、ここからヨタカの鳴き声が聞こえました。
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2022年8月 放送予定8月 蔵王の野鳥たち
 7日 イワヒバリ
14日 ヨタカ
21日 カッコウ
28日 ビンズイ 

 

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