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2022年9月17日 (土)

Birder誌11月号ー投稿のご案内

 退院しました。想定される副作用ですみました。今後は、通院しての治療が続きますので、まだ先は長そうです。
 さて、入院前に入稿し、入院中に校正依頼のあったBirder誌11月号が発行されました。私は、特集「探しに行こう秋の渡り鳥」のなかの「声で探す秋の鳥たち」4ページ分を担当しています。

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 実は、5月号の春の渡り鳥の特集のときに、秋があるとは思いもつかず、ネタを使いきってしまいました。編集部からは、種類がかぶっても良いということでした。熟考を重ねた結果、かぶったは出会いの追いキビタキ1種類のみ。ほかは、思いのほかバリエーションに富んだ選定となり、楽しめると思います。
 たとえば、オオコノハズクやササゴイは、秋の渡りのシーズンには、夜の録音に入っていることがあります。野鳥録音すれば、いるのがわかる鳥たちです。
 また、クイナの秋の鳴き声はあまり知られていませんので、鳴いても分からないかもしれません。以前、葛西でまわりにいたカメラマンはクイナの声を聞いても無反応でした。1人いたバードウォッチャーが「おや?」という顔をしていたので、クイナであることを教えてあげました。しばらくして、ヨシ原の隅から出てきたクイナを2人で見つけたことがあります。
 また、北本では探鳥会のリーダーにクイナの声が聞こえたので「クイナが鳴いている」とそっと教えてあげました。しかし、アリスイであるとゆずらないで困りました。
 こうした鳥たちの鳴き声が知られるようになれば、もっと出会いが楽しいと思っての執筆でした。Birder誌11月号、お目に触れる機会がありましたら、どうぞお買い求めいただければ幸いです。

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コメント

 こんにちは、MIZUです。

 退院おめでとうございます。でも、まだ通院での治療を続けられるとの事、お大事になさって下さい。
 
 オオコノハズクの声についてですが、当時つけていた観察日記をよく読み返していたら、先述の年の3年前の4月17日、『午前4時50分頃、ふと目を覚ますと「ウォッ、ウォッ、ウォッ...」という少し尻下がりの声を聴いた。声の質からしてフクロウ類、オオコノハズクの声ではなかったろうか?声のテープのクロツグミの声のバックに入っている声と全く同じだった』とあったので、声のテープ(NHK出版 四季に鳴く 日本の野鳥ベスト10)を探して聴いて見たところ、朗らかに囀るクロツグミのバックにあの声が聞こえてきました。35年も前のことなので、すっかり忘れてしまっていました。もしお手元にこのカセットテープが在りましたら、お聴きになってみてください。5分程のクロツグミの囀りの後ろで7回鳴いてます。
 クロツグミ+オオコノハズクのコラボもなかなかだと思います。

MIZU様
 コメント、ありがとうございます。お見舞いも感謝です。
オオコノハズクに関心をもっていただき思わぬ発見をして、興味深いですね。『四季に鳴く』は、どこかにあると思うのですが、蔵書の山のなかから今見つけ出すのはちょっとたいへんな状態です。機会があったら、聞いてみます。
 NHKの音源については、昔はNHKサービスセンターが管理していました。その後、中坪禮治さんが作った会社JPLが実質、運営していました。こうしたレコードは、全国のNHKの支局が『自然のアルバム』などのために録音した音源を編集し直して制作していました。『四季に鳴く』もこうして制作されたものの商品のひとつです。
 私もこうしたレコードの制作現場に立ち会ったことがありますが、徹夜で作業をしないと仕事をした気にならない人が集まっていました。こうした作業では、ミキシングがされていました。ようするに「このコーラス、さびしいからカッコウを入れようか」という感じで、音を作ります。これは、水音をたしたりいろいろやっています。私もこうした音作りは好きで、自然のなかで体験した思ったような音ができると、楽しいです。
 ですから、他の音をまぜている可能性がゼロではないので、なんともいったところです。
 蒲谷鶴彦さんの『野鳥大鑑』、上田秀雄さんの『野鳥の声283』、私の『鳴き声ガイド日本の野鳥』などは、そのままの音源だと思いますが、音の作品という位置付けのものは、注意をようします。
 『四季に鳴く』のオオコノハズクらしい声については、もう録音者が誰かわからないで、今から確認が取れないのが悩みですね

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