ハラビロカマキリVS.キマダラカメムシ
昨日、干している蒲団の上でハラビロカマキリが日向ぼっこをしていました。カミさんが近くにいたキマダラカメムシをそばに置いたら、カマキリがカメムシを頭から食べ始めました。
カメムシは逃げると思いましたし、カマキリは追いかけるなどのシーンが見られると思ったのですが、静かにことは進行していきました。かろうじてカメムシが臭いを発しましたが、カマキリはおかまいなしに食べ続けていました。
秋の日、自然の営みの1シーンを飽きることなく、見続けることができました。
今回、カマキリとカメムシの種名を調べるためにネットで検索したら、いろいろ面白いことがわかりました。いかに、鳥以外の分野にうといか思い知らされました。
たとえば、カマキリはハラビロカマキリです。翅に白っぽい斑点があるのが、特徴だそうです。幸いにして、写真に写っていました。カマキリを調べていたら、いわゆるカマキリと言った種はチョウセンカマキリという和名が正しいことがわかりました。これは、知りませんでした。
さらに、外来種のムネアカハラビロカマキリが2000年代よりはびこり、在来種への影響が懸念されていることも知りました。なんでも、中国製のホウキに付いて来たのではと言われています。この写真の胴体の一部に赤みがありますので、ムネアカハラビロカミキリの可能性もあります。
また、キマダラカメムシも深い歴史と外来種の問題があることも知りました。新種としての発見は、江戸時代に日本に来たツンべルグです。ですから、長崎県出島が産地として記載されています。1770年代のことです。
しかし。その後の記録が150年近くなく、1934年以降長崎でをはじめ各地で発見されるようになったそうです。さらに2000年代に入り、東京も含めて各地で見つかるようになりました。これらは、中国のものに近いと言われ、アカハラハラビロカマキリ同様,中国からの移入種だと考えられています。いつの間にか、在来種から外来種に変化してしまうという現象が昆虫では多そうです。
ひょっとすると外来種同士の食物連鎖を目の当たりにしたのかもしれません。
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