ヒヨドリのにぎやかさ-六義園
六義園がにぎやかです。紅葉のシーズンを迎えて、人も多くなりましたが、ヒヨドリがさかんに鳴いています。まるで、真っ赤なモミジに浮かれているようです。
順路を歩くと、樹木の多い所では、ヒヨドリの声が絶えません。1970年当時、明治神宮探鳥会で同じようにヒヨドリがにぎやかで、他の鳥の声が聞こえなかったことを思い出しました。昔と変わらぬ印象のヒヨドリのにぎやかさ、そう思うとうるさくありません。
いかにも録音してくれと言っているばかりに鳴いているので、録音してみました。
タスカムDR-05Xで録音、ボリュームはそのままです。2,500Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションを軽くかけています。
このにぎやかさなのですが、よく聞くと遠くのヒヨドリを覗くと2羽が鳴いているだけのようです。声紋を見ると、頻繁に「ピヨピヨ」立て続けに鳴いているものと、合いの手を入れるように「ピーピルルピー」と比較的ゆっくり鳴いているパターンがあります。一部、かぶっているところがありますので、別のヒヨドリであることは間違いありません。聞こえて来る場所も音量も同じようですので。2羽が近くで鳴き合っているように思えます。
このようなパターンは、雌雄が結びつきを強くするための行動の可能性があると思っています。
小鳥は、冬になると番を解いて、群れで行動すると言われています。ところが。ハシブトガラスを見ると一年中2羽で行動しています。そう思って他の鳥を見ると、スズメもシジュウカラ、そしてヒヨドリも冬に2羽でいるものが多く、小鳥の番形成の強さを感じることがよくあります。
鳴くことは、雄の元気な証拠。雌を前にして大きな声で鳴き続けることが、仲の良さの証なのかもしれません。
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