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2022年11月10日 (木)

鳴く虫の声で聴力検査

 秋の虫たちのシーズンも終盤になってきました。
 聞こえる虫と聞こえない虫の音の高さを調べて見ました。
 まず、過去の録音も含めて音源のある虫の声の周波数を下記します。音源も聞けるようにしています。
 虫の声は、野鳥以上に音に幅があって、広いものは5,000HZ、狭いものでも数100Hzも上下に広がっています。そのため。下の音が高い順に並べいます。

クビキリギリス 10,000~15,000Hz

カネタタキ 6,500~7,000Hz

アオマツムシ 5,600~6,000Hz 

キンヒバリ 5,600~5,800Hz

スズムシ 4.200~4.600Hz

エンマコオロギ 3,000~4,000Hz

カンタン 2,500~3,000Hz

クツワムシ 2,000~12,000hz

 いちばん高いのは、クビキリギリスでした。クビキリギリスについては、O村さんの案内で松戸にフクロウを録りに行った時、若いO村さん聞こえて私には聞こえなかった思い出があります。また、あまりにも幾何学的な声紋パターンなので、録音機かマイクが故障したのか思ったこともありました。現状でも、かなりスピーカーのボリュームを大きくしないと聞こえません。
 カネタタキも高いです。部屋のなかで鳴いていたのを機材の警告音かと思って探したのは、以前のマンションに住んでいた頃、20年前は聞こえたことになります。
 現在の私の潮力は、キンヒバリとスズムシの間にあり、エンマコオロギ、カンタン、クツワムシは聞こえます。ただ、高いはずのアオマツムシは聞こえます。いかにアオマツムシの鳴き声が、大きなこと、数が多いこと、さらに近くで聞く機会が多いためだと思います。
 昼間でも虫たちは良く鳴いてくれます。若い人といっしょに歩いて、どの虫が聞こえるのか聞こえないのか、確かめると自分の潮力の目安になると思います。どうぞ、お試しください。

注1:ノート型パソコンのスピーカーなど、再生環境によっては聞こえない場合がありますので、あらかじめご了承ください。基本、PCオーディオの環境を前提としています。
注2:”虫の声”と表現していますが、厳密には翅をこする”音”です。しかし。言い習えた言葉として虫の声を使用しています。ご了解ください。

 

 

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考証」カテゴリの記事

コメント

私は、マツムシの声(チンチロリン)を、生で聞いたことがないのです。
川の土手や休耕地の草むらというような、いそうな場所の横を通ることもありますが、
耳にしたことはありません。
松田さんの録音にも無いということは、いまや珍しい虫なのか?と思いました。

ekai 様
 マツムシ、なかなか出会えません。録音仲間は、小櫃川河口でやっと録音できたと言っていました。仲間も鳥専門なので虫の居場所についての知識があまりないので、出会えないのかもしれません。
 私自身は、子どもの頃。板橋区の荒川の河原が近かったので、よく虫の声を聞いていました。マツムシの記憶はないですが、当時うるさいくらい鳴いていたクツワムシもいなくなっていると思っています。

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