双眼鏡の目の悪い人への使い方-反省
私は、目は良い方でした。若い頃は1.5でした。年取ってからも1.2くらいはあったはずです。ですから、小学生の頃、頭の良い子は皆メガネをかけていたので、うらやましいと思ったほどです。
ところが、1年ほど前から急速に近視が進みました。原因は、抗がん剤の副作用、加齢、それとも入院中iPadでプライムビデオの見過ぎ。とにかく、去年の夏に退院して家に帰ってきたら、いつもの場所に座ってテレビを見ると見づらいのです。
さっそくメガネを作りましたが、思うような視野を得ることがでず、3個も作ってしまいました。
問題は、野鳥を見るときの双眼鏡の操作です。
今まで、自分は目が良かったのでメガネをかけた人には、アイカップを縮めるように指導していただけでした。しかし、自分が悪くなってみると、それだけでは近視の人には不十分だと気が付きました。近視の人は、今まで双眼鏡でしっかりと野鳥を見えていなかったのではないかと指導の仕方がたりなかったことを反省しています。
まず、メガネをかけて野鳥を探します。目が悪くなっても動きで見つけられなくなることがわかりました。なんとか、まだ見つけることができます。
このとき、双眼鏡のアイカップは縮めています。しかし、いずれの双眼鏡もメガネがあるために目と接眼レンズの距離を思うようにとれません。双眼鏡によってメガネにぴったり付けたほうが見えるもの、少し離したほうが見えるものとあって、ちょっとイラつきます。アイリリースが長ければ、見やすいはずなのですが、それほどの効果を感じません。
また、現状ではメガネをはずして双眼鏡だけで見た方がクリアに見えます。右目に乱視があるので右の視野がかすんで見えますが。メガネをかけて見るより、はっきりと見えます。こうした指導もするべきでした。
ですから、長い間とまっている鳥や池のカモなどは、メガネなしで双眼鏡のアイカップを伸ばして観察したほうがよく見えます。
ところが、双眼鏡によっては無限大の距離のピント、グリグリと思いっきり縮めないと遠くにピントが合いません。あるいは、あと少しでもう限界という機種もありました。ですから、これ以上目が悪くなったら無限大はピントが合わないことになります。
やはり高性能の双眼鏡は、目が悪くなってもはっきり見えます。ただ、以前ほどのクリアさ見え味は失われてしまっていことは、如実にわかります。目が悪いと高性能の意味がないかもしれません。ただ、目が悪くなっても広い視野は必要で、視野のどこに鳥がいてもキャッチできるのは、口径が大きいほうが捜しやすいことは変わりありませんでした。しかし、年取ってくると双眼鏡の重さがかなり負担になってきます。このあたりの兼ね合いが、難しいところだと思います。
目の悪い人には、そこそこの高性能な双眼鏡を進めれば良いのかなというのが、現状での感想です。
機種によっての違いなど。いろいろ検証しましたが、午前と午後では視力が変化したり、晴天下と曇天では見え方が違ったりします。個人差も大きいと思いますので、機種を特定しての検証は諦めました。全体の傾向として、ご理解いただければと思います。
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こんにちは。
左右の視力に差がある場合、裸眼で覗くと視度調節の無い簡易な双眼鏡では苦労しますね。
双眼鏡やファインダーでは乱視の矯正は不可能ですが、一段強めの視度調節である程度補うことができます。
裸眼で双眼鏡などを覗く際、外した眼鏡が邪魔になることが多々ありますが、跳ね上げ式の眼鏡を使うと便利です。(選択肢は限られますが)
よくおでこに眼鏡を載せる方がいらっしゃいますが、それは豊かな髪に恵まれた方々でして、ナチュラルなスキンヘッドの私の場合・・・以下自粛
眼鏡のレンズには森や林の中での視認性に優れたものが色々とあります。
“バードウォッチングに最適なレンズ”というのを見つけてみるのも面白いかもしれませんね。
投稿: カントク@南信州 | 2022年11月 7日 (月) 22時51分
カントク様
ご無沙汰いたしております。
メガネの装着時の双眼鏡の使い方、アドバイスありがとうございます。私も現在、抗がん剤の副作用でスキンヘッドに近くなってしまったので、ひたいにメガネは無理です。たしかに、メガネの置き所にとまどったことがあります。胸のポケットがあれば、いちばん安全かなと思いました。
近眼、乱視以外にも、仲間には白内障、緑内障、なかには網膜剥離になった方もいて、年取るといろいろ生涯が増えてきて困ります。それでも、野鳥とのつきあいを保とうといろいろ工夫しているようです。
投稿: まつ | 2022年11月 8日 (火) 09時46分
カントク様
ご無沙汰いたしております。
メガネの装着時の双眼鏡の使い方、アドバイスありがとうございます。私も現在、抗がん剤の副作用でスキンヘッドに近くなってしまったので、ひたいにメガネは無理です。たしかに、メガネの置き所にとまどったことがあります。胸のポケットがあれば、いちばん安全かなと思いました。
近眼、乱視以外にも、仲間には白内障、緑内障、なかには網膜剥離になった方もいて、年取るといろいろ生涯が増えてきて困ります。それでも、野鳥とのつきあいを保とうといろいろ工夫しているようです。
投稿: まつ | 2022年11月 8日 (火) 09時46分
カントク様
ご無沙汰いたしております。
メガネの装着時の双眼鏡の使い方、アドバイスありがとうございます。私も現在、抗がん剤の副作用でスキンヘッドに近くなってしまったので、ひたいにメガネは無理です。たしかに、メガネの置き所にとまどったことがあります。胸のポケットがあれば、いちばん安全かなと思いました。
近眼、乱視以外にも、仲間には白内障、緑内障、なかには網膜剥離になった方もいて、年取るといろいろ生涯が増えてきて困ります。それでも、野鳥とのつきあいを保とうといろいろ工夫しているようです。
投稿: まつ | 2022年11月 8日 (火) 09時46分
こんにちは。
バードウォッチングなど、野外で活動されている方々の場合、白内障などの眼の障害は避けられませんね。
しかし、近年では、紫外線によって受ける眼のダメージばかりでなく、幼児期から少年期における視力の発達にとって欠かせないものとして、紫外線を受ける事の有効性が話題になっています。
軽度な仮性近視などは、太陽光の下でよく遊ぶことで回復するようです。
しかし、成人においては過度の紫外線は白内障にとって良くないようで、予防のためにサングラスの着用が勧められています。
サングラスの中には、有害紫外線を効率よくカットするもの、森谷林の中でコントラストを高め視認性を高めるもの、またコントラストやギラツキを抑え眼の疲労を低減するものなど色々とあります。(私はさまざまな機能のサングラスをクリップにして、普段のメガネの上から装着しています)
気を付けなければいけないのは、眼に有害なサングラスもたくさんあるという事。
光線の量を抑える事でかえって瞳孔を開かせてしまい、その開いた動向に多量の紫外線を取り込んでしまうようなものもたくさん市販されています。
バードウォッチングを中心にして考えると、眼を守るもの、鳥の観察に適したもの、さまざまな眼の障害を緩和して観察しやすくするものなど、色々と提案できそうですね。
投稿: カントク | 2022年11月 8日 (火) 11時23分
カントク様
目の情報、ありがとうございます。私は、目が良かったので悪くなって、そのありがたさを実感しています。また、もっとていねいに目をあつかうのだったと後悔しています。
私は、カントクさんとお会いした若い頃は、レイバンのサングラスをかけていました。当時としては、とても高くて、大事にしたものです。その効果もあって、70才すぎまでは、もったのかもしれません。
投稿: まつ | 2022年11月 8日 (火) 18時07分