大晦日に謎の声-六義園
カミさんが六義園で変わった声がすると、教えてくれました。
「さっきから鳴き続けている。」とのことで、午後1時30分頃にも鳴いていたが鳴き止み、今また3時に鳴きはじめたとのこと。さっそく録音してみました。
タスカムDR-05Xで録音、ボリュームのアップ、2,000Hzのノイズの軽減、ヒスノイズリダクションをかけています。
六義園から聞こえてきます。木の下の方からで、最初はネコ。それも子ネコのように聞こえました。
録音は、20分間あります。この前後も鳴いていましたから30分はこの調子で鳴き続けていたことになります。また、2羽の声がかぶって聞こえるようなところもあり、2羽いるのかもしれません。
ハシブトガラスとヒヨドリ、そして救急車両など騒音のなか。さらに距離のある録音です。
音の高さは、3.000~4,000Hzにかけてあり、声紋は平仮名の”へ”字に似たパターンをしています。5,6声続けて鳴き、だんだん声が大きくなります。この声で間をあけては、繰り返していました。
さて、何の声でしょう。
いろいろ聞き比べてみたら、いちばん近いのがオオタカ、それも巣立ったばかりの雛の声でした。もしお手元に拙著作の『鳴き声ガイド日本の野鳥』(日本野鳥の会・発行)がありましたら、オオタカのトラックに収録されている声を聞いてみてください。
声も似ているし、声紋パターンもよく似ています。
ただし、『鳴き声ガイド日本の野鳥』に収録したオオタカの声は、8月に明治神宮で録音したものです。雛が巣立ったという情報をいただき録音に行きました。暑い時だったと記憶しています、このときも長い間、鳴き続けていましたので明治神宮という街の騒音の多い中でもなんとか録音できたことになります。
ところで、今日は大晦日。12月にオオタカの雛が巣立った時と同じような声で鳴き続けるでしょうか。それとも似た声を出す別の鳥だったのか、今年最後の課題となりました。
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