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2023年1月24日 (火)

『鳥屋の本読み』卒業

 日本野鳥の会の「野鳥」誌に連載している『鳥屋の本読み』の担当を卒業することにいたしました。
 抗がん剤の副作用と思われる視力の低下で、本を読むことがとてもつらくなったためです。編集担当のS井さんに申し出て、了解していただきました。
 この書評欄は以前、担当だったK島さんが企画したもので、本好きの私に白羽の矢が当たりました。今、過去の原稿をチェックすると連載は2014年開始ですから8年続いたことになります。何冊取り上げたか数えるのも面倒ですので、字数では46,139字、1編600字+タイトル50字=650字として、8年間で70冊を取り上げたことになります。後半、「野鳥」誌が隔月刊になりましたので、計算は合うと思います。選定のために、取り上げた本以外も目を通していますので、倍以上の本を読んだ思います。これに文庫本のミステリーなども週1冊は読んでいましたから、目が悪くなるのも無理はありません。
 私は、アマゾンなどのレビューのひどさに辟易しています。上から目線で思い込みや独断と偏見、断定的な物言いは、筆者の心を傷つけることを目的にしているとしか思えません。それ以前に、レビューを書いている人に、読解力とその本を評価するだけの知識があるのか疑問です。
 引き受けるにあたって、K島さんとは取り決めをしました。まず、取り上げる以上、褒める。褒めるに価しないタイトルは、そもそも取り上げないとことにしました。
 博物館の学芸員の方が私が中学生向きに書いた『鳥はなぜ鳴くのか』(2019)を取り上げてくれたのはありがたいのですが「ものたりない」という評価でした。中学生向きに書いたのですから専門家が読めばものたりなのは当たり前、中学生が読んだらどう受け止めるかを評価して欲しいところです。こうした齟齬がおきないように、担当のS井さんも私と平行して読み間違いのようにしてもらっていました。「野鳥」誌のなかでたった600字のコーナーですが、かなり手間をかけて制作していることになります
 私自身の戒めとしては、取り上げる本は自腹で買う。寄贈された本は、もう1冊買って読む(予部は事務局に寄贈)。お金を出さないと、読み込み方が違うと思います。
 できたら、複数から選定する心づもりでしたが、出版不況のなかで不作の月もあって苦労しました。また、豊作でどれを選んで良いか選ぶのに苦労をする楽しい悩みもありました。
 あと、申しわけございませんが、写真集と図鑑は出版点数が多く取り上げるのは、地方出版のみといたしました。
 著者とは本の内容だけで面識のない方の本は、客観的に読め、紹介できます、しかし、業界が長いだけに友人知人の本も多く、顔を知っているだけに書きづらいものがありました。さらに、先輩諸氏の本は私が評価するのは僭越なこと。ただ輝くような魅力的な内容の本は、失礼を承知で取り上げました。かなり緊張して書いているたのです。
 ただ地味なコーナーですので、この連載を知らな人もいました。しかし、取り上げることで、日本野鳥の会に認められたことになり、筆者の励みになってくれればと思いました。出版不況のなか、出版社も同じように思い、次の企画も野鳥でとなればしめたものです。
 小学生時代、読書感想文の宿題で、とても苦労した苦い思い出があります。それを思うと仕事とはいえ「鳥屋の本読み」は、楽しく書かせていただき、担当のK島さん、S井さんには感謝です。また長い間、お読みいただいた会員、読者の皆さまにお礼申し上げます。

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 なお、次回はこのコーナーはお休み。次々回より、蒲谷剛彦さんが担当して再開されますので.お楽しみに。

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コメント

楽しみでした、残念。
長きに渡り、お疲れさまでした。

堀尾岳行様
 堀尾さんがお読みいただいているとは、知っていたらかなり緊張して書くことになっていましたね。
 いずれにしも、ご愛読ありがとうございます。
 ひきつづき、お楽しみいただければ幸いです。

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