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2023年2月

2023年2月27日 (月)

集音器「きこエール」は聞こえるかーその2

 ワイヤレスイヤフォンに見えるのは、年寄り臭くなくて良いかも。

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 ということで、実際に野外で試して見ました。
 六義園で、装着すると本郷通を通る車の音がうるさいくらいです。隣接するマンションのエアコンの室外機も大きな音を立てていることがわかります。そのため、やはり「音量を下げる」にして、試しました。それでも.ハシブトガラスが近くで鳴くと、かなり大きく聞こえます 上をヘリコプターが飛ぶとその音も大きく聞こえます。
 ヒヨドリの鳴き声、ウグイスの笹鳴き、シロハラの地鳴きなどがよく聞こえます。ウグイスの笹鳴きは、はずすと聞こえませんでした。集音器効果は確かにあり、バードウォッチングに有効かと思いました。
 マイクは、無指向性のタイプだと思います。カメラのレンズで言えば広角レンズのようなものです。そのため、近くの音はより大きく聞こえます。しかし、遠い音は小さいか聞こえません。音にもよりますが、ウグイスの笹鳴きは、30m離れると聞き取ることができませんでした。これは、60万円した補聴器でも同じでした。
 同じく補聴器と共通した問題があります。それは、録音機を通して聞いている音と同じように聞こえることです。
 何度か書いていますように、人は耳で音を聞いているのではなく脳で処理された音声データを認識していることになります。そして人は聞きたい音を聞き、聞きたくない音を聞かないですんでいます。
 ですから、渓流沿いで鳴いているオオルリの鳴き声がよく聞こえたからと言って録音すると、流れの音のなかにかすかにオオルリの鳴き声が入っている程度にしか録れません。最初は、録音機が悪い、良いマイクならば録れるのではないかと考えてしまいます。これは、ただただ録音機が正直に音を録音してくれているだけのことで、私たちが聞いている音は本来の音ではないのです。
 しかし、補聴器も集音器も本来の音を耳に伝えてくるので、うるさく感じることああります。騒音の多いところでは、はずすと「ほっ」とするときがあります。録音機の録音ボリュームを最大にしてモニターにしている感じといえばわかるでしょうか。
 義父は、きこエールを気に入っているようでよく使っているそうです。お陰で、話かけてもコミュニケーションをとれるようになったと義弟が報告してました。
 どうも、耳がかなり悪い人にとっては、この音の大きさが必要で集音効果となっています。多少でも、耳が良いとうるさく感じ、静かなところでないとストレスになるかもしれません。また、使用する環境でも違ってくると思います。たとえば、室内と野外ではかなり音の存在ものが大きく違いますので、聞こえ方も違ってきます。野外でも六義園のような都会の公園と日光の山の中では違うことが予想されます。
 録音機を補聴器かわりに使った経験からすると、ボリュームを調整したり、撮ったりはずたりして使うことで、野鳥の声を聞き逃さないようできると思います。
 この他の報告です。
 電池は、1回の使用で20%減少しました。1回は。だいたい3時間使用です。六義園のバードウォッチングならば、5日持つことになります。1日使用しているような使い方では、2日は持ちそうです。
 Bluetoothは、私のiPhoneとの接続では、野外で約30m通じました。離れてスマホとのの接続が切れるときは「接続が切れました」とアナウンスが流れ、近づいて接続されると「接続しました」と言ってくれます。(おわり)

2023年2月26日 (日)

集音器「きこエール」は聞こえるかーその1

 以前、集音器のパラボラを調べるために「集音器」というキーワードで検索したら、耳に直接入れる補聴器がたくさん出てきて、思うような情報を得られなかったことがあります。
 ところで補聴器と集音器は機能は同じはずなのに、大きな違いがあることがわかりました。以前、記事にしたおりにコメントでふれましたように、補聴器は医療機器です。そのため、消費税は無税、手続きによっては税金の医療控除を受けることができます。そのかわり、検査をするのには資格が必要で検査をするための防音室や検査機器がなくてはなりません。そのため高価です。50万円から100万円が相場です。
 それに対して、集音器を検索すると通販などで1万円前後で売られています。検査も必要ありませんし、すぐ手に入ります、
 先日、義弟が愚父のために購入した「きこエール」という票品名の集音器は、12,000円です。見た目は、ワイヤレスイヤフォンそのものです。充電式で電池不要です。さらには、Bluetoothでスマホと連携すれば音楽が聴けるというワイヤレスイヤフォンそのものの機能もあります。メーカーのURLです。

https://kikoyell.jp/

 60万円した補聴器のわずか50分の1の価格、果たして性能はどんなものなのでしょうか。
 私もヨドバシカメラの通販で、12,000円で購入して試して見ました。写真は左が補聴器、右がきこエールです、

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「きこエール」のケースには充電量が表示され、購入時すでに95%になっていましたので、すぐに使えました。
 左右が決まっていて、右耳用には印が付いています
 耳に入れると「集音モードon」と「接続しました」のアナウンスが流れます。「接続しました」は、スマホとBluetoothでつながったというメッセージです。
 右をタップするとon、左はoff。右を2度タップすると音調上げ、左は下げてくれます。右の長押しで「集音モードoff」、左の長押しで「集音モードon」になります。基本の操作は、これだけです。
 装着感は、私の耳の穴にはやや大きいかなと言った感じですが、痛いとか、きついというほどではありません。
 装着すると、あっと思うほど周囲の音が大きく聞こえます。部屋の中で試すと、自分の服の衣擦れ、カミさんの足音、エアコンの音が大きな音になります。自分のしゃべる声は、ややこもったように聞こえますが、大きくなります。カミさんの話声もはっきりときこえます。
 私は、人の話し声は聞こえますので、音量は低いほうに設定しました。それでも、かなり大きく聞こえます。(つづく)

 

2023年2月18日 (土)

タスカムPortacaptureX8用ジャマー

 野鳥録音をしていて、気がつくのは自然のなかは風がいつもあるということ。とくにお昼を過ぎますと、必ず風が吹いてきます。そして、フルボリュームで録音する野鳥の声には、風の音がどうしても入ってしまうことです。その風音を少しでも軽減してくれるのが、ジャマー。スポンジ製と布製があります。布製のほうが効果が大きく高価ですが、野鳥録音には必須です。
 タスカムのPortacaptureX8には。今までDR-05用のジャマーを無理矢理付けて使ったり、以前からあるライコートのものを付けていました。ジャマー効果はあるのですが、付けにくく取れやすいのは落としそうでなっとくがいきませんでした。
 今回、X8の専用のジャマーが発売になったとティアックの山本さんよりいただきました。型番は、WS-86です・ちなみにタスカムでは、ウインドスクリーンと言っています。ここでは、今まで言い慣れたジャマーと言っておきます。
 本日、六義園にて実際に使ってみました。まず、大きさ専用だけあって、良い感じです、多少大きめですが、このほうがジャマー効果は期待できそうです。深さは液晶画面までで、液晶が隠れることなく視認できます。
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 ただ、ウエストポーチの出し入れで、とれそうなため2つ付いているタグに輪ゴムをとおし輪ゴムをキヤノンプラグのノッチにひっかけておきました。これで、外れることも落とすこともないと思います。
アマゾンでの価格は3300円、ライコートは1万円以上しました。よく1万円も出したら、大きなぬいぐるみが買えるのにと言われたものです。それが3,000円台なのですから、うれしい価格です。アマゾンのURLです。

https://www.amazon.co.jp/TASCAM-WS-86-Portacapture-DR%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E7%94%A8%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0/dp/B0BSVFXV7N/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2E8PT6Q84GIY0&keywords=WS86&qid=1676724273&sprefix=ws86%2Caps%2C296&sr=8-1

 今日は、風がないので効果のほどはわかりませんでしたが、試し録音です。少なくともこもった感じなどの違和感はない音に録れました。アオジの地鳴きです。すぐ足元で鳴いてくれました。なんと、75.000~80,000Hzありました。私には、足元で鳴いても聞こえない音域でした。ですので、再生環境によっては、聞こえないこともあるかもしれません。
 タスカムのPortacaptureX8で録音。ボリュームの増幅、7,000Hz以下の低音を軽減しています。

 

2023年2月15日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-3月は鳥にまつわる言い伝え

 今日は文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 3月のテーマは、鳥にまつわる言い伝えです。鳥の声を聞きながら、言い伝えの解説を聞いてただきます。言い伝えは、昔の人がよく鳥を見ていたなあと感心させられる事例が多いのですが、厳選しての4編です。
 ただ、最近の人はこうした言い伝えを知らないことが多くてびっくりさせられます。日本人の知識ともいうべき、言い伝えを番組にすることで、少しでも後世に伝えることができればと思います。
 今日はO村さんが、見学にいらっしゃいました。本当は、私がスタジオをご案内し番組収録のようすも紹介する予定でした。しかし昨日、抗がん剤の投与日で、本日の体調が完璧でないため申し訳なかったのですが、私はズームでのご紹介とさせていただきました。
 また、本日よりスタジオの機材が新しくなりました。そのため、M馬さんが最初はとまどってしましたが、あとはいつもの通りスムーズに番組収録が進行。若い人は機材慣れが早いです。
 ということで、来月もよろしくお聞きいただければ幸いです。

 

3月の放送予定
5日 カケスの雲溜め
12日 イスカの嘴のくいちがい
19日 メジロ押し
26日 ツバメが巣を作ると

 

 

2023年2月 9日 (木)

フォノシート『信州の野鳥』

 ネットオークションで『信州の野鳥』というタイトルのフォノシートを落札しました。わずか100円。送料の方が高いことになります。

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 若い人にまず説明しておきます。フォノシートは、レコードの簡便なものといったところです。薄いビニールにレコードのように溝がほってあって、レコードプレイヤーにかけると音がでます。定直、音はよくありませんが、高額なレコードに比較して、無料配布できるほど安価でした。
 たいたい1960年後半から1980年代にかけて普及し、カセットテープが出現しことで衰退しました。1991年に生産終了となっています。
 『信州の野鳥』で検索するとレコード買い取り業者のサイトがヒットして、きれいなライチョウの写真のジャケットがアップされてていました。私が入手したものはフォノシートだけ、裸でしたのでジャケットがあるようです。
 入手したフォノシートには長野県観光連盟と「星野嘉助 小平万栄」の名前がありました。星野さんも小平さんも野鳥業界の大先輩ですし、若い頃にお会いしています。星野さんは、星野リゾートの現社長の祖父にあたります。中軽井沢の星野温泉の社長で、戦前戦後と日本野鳥の会を支えてくれた恩人のお一人です。
 小平さんは、長野県塩領というところで小鳥バスを長い間続けていました。小鳥バスとは、野鳥のいる所へバスで観光客を案内し、小平さんが野鳥の解説をしてくれるものです。いわば、バードウォッチングツアーの先駆けともいえる事業でした。
 小平さんは「わしは、300人を前にしても声が通る」と豪語していました。なんでも、元教師だからできるとのこと。そんな大声をだしたら野鳥がいなくなってしまうのはないか心配してしまいます。当時は、各地にこうした名物オジさんがいたものです。
 前おきは、これくらいにして肝心の野鳥の声です。
 星野さんは、日本最初のレコード「野鳥の声」でオオハクチョウの声を提供していますので、録音をしていたことは間違いありません。しかし、当時としてはあまりにもクリアな録音にあの嘉助さんがと、ちょっと疑ってしまいました。
 ちょうど、O村さんが嘉助さんの録音風景の写真を見つけ出してくれました。自転車に大きな自家製のパラボラを乗せて,おそらく中軽井沢の別荘地を歩く写真です。この装備ならば、きっとよい音が録れたはずと安心いたしました。 小平さんが録音をしていたとは知りませんでした。もしかするとナレーションのシナリオを書いたのかもしれません。解説は」野鳥を野外で見たことが無ければ書けない表現があります。小平さんは、シナリオ担当だったかもしれません。
 ただ,オープニングとエンディングの音声は、ちょっといただけません、野鳥の朝のコーラスにヨタカの声をミキシングしたように聞こえます。昼間のカッコウと夜のヨタカがいっしょに鳴くことがあるでしょうか。野鳥の多かった昔は、こういうことがあったのでしょうか。今聞くと違和感を覚える音源です。
 よりにぎやかにしたかったのでしょうか。コーラスだけで十分、にぎやかなのですが、屋上階を重ねてしまった感じです。
 『信州の野鳥』は、おそらく1960年後半から1970年にかけて、発行されたフォノシートだと思います。当時。野鳥の音声は蒲谷さんかNHKの音源しか、発表されていません。しかし、こうして録音された音源があることを知りました。それも、かなりきれいな録音です。星野さんには、もっとがんばって欲しかったと思いますし、これらの音源は星野家に残っているのでしょうか。

2023年2月 4日 (土)

バードウォッチングに椅子

 野鳥録音は、自然のなかでじっとしています。森の中ならば、岩や倒木など座るところを確保できます。しかし、夜明け前からの待機では一面朝露や霜がおりて、どこも濡れていて座るところがありません。また、夜の鳥が啼くのを待つときも、座るところがなくて苦労します。
 よく車のなかで待機する方がいますが、車のなかにいると音の聞こえ方がまったく違います。やはり外でないとダメです。また、芝川第一調節池のようなところでは、座るところがありません。
 そこで、有効なのが椅子です。
 野鳥録音する以前はバードウォッチングというと歩くことが、野鳥と出会う方法だと思っていました。歩けば歩くほど鳥との出会いの確率が高まると思っていました。たとえば、六義園で他のバードウォッチャーが歩いているのを後ろから見ていると、その先でアオジやシロハラが藪に逃げ込んでいくのが見えます。まるで鳥を追い払っているように見えてしまいます。実は、私もこれをやっていることに気がつきました。
 ところが、森のなかに座っていると鳥が近くにやってくることに驚かされます。ヒガラが私の身体にとまったことがあります。目の前でキビタキの雄同士がケンカを始めたこともあります。じっと座っている私を遠くから見ていた仲間から「松田さんのほうに鳥が寄っていく」と言われたことがあります。いかに,動かないでいると鳥が警戒せず、近くにくるかわかると思います。
 そのための椅子です。
 以前は、画材店で売っていたスケッチをするための小さな折りたたみの椅子を使っていました。ただ、せいぜい20cmくらいの高さしかなく、年取ってくると立ち上がるのはもちろん座るのも一苦労です。
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 写真の左は、ジャックウルフスキンの椅子です。高さはおよそ 40cm。なんとか立ったり座ったりできるギリギリの高さです。これより低いと使い辛いです。重さは550g、中型の双眼鏡と同じくらいです。キャラバンのバーゲンで数千円だったと思います。
 右は、去年の秋にホビーズワールドで購入した椅子です。今回、初めて使用しました。高さが55cmあり、とても楽です。また、足が2段になっているので、縮めると40cmとなりリュックに入ります。重さは800gで大型の双眼鏡と同じくらい。価格は、1万数千円、ただいまもっと高くなっていました。 もし歩くだけのバードウォッチングをしているのならば、椅子を手に入れ、森のなかで座り野鳥たちの息吹を感じるバードウォッチングを体験することをお勧めします。
 ただ、椅子に問題がないわけではありません。
 六義園のような順路では使うべきではありません、葛西臨海公園のような観察場所が決まっているところで、牢名主のようにどんと椅子に腰かけて場所を占領するのもNGです。あくまでも貸し切りの場所、人に迷惑のかからない場所での使用に限定すべきでしょう。

2023年2月 2日 (木)

ジョウビタキの威嚇の声-芝川第一調節池

 昨日の続きです。
 昨日の写真のように録音機を茂みの上に置いておき、土手の上から近くで鳴く鳥がいないか、見ていました。やって来たのは、ジョウビタキの雌、録音機のすぐそばを通って行きました。私と録音機の距離は30mは、離れているます。そのため、ジョウビタキが鳴いたかどうか、鳴き声は聞こえません。
 しかし、録音機にはしっかりと鳴き声が入っていました・
 タスカムDR-05Xで録音。フェードインとフェードアウトしているだけで、加工編集はしていません。

録音機のすぐそばで、鳴いています。そのため、ボリュームもノイズもそのままです。近くで鳴いてくれると、このようにクリアに録れます。
 あまり聞いたことのないジョウビタキの声です。強いて言うと「ヒッヒッ、カッカッ」の「カッ」だけ。それも2声ずつ鳴いています。観察していた様子と声の印象から、どうも録音機に付いているジャマーに反応したようです。
 ジャマーは色がネズミ色ですし、ふわふわの毛の感じは、いかにも小動物のように見えます。そのためジョウビタキは、威嚇をしたのではないかと思います。
 今までも、キビタキが近くに来て怒ったような声で鳴いたり、コゲラにつつかれたりしました。ハシブトガラスにもつつかれました。やはり、ジャマーは鳥たちにとって気になる存在なのでしょう。
 そして、生き物でないことに気がつき、ぷいっと飛び去っていった感じです、このあと、ジョウビタキは私たちの方に飛んで来て、ぐるっとまわって。また池の方に戻っていきました。どうやら、このジョウビタキのなわばりのなかにいたようです。
 目立たない迷彩模様のジャマーがほしくなりました。 

2023年2月 1日 (水)

オオダイサギの鳴き声-芝川第一調節池

 今日は、3月上旬の暖かさ、昼頃から強風という天気予報を信じ、埼玉県川口市にある芝川第一調節池に行って来ました。
 薄めのフリースにダウンコートの装備では、暑いくらいの陽気、強風は帰路についた午後1時30分頃から吹き始めました。おかげで、いろいろ成果のあった芝川でした。
 暖かい天気のせいか、池からはマガモのディスプレイの声がさかんに聞こえてきます。オカヨシガモの姿も見えます。ジョウビタキが飛び交い、名物の猛禽類はオオタカとノスリが飛びました。
 録音機を岸辺に10数分、置いては移動するという録音の方法をとりました。土手の上から録音機の前にいる鳥たちを観察して、後でその声が入っていないか、楽しみな録り方です。

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 鳴いてくれたのはダイサギです。ダイサギのみならず、サギ類はコロニー以外鳴くことは少なく貴重な録音となりました。
 この季節から冬鳥で亜種のオオダイサギと判断しました。先日、六義園ではチュウダイサギが飛来していますので、季節からだけでは判断の難しいところですが。確かに大きいです。
 タスカムDR-05Xで録音、ボリュームの増幅、1,000Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。

 2羽が、追いかけ合うケンカの時の声です。
 チュウダイサギとの鳴き声の違いがあるのでしょうか。
 『鳴き声ガイド日本の野鳥』には、三番瀬で9月に録音したチュウダイサギと思われ鳴き声が収録されています。この時も、複数羽がケンカをしていました、餌場を巡っての闘争の時の声だと判断いたしました。

 いかがでしょうか。録音状態が異なるので比較が難しいところです。オオダイサギのほうが、声が長く深みのある濁りがあるように聞こえますが、いかがでしょうか。
 小鳥類では亜種が異なれば、鳴き声に違いがあるものが多くいます。はたしてサギ類では、どうなるのか。わずか2例のサンプルから決定的なことは言えませんが、違いがわかると面白いと思います。 

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