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2023年4月12日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-5月は日光25年間の録音

 本日は、文化放送「朝の小鳥」のスタジオ収録でした。

 まず、今回の収録をもちまして、私はサポートの立場となり、メインは岡村正章さんが収録構成を行うことになります。

 私が蒲谷さんから番組制作をバトンタッチされて18年887回の番組を制作してきました。請けおった当時は、私も50才台で番組のネタのために各地を取材してまわりました。しかし、ここ数年は、私の体調に加え、コロナ禍のなかで思うような取材ができず、番組のクオリティーが保てるかというのがいちばんの心配でした。
 また、いつ主治医から「明日から入院してください」と言われるかわかならいなかで、スタッフの皆さんに迷惑をかけるのではないtという心配をしながらの関わりもこれで無くなると思うと、ある意味ほっといたします。
 現在、ラジオ放送はFMになりつつあえいます。より高品位の音源を求められるようになりました。今後、さらにこの傾向は続くと思います。私の機材と技術ではたして耐えられるかといった心配もあります。その点、岡村さんの技術に期待しておりますし、より良い音を追求してくれると思います。ちなみに私が番組を担当した年齢と岡村がほぼ同じ年であることがわかりました。不思議な巡り合わせです。
 ときあたかも今年は「朝の小鳥」70周年なのです。70年を迎えて番組が新しくなるというのは良い機会だと思います。さらに、記念番組も企画されており、私の関わりも途切れそうもありません。
 いずれにいたしましても、長い間、お聞きいただきありがとうございました。またアナウンサーの鈴木純子さん、ディレクターの門馬史織さん、長い間ありがとうございました。加えてひきつづき「朝の小鳥」をよろしくお願いいたします。
 ということで、私の最後のテーマは、日光で長い間、録音していると野鳥たちが変化しているようすをご紹介します。25年前より同じ季節、同じ場所で録音しています。そのため、野鳥たちの変化が分かりました。大きな原因はシカの増加によるササの減少なのですが、こんなにも違っているかと私も驚きました。

 

5月の放送予定
7日 1998年 ウグイス、コマドリ
15日 2005年 コルリ
24日 2015年 ルリビタキ
28日 2022年 エゾムシクイ、ミソサザイ

 

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コメント

朝の小鳥の最後の収録なんですね。蒲谷先生から引き継がれてもう18年にもなるのですか。長い間ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
日光のフィールドで録音されたさまざまな話題を提供され、日光の自然の豊かさを多くの方々に提供してくださり、日光市民としてもお礼を申し上げたいです。

シカ食害による環境の変化、ほんとに大きいですね。私の自宅周辺でもかつては林床に広がっていたミヤコザサは皆無となり、これまでさまざまな花で彩られていた季節もトゲのある植物やシカが食べないシロヨメナだけの単調な植生に変わりました。そして何より困ったのが2010年頃からのヤマビルの台頭です。
植生の変化とともに、動物相もずいぶん変わりましたね。これまで普通にいたウグイスやキジ、コルリがいなくなりました。幼虫が草本を食べるサカハチチョウやヒョウモンチョウ類などの蝶も激減です。ただ薮が好きなガビチョウが来ないのがせめてもの救いです。
5月の放送ではこの環境の変化を鳥のさえずりを通してご紹介いただけるということなので25年の変化、興味深く聞かせていただきます。

改めて、長い間、ほんとうにお疲れさまでした。そしてありがとうございました。

朝の小鳥放送、887回の録音と話題の提供、大変だったと思いますが18年間ご苦労さまでした。私事ですが1年間週1回のラジオ放送でも録音とお話で苦労した思いがありますのでなおさらです。この20年程でササ枯れとシカの侵入で環境が激変して鳥たちが減りました、以前のような自然環境が戻ってくることを祈るばかりです。

いいむら様
 コメント、ありがとうございました
 私としては、番組つくりで日光の野鳥たちにたいへん助けられたことになります。もし、日光がなければもっと苦労しただろうと思います。
 それだけに、変化も感じます。いいむらさんちの裏山でコルリを録っていたらツミが目の前に来たことを思い出しました。

堀尾岳行様
 お言葉、ありがとうございます。
 同じようなご苦労をされていたのですね。ある意味、良い経験になったことと思います。私も番組つくりを通じていろいろ学びました。
 このところの日光では、ガビチョウが増えたました。早朝の小鳥のコーラスのなかにカビチョッのさえずりが入るのは秒読み状態です。

長らくお疲れ様でした。日光の森の変化、ぜひ聴きたいけれど関西は文化放送の圏外。今まではあきらめてましたが、調べてみると、関西ではネット局のABC放送でも聴ける、また、ポッドキャストでは最近120回分ほど聴けるのですね。思わず金精峠のコマドリを聞いてしまいました。5月の放送、じっくり拝聴するつもりです

伏見の「野人様
 まさか野人様よりコメント、いただけるとは思いませんでした。
 ありがとうございます。
 じつは、ネット局用にわざわざ別に収録しています。
 そのため5週ある月は、10本録ることになります。
 こうして、聞いていただけることを考えると苦労したかいがあります。
 これからも、いろいろ教えていただければtお思います。

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