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2023年4月 7日 (金)

サブソングはコルリかも-訂正

 タネコマドリの件で、メールのやりとりをしていた森林総合研究所の関伸一さんから以前、六義園で記録されたコマドリのサブソングは、コルリの可能性もあるとのご指摘をいただきました。
このブログで「長期滞在したコマドリ-六義園」と題して報告しています。詳しくは、下記URLでご覧ください。
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2019/05/post-f18464.html

 

 3年前の5月のことで、六義園には10日ほど滞在しました。鳴き声は、小さく10mも離れると聞こえないほどでした。音源もアップしています。通過の夏鳥鳥としては、長い間滞在してくれまいしたが、写真はもとより誰も姿を誰も見ることができませんでした、
 そのため、過去に群馬県金精峠で聞いたコマドリのサブソングなどによく似ていることから、コマドリとしてしまいました。
 ところが、関さんによると「コルリマドリと同じような鳴き方をするものもいる」ということで、コルリの可能性もあるのではと教えていただきました。ご本人も、コマドリだと思ったらコルリだったという経験をされたということで、私の顔も立ててくれました。
 コマドリとコルリ、さえずりもよく似ています。「チチチチ」という前奏があるのがコルリと言われますが、前奏のないコルリもいて多いに悩まされます。
 考えてみれば、コルリの鳴き声は何度も録音していますが、50年を超えるバードウォッチング歴のなかで、コルリを見たのはたった3回だけです。このうち、繁殖期の雄は2回。極めて隠遁性の強い鳥だという印象があります。コマドリも隠遁性の強い鳥ですが、なわばりを巡回してくるのをあらかじめ先回りして、待っているとなんとか姿を見ることができます。
 現状では、コルリとも断定はできませんが、可能性もあるということで、訂正させていただきます。
 関さん、貴重なご指摘をありがとうございました。 

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考証」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、群馬の森野です。
コマドリ、コルリの混在する環境で録音(アナロク-デジタル)20年前後していましたが
鳴き方のリズムと言うか、私にはコマドリと思います、渡り途中の鳴き声の知見は有りません。

森野洋一郎様
ご無沙汰です。
 私の編集の仕方が悪いのですが、実際はとても小さな声です。
 録音機も何時間も置いておいて、おそらく1m程度の近さでないてくれたものと思われます。つぶやくような声なので、まだ不完全なさえずりで、判断の難しい鳴き声だと思っています。
 いずれにしても、この状況で判断するためには、姿を確認したほうが良いと言うことでの記事です。

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