細尾菜を食べる-日光
谷中ショウガ、練馬ダイコン、小松菜のように名前に地名が付いた野菜は、それぞれ由緒があり、ひと味違うように感じます。
日光と足尾の間に細尾という地名があります。その地名の付いた野菜を日光市内のマーケットの地元野菜コーナーで見つけました。初めて聞く名前の野菜で食べ方がわかりません。店員に聞くと、おひたし、天ぷらなどでどうぞとのことでした。一束160円という安さもあって買ってみました。
細尾ば、いろは坂の手前、左に曲がり足尾に向かう道の途中にあります。今では長いトンネルで山をこえることはありませんが、昔は林道のような山道しかありませんでした。旧道では、かなりの山を越えて足尾に行きました。
まだ旧道は残っているので、何度か通っています。入り口がゲートで閉じていることがあり、確認が必要です。このシーズンに観察会を行ったことがあります。いきなりオオルリが30分もさえずり、大幅にスケジュールが遅れてしまった思い出があります。夜はコノハズクが鳴いていたという情報もある場所です。また、秋は紅葉のきれいなところで、いろは坂が大渋滞のなか、すいすい走りながら紅葉を楽しんだことがあります。
その地名の野菜です。さっそく、おひたしにして食べてみました。
カミさんが、あまり茹でないでシャキシャキ感が残るようにしてくれました。菜の花に似ていますが、クセも苦みもなく、いくらでも食べられるという感じです。美味しかったです。
あとでネット検索したら、なんでも細尾菜を作っている農家は1軒程度。地元でしか流通していないそうです。貴重な野菜との出会い、細尾峠で聞いたオオルリのさえずりを思い出しながら食べると、いっそう美味しく感じました。
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