ヒヨドリの巣立ち-六義園
このところの六義園では、アオバトが鳴いたりして面白い記録があるのですが、なかなか録音できないでいます。
今日は、ヒヨドリの幼鳥がいました。親鳥をおいかけて盛んに鳴いていました。
タスカムDR-05Xで録音、3,000Hz以下の低音の軽減をしています。
実は、ヒヨドリの幼鳥の鳴き声を録るのは、野鳥録音ではけっこう難題なのです。たくさんいるヒヨドリなのに意外に思われるかもしれません、しかし、このようにクリアに録れたのは初めてかもしれません。
といいうのは、ヒヨドリは巣立つが遅いのです。たとえば、過去の六義園の記録で早いもので6月3日(1989年)。遅いと.7月21日(1990年)です、少なくとも6月に入ってからで5月の記録は珍しいのです。
遅いと何が問題かというとセミの声がにぎやかな時期に巣立つことになり、録音しづらいのです。六義園では、ニイニイゼミやアブラゼミ、日光ではエゾハルゼミが、幼鳥の声をかきけしてしまいます、
ヒヨドリが遅いのは、セミがでてくることで、食べ物が豊富な時期というタイミングであると思うのですが、録音できないのはこまります。今日は、まだ5月でこのような時期のヒヨドリの幼鳥を見つけたのは初めてです。それに、幼鳥は親鳥に食べ物をもらうのに夢中ですぐそばにきてくれました。
幼鳥の声というのはとても重要な記録だと思っています。そこでその鳥が繁殖した確実な証拠になるからです。そして、幼鳥の声は多く鳥で特有なものです識別識別は可能です。
録音するのは、声が小さかったり、時期や期間が短かったりで苦労しますが、幼鳥の鳴き声にもっと注目して欲しいと思います。
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