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2024年7月

2024年7月28日 (日)

ツミとオナガの関係は?

 近くの公園にツミが営巣しているので見に行きました。

 

6月半ばにはカワユイふわふわ綿毛だった4羽の雛は3週間後にはすっかり立派な若鳥になって巣立ちしていました。でもまだ自分で狩りが出来ず、巣の近くにいて、親鳥が餌を運んで来るたびに獲物の取り合いをしていました。

何日か経ってもう一度行ってみると状況が変わっていました。親鳥が頻繁には来なくなったのです。今まで静かに待っていた雛たちはとうとう我慢が出来なくなって大きな声で鳴きはじめました。

[お腹空いたよ-」

親鳥は一度やって来ましたが直ぐ飛び去ってしまい、1羽の雛が鳴き続けています。子別れの時も近いのでしょうか。そんな日の録音です。

 

この公園にはオナガがたくさんいます。オナガたちはツミの存在をあまり気にしていないように見えるのですが・・。とりわけ巣立ちしたばかりの若鳥のことは全く意に介していません。自分で餌を獲れないのを知っているのかな?

オナガには少なくとも2種類(多分もっと)の異なる鳴き声があって、私にはその意味がまだはっきり分かりません。ギーギー系の声は警戒とも取れ取れますが、普段でもこの声で鳴いているので、単なる存在確認かもしれません。それとは違う甘ったるい声も出すのですが、これは警戒音とは思えません。そもそも近くにいて鳴いているのが警戒していると言うことなのでしょうか?ご存知の方いらしたら教えてください。

ここで営巣しているツミの雌は非常に大きな個体で、最初見た時オオタカかと思ったくらいです。大きいだけに獲物も大きくて、実際オナガやムクドリの雛を餌として運んで来たこともあるのです。オナガに取っては不用心なことこの上ないと思うのですがモビングなどの集団行動も見られません。

 

六義園でツミが営巣した時は、シジュウカラ、メジロなどの小さな鳥がパタリと姿を消してしまい、常連のバードウォッチャーの皆さんは「ツミが巣を作ったのはうれしいけど小鳥がいなくなっちゃってねー」と複雑な思いだったようです。ところが、こちらではジジュウカラもメジロも普通に囀っています。ツミがシジュウカラを捕らえる所も目撃しました。この違いは何なのでしょう?

オナガの声も楽しんでね!

 

2024年7月17日 (水)

日光 白根山のルリビタキ

標高2300m、気温14度、日光白根山の中腹です。ここはルリビタキの天国。都会の冬の公園に一羽でも現れたら誰もが放っておかないルリビタキがここでは羽音が聞こえるくらい飛び回り囀り交わしています。

苔むした大岩にヒカリゴケが宿りイワカガミの花が咲き乱れる登山道を登っていくとあちらでもこちらでもルリビタキの囀りが聞こえて足の疲れを癒やしてくれます。

録音の後半に聞こえて来るのはメボソムシクイの声です。メボソもルリビタキと共に亜高山帯を代表する鳥です。

さて皆さん、ルリビタキとメボソの他にもう一種鳥の声が入っていたのに気がつかれたでしょうか?全編に渡ってバックに聞こえている虫が鳴くような細い声はキクイタダキです。キクイタダキの囀りは非常に高音で、ルリビタキやメボソの声が4000Hzほどなのに対して8000Hzほどあります。もしやと思う方は聴力検査をしてみてください。

ルリビタキについては面白い経験があります。10月に白根山の海側にある同じ栃木県の足尾山系の庚申山(1900m)に登った時のことです。頂上で休んでいると次から次へとルリビタキが現れるのです。囀りは無く地鳴きをすることも無く群になっていると言う訳でも無いのですが、短い間にコメツガの枝の間に20羽くらいは数えたでしょうか。不思議な光景でした。白根山で繁殖したルリビタキがこれから平地へ降りていく中継地点だったのかなと思いました。

 

2024年7月 7日 (日)

皆んな大好きサンコウチョウ

サンコウチョウが鳴く森へ行きました。

平日の早朝にも関わらずすでにカメラマンがずらり。サンコウチョウってやっぱり人気なんですね。

私は写真は撮らないので人の群から離れて朝の森を散策しました。しばらく歩くと誰もいない森の中でサンコウチョウが鳴きはじめました。キビタキやオオルリも鳴いてリッチな気分でした。

今回は巣立った雛を見つけました。いつも声を聞くだけで満足しているのですが、今日は珍しくオスの成鳥が頭上の枝に姿を見せました。なかなか見られない長い尾に夢中になっていると警戒する声を出したのでもしや・・・?と思っていたら近くの茂みから茶色の小鳥が2羽飛び立ち一瞬近くの枝に止まりました。黄色い嘴の雛鳥でした。そこへメス親が飛んで来てあっと思う間もなく子ども達を森の奥へと連れ去っていきました。録音機を再生してみたらツッツッと言う雛が親を呼ぶ声が入っていました。だから親鳥たちが姿を見せたのですね。

今頃「あなたたち知らないオバサンについていっちゃダメよ」とか言われているのかな。

 

 

 

 

 

 

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