8月の尾瀬ヶ原
山の鳥たちの囀りもそろそろ終盤です。8月になっても囀っている鳥はいないかなと思いを巡らせたとき、以前8月に尾瀬へ行った時炎天下の尾瀬ヶ原でホオアカが盛大に囀っていたのを思い出しました。今年もまだ鳴いているかなと思って真夏の尾瀬を訪れました。
8月の尾瀬ヶ原の早朝です。
アオジ、イカル、ウグイス、そして、いました、いました、ホオアカが鳴いています。途中で聞こえる鉄砲のような三連発はミズバショウの実を食べに来るクマを山へ追い返す為の打ち上げ花火の音です。最近尾瀬でもハイカーがクマに遭遇する場面が多発し今や打ち上げ花火が尾瀬の夏の風物詩?となりつつあるそうでそのまま録音に残しました。
ホオアカは声量も小さくノビタキのようなシャレた色彩も無いのでつい見過ごされがちな目立たない鳥です。録音の中でちょっとホオジロに似た様な感じで鳴いているのがホオアカです。
8月の尾瀬は巣立ち雛の幼稚園状態になっていました。人間を全く気にせず木道の上をペタペタよたよた歩いている何の雛だか分からない巣立ったばかりの幼鳥や、2羽3羽で木道の縁を出たり入ったり楽しく遊んでいるようなノビタキの幼鳥にハイカーの皆さんも足を止めて見入っていました。
前回も感じたことですが、ノビタキのオスは巣立ち雛を引き連れて草原を飛び回っていますが囀りは聞かれません。アオジやイカルは木のあるところで鳴いています。草原で囀っているのはホオアカだけです。子育ての時期、または雌雄の役割分担などに違いがあるのでしょうか?それともこれは尾瀬ヶ原に限ったことなのでしょうか?
最近のクマ事情から尾瀬でも木道のあちらこちらにクマベルが設置されるようになりました。見ていて気が付いたのですがほとんどの人がベルを鳴らしていきます。混み合っている昼の時間帯でも鳴らすのですからクマへの恐怖心や警戒感から鳴らしているとは思えません。人間って音を出すものがあると何でも鳴らしてしまうと言う特性があるのでしょうか?
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