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2024年9月

2024年9月28日 (土)

一番遅くまで囀っている鳥は?

鳥学会に顔を出してみました。たいへん盛況で若い人がたくさん来ていたのには驚きました。野外では鳥が激減しているのに研究者は増えているんだと思うとちょっと複雑な気持ちでした。

研究者の方達と「一番最後まで囀っている鳥は何だろう」という話になり、メボソ!で意見が一致しました。大御所のH先生が「9月になっても鳴いているよ」。

 

そこで久々に奥日光の白根山へ行ってみました。メボソムシクイは都会のバードウォッチャーの皆さんにはあまりなじみがない鳥ですが、山登りをする人にとっては極く普通の鳥です。関東では標高1700~2300mくらいの亜高山帯で繁殖しています。歩き出してしばらくすると、あ、いました!メボソが鳴いているではないですか。9月ももう24日だと言うのに。

 

 1時間ほど歩く間に2ヶ所でメボソが鳴いていました。もちろん夏場より数はぐっと少ないですが、まだ鳴いてるんだ・・・・。他に囀っている鳥はいません。ルリビタキが2羽、カケスが鳴き、ウソの声もして、カラの混群もいくつか見られました。群の中心をなすのはコガラで、その他ヒガラとコゲラの姿が見えました。もう1種類いるような感じで10KHz近い非常な高音で、夏にたくさんいたキクイタダキかと思いましたが姿は見えませんでした。カラ類もかなり高い音を出すので何とも言えません。次回までの宿題です。

メボソ達はカラの群と行動を共にしているわけでは無く、梢のあたりで枝伝いに3羽が飛び回っていて、そのうちの1羽が良く鳴いていました。これも囀りなんでしょうか?

 ところで今回の鳥学会ではメボソの鳴き方に関する興味深い発表を聴きました。メボソムシクイの声は図鑑では4音節で「ゼニトリ」と4音で記されています。「ゼニトリゼニトリゼニトリ」と鳴くのがメボソの特徴とどの図鑑にも書いてあり、私もそう思っていましたが、どうやら地域差があるようです。日光地域は4音節のエリアに入るのですが、3音節や5音節で鳴く地方もあり、分布域がしっかり分かれていると知りました。長野県を中心にメボソの声を調べているK田さんに貴重な音源をお借りしましたので聞いてみてください。

これは八ヶ岳山麓の麦草峠のもの。3音節で鳴いています。オオムシクイに似ていますがメボソムシクイです。

こちらは乗鞍高原で、なんと5音節です。メボソも奥が深いです。注意して聞いてみてくださいね。

 

2024年9月18日 (水)

東京湾秋の渡り

 暑さ寒さも彼岸まで・・・。まだ暑いけれど北海道では紅葉も始まってそろそろ秋の気配が感じられるようになりました。

 

三番瀬で鳴くダイゼンの声です。

 

 

 潮が満ちて干潟が消えようとしています。20羽ほどのダイゼンが最後に残った浅瀬でまだ頑張っています。ゴカイを取り合っているのもいますが、ほとんどはすでに頭を上げて、鳴き交わしながら飛び立つタイミングを待っている感じです。鳴きながら飛んで行く声はメダイチドリです。キアシシギもいます。

 

 この日はダイゼンの他にキアシ1羽、オオソリ2羽、オグロ1羽、トウネン4羽、メダイチドリ5羽、ミユビ1羽、ミヤコドリ3羽、ウミネコどっさり、オオセグロカモメ幼鳥1羽、遠方を飛ぶカワウ10羽、アオサギ、チュウサギ、ダイサギを確認しましたが最後まで波打ち際に残っていたのはダイゼンだけで、他のシギは満ち潮に追われて岸近くの水溜まりへ。

 

 東京湾のシギチの秋の渡りも今がたけなわのハズですが、やはり寂しさは否めません。長年に渡って東京湾でセンサスを続けている「千葉の干潟を守る会」のTさんのお話では、東京湾のシギチの数は50年前(1973~75)と比べて80%減だそうです。80%では無く、80%減なのです。

 

 結局干潟が無くなる前にシギ達を一斉に追い払ってしまったのはハヤブサでした。狩りをするでも無く干潟の上をゆうゆうと一回りしてして元来た方角へ戻っていきました。

2024年9月 7日 (土)

雨の8月

8月の日光は連日の夕立でした。でも耳をすませると夕立の中でも鳥の声が聞こえます。カケスとア

カゲラでしょうか。

 

そして雨が上がると・・・。

 

実はここでも小さな声で鳴いている鳥がいます。視認しました。ヒヨドリの幼鳥でした。

雨続きで鳥達もお腹を空かせているのかも知れませんね。

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