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2024年10月28日 (月)

浜千鳥

浜千鳥という歌をご存知ですか?

 

青い月夜の浜辺には

親を探して鳴く鳥が

銀の翼の浜千鳥・・・

 

いつの頃からかこの「浜千鳥」はどのチドリのことを言っているのだろうかと考えるようになりました。

考えても野暮なことかも知れません。作者の想像の鳥なのでしょうから。

でも、この歌の作詞者の鹿島鳴秋(かしまめいしゅう/1891~1954)は日本海の浜辺を散歩していてこの歌を思いついたと言うことです。作者は海辺を飛ぶチドリを見てこの詩を書いたのかも知れませんね。新潟県柏崎市と千葉県南房総市に「浜千鳥」の碑があるそうです。

 

「千鳥」はよく日本画の題材として描かれていますし、着物の柄にもなっています。そのほとんどが白波の立つ荒れた海辺を群れ飛んでいく構図になっています。千鳥=千の鳥=群で飛ぶたくさんの鳥で、荒海を乗り越えて飛ぶ=困難を乗り越える、と言うことらしいです。季節は冬で、俳句では冬の季語になっています。「冬の夜に哀調を帯びた声で鳴く」などと説明が付けられています。「浜千鳥」の歌でも「親を探して]とありますから歌のメロディと共に寂しい声なのではないでしょうか。

 

冬も日本にいて哀調を帯びた声で鳴くチドリと言えばダイゼンを想像しますが、どうもダイゼンは「千鳥」のイメージから言うと少し身体が大きすぎるような気がします。

鹿島鳴秋が見たのも日本画の画題になっているのも浜辺に打ち寄せる波間を縫って走り回るミユビシギではなかったのかな・・・。

 

それではミユビシギの声は「浜千鳥」に描かれてれているように寂しい哀調のある声なのでしょうか?

 

 

波打ち際を行きつ戻りつ餌を探しているミユビシギ達の声です。

さて皆さんはどう思われますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

『浜千鳥』ってどんな歌だったかな?と思ってYoutubeで確認しました。
1919年ということで、もう100年以上前に作られた歌なんですね!

Youtubeにある倍賞千恵子バージョンの『浜千鳥』は画像がハジロコチドリでした(笑)。
スマホ録音の実験に、この倍賞千恵子バージョンの『浜千鳥』をギターアレンジして録音したので、お時間あるときに聴いてください。
http://blog.livedoor.jp/gnohara/

こんばんは。
中村さんのブログhttps://tokyowildlife2020.exblog.jp/33630271/から
こちらへ伺って、この「浜千鳥」の記事に気づきました。
以前、南房総の小さな山へ行った帰りに
その「浜千鳥」歌碑を撮って来てありましたので
お時間ありましたらご覧いただけると嬉しいです。
 https://sorairo02.exblog.jp/23930479/

追伸です。
ミユビシギの声、哀愁を帯びて聞こえます。
歌のテンポともよく合うような…
歌の浜千鳥はミユビシギだったかもしれないなと思います(^^。

sorairo様
「浜千鳥」にコメントをいただきありがとうございます。千葉県の「浜千鳥の碑」をご覧になったと言うことで、早速2017年のブログを拝見させていただきました。ブログには書いたけれど自分では見たことがなかったもので・・・。ありがとうございました

sorairoさんのブログにコメントしようとしたのですが書き出すと「情報の保護」と言うロックがかかってしまうようなのですがパスワードが必要なのでしょうか?

こんばんは。
2017年の記事をご覧くださってありがとうございます。
お尋ねのコメントですが、特にパスワードなど必要ないはずですので
どうしたことでしょう、お手数おかけして申し訳ありませんが
私にもちょっと良くわかりません、ごめんなさい。

で、ついでにしつこく失礼しますが…
昨夜コメントの後で「はっ?」と思ったのは
「浜千鳥」の歌詞は1番も2番も夜のスケッチになっていますが、
チドリって夜に啼いたりするのかしら?…ということでした。
…抒情的な素敵な歌で私も大好きなのですが
困ったことにそれこそ野暮なことが気になり始めてしまいました(^^;

sorairo-palletさん

コメントありがとうございます。ご質問の「千鳥は夜鳴くか」ですが、チドリ類は潮の満ち引で現れる干潟などで餌を取るので、夜の間ずっと寝ているわけでは無いと思いますので夜に移動する時に鳴くこともあると思います。
先程sorairoさんのブログにコメント出来ました。「浜千鳥の碑」のところでは無くて新しいtopicのところです。また時々遊びに来てください。

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