« 2025年1月 | トップページ | 2025年3月 »

2025年2月

2025年2月28日 (金)

ハシブトガラスの春の歌

 布団を干しにベランダに出ると眼が合うカラスがいます。六義園の一番端っこの隅から住宅地にかけて縄張りを持つハシブトガラスです。このカラスはいつも我が家の近くの木の枝にとまっていますが暗黙の了解があってお互いを無視して暮らしています。

 カンクロウにはひとつ問題があります。いまだに連れ合いが出来ないのです。六義園の隅っこに住んでいるカラスですからどうやら雌のカラスのお眼鏡にはなかなかかなわないようです。カラスは一度パートナ-が出来ると一生連れ添うのですがカンクロウはいつも独りぼっち。人間様の世界では独身貴族がまかり通っていますがカラスの世界ではそうでも無いみたいです。以前何度か雌のカラスがやって来て2羽でで仲睦まじく羽づくろいなどしていたことがありましたが成就に至らず、主人共々「いつまで独身なんだろうね」。

  数日前のことです。ベランダに出るとカンクロウがいつもと違う声で鳴いていました。喉に何か詰まらせたような変な声です。とても小さな聞き取りにくい声でした。そして視線の先?には1羽のカラスがいるのですがこれって雌のカラス? さては恋の歌か?

 

  録音の中程で、少し濁った声でガーガーガーと鳴いているのがもう1羽のほうです。またカチカチと言う音はカンクロウが嘴を鳴らす音です。 ハシブトガラスのこの変声は春先に時々聞かれるのですが、嘴の音が聞こえたのは初めてです。

 当日は強風、住宅地の様々な環境音もあって、かなりノイズリダクションをかけています。

  これがハシブトガラスの恋の歌なのかどうかは確信が持てませんでした。何故かというとこの時はもう1羽のカラスは飛び去ってしまったからです。私の希望とは裏腹に実は2羽とも雄で縄張り争いをしていた?         そうで無いことを願っています。

 

2025年2月16日 (日)

鳴かないカモの声-2 オカヨシガモ

 オカヨシガモは静かなカモです。以前紹介したトモエガモと同様あまり声を聴くことがありません。でも、どうやら繁殖期には良く鳴いているようです。

 

 

 まだまだ寒いとは言え日射しのぬくもりを感じる2月の一日、谷津干潟近くに集まっているオカヨシガモです。お聞かせするのにあまりキレイな声とは言えないのですが、この声は求愛行動ではないかと思います。このように鳴いている時は必ず♂3~4,♀1~2羽のグループになって全部が同じ方向に同じ速度で泳いでいます。ゲゲゲと鳴いているのが♂で、時々入る非常に高いピッとかピピピと言う声が♀でしょうか?それとも高い音も♂が出しているのでしょうか?どの個体が声を出しているのか見ていてもよく判りません。ご存知の方いらしたら教えてください。鳴き声に合わせて他のカモがよくやるように首を縮めたり反り返ったりと言ったようなアクションはありません。ただ皆で鳴きながら真っ直ぐ泳いでいるだけです。ディスプレイなんでしょうか?

 まだ鳥の囀りは聞こえて来ませんが、カモたちはもう春の準備を始めているようです。

 

 

2025年2月 3日 (月)

日だまりの印旛沼で

 皆さま再度2025年のご挨拶です。

お正月に引いた風邪が治ったと思いきや、体調を崩して今年の初鳥見はなんと1ヶ月近く遅れてしまいました。

 出かけたのは昨年から気になっていた印旛沼です。もちろんお目当てはヤブヨシキリ、では無く、今や20万羽に増えたというトモエガモです。風の無い春のように暖かい日でトモエガモの大群と田んぼで遊んでいるタゲリを見ながらゆっくり日向ぼっこの一日でした。

 遠くの水面で黒い帯のようになっている時は全く静かですが、だんだん岸の方へ近寄ってくると結構良く鳴いているのが分かります。単独でいるトモエガモが鳴いているのを聴いたことが無かったので、滅多に鳴かないと思っていたのですが群になると存在確認のために鳴き合うのでしょうか?さすがこれだけの数になるとウルサく聞こえます。

 

 

 沼の岸辺は灌木の茂みなので小鳥が良く鳴いています。ウグイスを皮切りにエナガ、アオジ、シジュウカラ、コゲラ・・・。コゲラは一生懸命何かをつついています。

印旛沼で長年鳥の観察を続け、トモエガモの数も数えている♂島さんと♀藤さんのお話しでは、トモエガモ達はいつも同じ所にいるわけでは無く、その日の風向きや人の出入りによってによって場所は変わるそうで、昼間は沼で休んでいて日が暮れると一斉に飛び立って餌を取りに出かけるそうです。これだけの数の鳥達の食欲を満たす場所が周辺にあるからこそ印旛沼にたくさん集まって来るのでしょうね。

 

 

 

  

« 2025年1月 | トップページ | 2025年3月 »