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2026年4月

2026年4月25日 (土)

夏鳥の季節がやって来た-クロツグミ

日光の森にも夏鳥の季節がやって来ました。

 

日の出前です。

ようやく空に朝焼けの光が差そうとする春の明け方、マイクが壊れるかと思うような大きな声で鳴き出したのはクロツグミでした。

 

クロツグミは元気な声で高らかに鳴くので明るい日差しの若葉の中で囀っているイメージがありますが実際には日の出前や夜の始めなど暗い時間に鳴くことも多い鳥です。月の光の中、黒々と浮かび上がったシルエットから朗々とした歌声が響き渡るのは感動的でもあります。

 

 

面白いことにこのクロツグミの唄には伴奏が付いていました。

良く聞いていただくとピーと言う抑揚の無い単調な声が続いているのに気付かれるかと思います。

トラツグミが一緒に鳴いているのです。

 

私が録音をしている日光の森には毎年必ず1羽クロツグミが来るのですが、どうやら時々入れ替わっているようで毎年同じ個体とは限らないような気がします。鳥の寿命もあるでしょう。

クロツグミの囀りにはそれぞれ個性があって、年取った個体ほど他の鳥の鳴き声を唄の中に取り入れたりしてきらびやかで変化に富んだ鳴き方になるようです。

去年の鳥は一本調子で、お祭りの笛の音に似たぴーひゃらぴーひゃらと言うフレーズを繰り返していたので「ピーヒャラ」と名付けました。その「ピーヒャラ」が1年経って今年はかなり複雑な節回しを会得したか、または全く別の個体なのか、なかなかの歌いっぷりです。

 

この囀りは4月15日に録音されたものですが、クロツグミは夏鳥の中では到着が早いとは言うものの鳴き始めが年々早くなっています。もちろん私が鳴き声に気が付くタイイングの問題はあるのですが、少し大きなスパンで見て、例えば30年前ですと、夏鳥が日光へ到着するのは4月25日前後、最初は鳴かずにウロウロしていて本格的に囀り出すのは5月に入ってから,と言うパターンだったと思います。

 

温暖化の影響なのでしょうか?

 

 

2026年4月15日 (水)

日光にイソヒヨドリ

 4月初旬、ようやく暖かくなってきた日光です。

 

 

JR日光駅の跨線橋の屋根の上で鳴いているのはなんとイソヒヨドリです。赤茶と青の見事な雄のイソヒヨドリが鳴いています。囀りというよりはまだ「グゼリ」っぽい鳴き方ですが、なんと言ってもここは日光です。

 

東京では最近イソヒヨドリが都心のビル街で見られるようになりましたが、地図をご覧になればお解りになるように、日光市、とりわけ奥日光は日本海側と太平洋側の分水嶺にも近い海から離れた内陸の町です。こんな所にまでイソヒヨドリが進出してきたとはガビチョウ以来の驚きです。

 

日光でイソヒヨドリらしき鳥を見かけた事が今までに2回ありました。いずれも冬から春にかけてで「灰色のイソヒヨドリらしい鳥がマンションのベランダにいた」と言うだけではっきりと確認に至らず、もちろん鳴き声は聞かれませんでした。(この記録は松田と、日光在住のT森氏によるもので、他に確認されている方がいらっしゃるかも知れません)

 

今回しっかりと確認できましたのでこれからが楽しみです。この雄のイソヒヨドリは朝8時頃から優に30分は鳴き続けていました。もしかするともっと朝早くから鳴いていたのではないでしょうか?なにしろ当ブログの作者は朝寝坊なモノで・・・。このまま日光に居着くのか、それとも一時的な物なのか注意して見て行きたいと思います。

 

2026年4月 5日 (日)

帰って来たトラツグミ-日光/夏鳥が来る前に

Photo_20260401201901

日光の街では梅と桜が同時に咲き始めました。

 

標高700m程の日光市内の森です。

トラツグミが鳴いています。

冬の間東京の公園などで冬越しをしていた鳥たちが山に戻ってきました。

 

 

 この録音では5種類の鳥が鳴いています。トラツグミの他、最初と最後の方で鳴いているのはウソ、バックでずっと鳴き続けているのはキバシリです。途中で突然囀りだしたのはルリビタキです。地鳴きも聞こえます。一番ラストに聞こえるのがアオゲラです。南の国から渡って来る夏鳥が来る前の「地元」の鳥たちの早春の囀りです。

 

このうちアオゲラ、トラツグミ、キバシリは夏の間も大体標高1000m付近までに留まっていますが、ルリビタキとウソは標高2000m超まで登って営巣します。

 

日光というと「涼しい避暑地」というイメージがありますが、旧日光市(市町村合併によって今市市や鬼怒川温泉などが併合される以前の、東照宮や日光駅があるエリア)の標高は540mで、夏の暑さは東京と大差ありません。夏に日光駅に降り立った観光客が開口一番「なんだ、涼しく無いじゃないか!」と言うのをよく耳にします。

でも1時間かけていろは坂を登り奥日光へ入ると,中禅寺湖の標高は1270m、戦場ヶ原1400m、湯元温泉1500mで、ここまで来れば涼しさも満喫できます。さらに金精峠2000m、最高峰の日光白根山は2578mです。

 

標高差が2000m以上あるのが日光の特徴で、見られる鳥の種類や時期も少しずつ異なっているのが面白いところです。今は市内の森で羽を休めている鳥たちもやがて標高の違うそれぞれの営巣地へと去って行くことでしょう。

 

 

 

 

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