夏鳥の季節がやって来た-クロツグミ
日光の森にも夏鳥の季節がやって来ました。
日の出前です。
ようやく空に朝焼けの光が差そうとする春の明け方、マイクが壊れるかと思うような大きな声で鳴き出したのはクロツグミでした。
クロツグミは元気な声で高らかに鳴くので明るい日差しの若葉の中で囀っているイメージがありますが実際には日の出前や夜の始めなど暗い時間に鳴くことも多い鳥です。月の光の中、黒々と浮かび上がったシルエットから朗々とした歌声が響き渡るのは感動的でもあります。
面白いことにこのクロツグミの唄には伴奏が付いていました。
良く聞いていただくとピーと言う抑揚の無い単調な声が続いているのに気付かれるかと思います。
トラツグミが一緒に鳴いているのです。
私が録音をしている日光の森には毎年必ず1羽クロツグミが来るのですが、どうやら時々入れ替わっているようで毎年同じ個体とは限らないような気がします。鳥の寿命もあるでしょう。
クロツグミの囀りにはそれぞれ個性があって、年取った個体ほど他の鳥の鳴き声を唄の中に取り入れたりしてきらびやかで変化に富んだ鳴き方になるようです。
去年の鳥は一本調子で、お祭りの笛の音に似たぴーひゃらぴーひゃらと言うフレーズを繰り返していたので「ピーヒャラ」と名付けました。その「ピーヒャラ」が1年経って今年はかなり複雑な節回しを会得したか、または全く別の個体なのか、なかなかの歌いっぷりです。
この囀りは4月15日に録音されたものですが、クロツグミは夏鳥の中では到着が早いとは言うものの鳴き始めが年々早くなっています。もちろん私が鳴き声に気が付くタイイングの問題はあるのですが、少し大きなスパンで見て、例えば30年前ですと、夏鳥が日光へ到着するのは4月25日前後、最初は鳴かずにウロウロしていて本格的に囀り出すのは5月に入ってから,と言うパターンだったと思います。
温暖化の影響なのでしょうか?
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