書籍・雑誌

2020年9月26日 (土)

『まるい鳥』-ご紹介

 「写真集は売れないよ」と言ってしまった手前、紹介しないわけには行きません。
 いつも兵庫県の取材ではお世話になっている渡辺美郎さんが、写真集を出版され送っていただきました。

Book200926
 鳥の写真集は巷にあふれているし、プロはプロなりのグレードの高い写真、アマチュアはKindleなどで発表しているなかで、なかなか難しいという話をしたことがあります。
 しかし、送られてきた本を見て「やられた!」という感想です。
 表紙のオナガガモをご覧いただければわかりますが、鳥を正面から撮るとまん丸なのです。このようなまん丸鳥が20種類載っています。鳥をこうした角度で撮ると、まったく今まで感じたことのない魅力が伝わってくることに気が付きました。そして、なんとも癒やさせるのです。
 小さな本なのでプレゼントに最適、お世話になっている方にお送りしたら
「写真集で癒やされました」
「娘と歓声をあげながら拝見しました。」
「会社のデスクにおいて、疲れた時は、見て癒されたいと思います!」
「ふっくらふくらんでいる姿だと愛らしさが増しますね…!」
 などの感想をいただきました。
 皆さんも、まわるい鳥で癒やされてください。
 アマゾンで入手可能です。URLは下記です。
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%84%E9%B3%A5-Parade-Books-%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E7%BE%8E%E9%83%8E/dp/4434274627/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%84%E9%B3%A5&qid=1601093616&s=books&sr=1

2020年7月14日 (火)

デジスコ通信の投稿・最終回

 私が日本野鳥の会の職員だった時(1987~1993年)は、ある意味、業界の最先端にいたことになります。各地の自然保護の問題から双眼鏡の新機種の情報が、いやでも入ってきました。
 しかし、このときにはデジスコのデの字も知りませんでした。それもそのはずで、石丸喜晴さんがデジスコドッドコムを設立したのは2002年ですから、フリーになっていた私は「デジスコ」という言葉を知って新しい風を感じたものです。それに、加えてデジスコの主力メンバーのpouさんは、前の職場だった日本鳥類保護連盟に出入りしていた中学生だったのですから驚きました。この頃、フィールドでpouさんと歩くとpouさんはたちまちカメラオジさんたちに囲まれるほどの人気でした。
 そのpouさんも結婚され、娘さんも大きくなりました。時代は、流れていきます。
 デジスコも時代の流れのなかで熱心なファンのものとなった感があり、デジスコドッドコムが発行するメールマガジン「デジスコ通信」は最終号となりました。
 私は、創刊後しばらくしてから連載を開始。最終号まで107回投稿をしたことになります。おかげさまで、ブログやTwitterで取り上げられるなど反響があり、執筆の励みの多い連載となりました。長い間のご愛読、ありがとうございました。まずは、お礼申し上げます。
 ということで、最終回は下記URLで読むことができます。
   http://www.digisco.com/mm/dt_117/toku1.htm

 また、過去の連載は下記URLですべて読むことができます。そうとうお時間のあるときにご覧いただければ幸いです。
   http://www.digisco.com/library/yacyo/index.htm

 私もデジスコを試したり、デジスコファンの方の意見を聞いたりしています。野鳥は、肉眼、双眼鏡、望遠鏡と違う世界が見えます。加えて、望遠レンズで撮影する世界も異なります。デジスコは、望遠鏡の世界で野鳥を見て楽しみ写真に撮れる世界だと思います。それだけに、離れられない根強いファンがいることは確かです。デジスコが、これからもバードウォッチング業界の一翼をなすことを祈ります。

2020年6月21日 (日)

『Raven Liteを用いた鳥声分析入門』

  日本鳥学会では、鳴き声関連の発表が多くなりました。パワポで使われている声紋を見ますと、アプリはRavenを使っている方をお見受けします。
 先日、アマゾンでいろいろ検索していたら『Raven Liteを用いた鳥声分析入門』(石井直樹・自費出版)という本が出版されることがわかりました。さっそく、予約して入手しました。
Raven1
 Ravenは、ワタリガラスのこと。それだけに、鳥の分析には使えることになります。また、仲間内ではAudacityと並んで無料の音声解析ソフトとして知られていると思います。
 1980年代に蒲谷鶴彦さんが購入した声紋解析の機械は数100万円、小さな机くらいのサイズがあり、分析できるのはわずか10秒ほどでした。私が録音をはじめた頃も、音関係のソフトは100万円の時代で、スタジオとセットになっている仕様でした。それが、今やタダ。自宅のラップトップでも分析できるようになったのですから、これは分析を楽しむしかありません。
 私もときどきこれらのソフトを使うことがありますが、使い込んではいません。それだけに知らないことが多く書かれていて、たいへん勉強になりました。また、Ravenで何ができるのか基本が書かれているので、音声解析とは何かを知ることができます。とくに、声紋の表示から分析の方法、またそこから何がわかるのかなど、詳しく書かれています。この他、簡単な編集方法も解説されています。
 また、有料(50ドル)のRaven Proには「鳴き声の自動検出」という機能があるとのことで、どれだけ有効なのか気になりました。
 いずれにしても、録音機が1万円の時代です。無料の音声分析ソフトとセットで、野鳥の鳴き声の世界をより深めていただきたいと思います。そして、より野鳥の鳴き声を楽しめる本だと思いました。

 アマゾンのURLです。
https://www.amazon.co.jp/Raven-Lite%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%81%9F%E9%B3%A5%E5%A3%B0%E5%88%86%E6%9E%90%E5%85%A5%E9%96%80-%E7%9F%B3%E4%BA%95%E7%9B%B4%E6%A8%B9/dp/B086Y5PBDK/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E9%B3%A5%E5%A3%B0%E5%88%86%E6%9E%90&qid=1592738484&s=books&sr=1-1

2019年12月21日 (土)

デジスコ通信に投稿-自然は癒やされるか

 野鳥のさえずりは、癒やされるというのが”売り”です。
 こうした売りで少しでも野鳥ファンが増えて、自然に関心を持ってくれる人が増えればと思って活動しています。
 しかし、私は自然のなかに入ると、ちっとも癒やされません。どちらかというと、緊張感を強いられることの方が多いのです。気の小さな私は、怖くてしょうがないこともあります。それなのに、山や森の中をまた歩きたくなります。自然の魅力は、自然の脅威を知ってこそ、楽しめるのかしれません。
  という話をデジスコ通信に投稿いたしました。ご高覧いただければ幸いです。
 http://www.digisco.com/mm/dt_115/toku1.htm

 過去に投稿したコラムを下記のURLで、読むことができます。
 http://www.digisco.com/library/yacyo/index.htm

2019年12月 5日 (木)

日本野鳥の会神奈川支部の「BINOS 第26集」

 日本野鳥の会神奈川支部より、研究論文集「BINOS 第26集」が送られてきました。
 Binos1
 毎年のことながら、ありがとうございます。
 論文4編、観察記録8編、調査記録3編が収録されています。この他、神奈川支部の行事や活動報告もあります。A4版112ページ、立派なものです。
 4編の論文のうち2編が、タイマー録音を駆使してのデータ収集を行っています。とくに、巻頭を飾ったこまたんと吉村理子さんの「行徳野鳥観察舎に保護されているアオバトのタイマー録音による鳴き声調査-はじめての繁殖期を迎えた前年生まれの個体の鳴き声」は、飼育下のアオバト幼鳥の鳴き声を8ヶ月にわたって録音しています。同じようにこまたんの「多摩動物公園におけるアオバトのタイマー録音による鳴き声調査-飼育下における鳴き声の季節推移とのその機能についての考察」では、雌も鳴くことを知りました。そして、それほど雄も鳴かないことも確認されました。どうりで、なかなか録音できないわけです。
 この他、観察記録の牧野田節子さんの「神奈川県大磯町高麗山におけるコウライウグイスの観察記録」は、録音データから声紋による確認をしています。これには、私もアドバイスをしたために謝辞を賜りました。
 この他にも興味深い発表が収録されています。
 どうぞ、詳しい内容、お申し込みは下記のサイトでご確認いただければと思います。
  http://wbsjk.blogspot.com/
  なお、2019年12月5日現在、まだ26集の内容、申し込みについての情報はアップされていませんが、いずれアップされると思います。

2019年11月23日 (土)

柳沼俊之さんの野鳥カレンダー

 隣町の巣鴨に住むプロカメラマン、柳沼俊之さんから「野鳥カレンダー」をいただきました。例年のことながら、ありがとうございます。P1080799
  今年は、流行のシマエナガを筆頭に、ヤマガラ、メジロ、オオルリ、オオヨシキリ、カンムリカイツブリ、オオジュリン、アオバト、フクロウ、コゲラ、カワセミ、カケス。そして、表紙はニシオジロビタキの写真です。いずれも、可愛い鳥は可愛く、精悍な鳥はたくましくとらえた写真で飾られています。
 毎日、カレンダーを見るたびに、この鳥たちと目が合うのかと思うと1年間楽しみなカレンダーです。
 お求めは、アマゾンが便利でしょう。アマゾンのURLです。
https://www.amazon.co.jp/2020-%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E5%86%85%E5%B1%B1%E6%99%9F%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%86%99%E7%9C%9F%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80/dp/4845008270/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC&qid=1574412216&sr=8-2

2019年11月12日 (火)

『見たくなる! 日本の野鳥420 』のご紹介

 毎年、何冊の鳥の図鑑が発行されているでしょう。かつては、連盟図鑑が出るのを今か今かと待ち、出版社に図鑑の企画を持ち込んでも売れないと断られた時代を知っている者としては、現在は野鳥図鑑の黄金時代です。
 それだけに、図鑑の著者は一工夫も二工夫もしなくてはならない時代ですし、読者にしてみれば図鑑を選べるありがたい時代になりました。
 ということで、主婦の友社さんから『見たくなる! 日本の野鳥420 』が送られて来ましたので、ご紹介です。
P1080653 
 著者は、図鑑を何冊も出している♪鳥くんこと永井真人さん。今回は、同じ姓の永井凱巳さんとのコンビです。
 もう、写真の素晴らしさをほめるのは、当たり前になってしまいました。鳥の特徴をとらえ、そして鑑賞にたえられる写真で構成するのは、図鑑の最低限の要素ですが、おみごとにクリアしています。たとえば、ハシブトガラスとハシボソガラスの写真は、全体ではなく頭のみ。この方が、わかりやすいし、間違いのない識別ができます。
 この図鑑でおもしろいと思ったのは、完全に色や形、要するに形態に関する記述は、最低限に抑えられていることです。それよりも、いつどこで、どのような状態で遭遇するかに重点が置かれて書かれています。ようするに解説の項目は、「分布と生息場所」「探鳥メモ」「鳴き声」しかないのです。延々と頭から尾までの色を書くより、写真を見れば一目瞭然。それより、出会いの面白さに解説の重点を置いたことで、初心者から中級者までわかりやすい図鑑になったのではないかと思います。そして、上級者は自分の体験したことを確認して、また見たいと思いをはせることができます。
 ある意味、見せて読ませる図鑑になっていると思います。いずれにしても、野鳥の魅力がびしびし伝わってくる図鑑だと思いました。
 問題は、これだけ良い図鑑が出ているのにバードウォッチャーはもちろんのこと、カメラマンは持っていない、買っていないことです。せっかくの図鑑の黄金時代なのにもったいことです。
 まずは、買う図鑑としてご紹介いたします。

タイトル:見たくなる! 日本の野鳥420
著者:♪鳥くん(永井真人)、永井凱巳
本体価格:1,680円(税込み価格:1,848円)
出版社: 主婦の友社
発行:2019年10月30日

アマゾンのURL.
https://www.amazon.co.jp/%E8%A6%8B%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%87%8E%E9%B3%A5420-%E2%99%AA%E9%B3%A5%E3%81%8F%E3%82%93-%E6%B0%B8%E4%BA%95%E7%9C%9F%E4%BA%BA/dp/4074387131/ref=sr_1_4?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5%E5%9B%B3%E9%91%91&qid=1573555215&s=books&sr=1-4

2019年9月 8日 (日)

辻岡幹夫さん-追悼と著書の紹介

 辻岡さんには、2000年頃にカラス問題でお世話になりました。当時は、栃木県の鳥獣行政の担当課にいました。行政に携わる方は、面白いことに組織が大きくなればなるほど本音で語ってくれません。おかげで実情がわからず、問題解決につながらないことになります。そんな中で、本音で話してくれた数少ない役人でした。
 その後、一般財団法人自然公園財団の職員となり、日光湯元ビジターセンターの所長、さらに日光地区の総括となり、日光市霧降高原キスゲ平園地の運営にも関わっていました。戦場ヶ原やキスゲ平に行くと、よくお会いしたものです。立場上、デスクワークが多いはずなのですが、フィールドによく出ていました。その辻岡さんが、5月にお亡くなりになっていたとのこと。残念です。私と同じ1950年生まれ、ショックでもあります。
 ちょうど去年の今頃、霧降高原レストハウスでお会いした時には、おやせになりお疲れの様子だったので心配はしておりましたが、まさかお亡くなりになるのとは思ってもみませんでした。ご冥福をお祈りいたします。
 辻岡さんは、日光に関わる著書を書いています。最近のものをご紹介いたします。
 気象予報士でもあるので、天気のことも詳しく『日光の気象と自然』というタイトルで、2年前に出版しています。日光に行くと、同じ関東地方でも東京とはまったく異なる気候とめまぐるしく変わる天気に驚きます。そして、日光特有の豊かな自然が、この気候にあることがわかる本です。日光の自然に関わる方は、ぜひお目通ししていただきたい本です。
Tujioka190907
『日光の気象と自然』
随想舎
2017年発行
1,944円
アマゾンのURL
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E5%85%89%E3%81%AE%E6%B0%97%E8%B1%A1%E3%81%A8%E8%87%AA%E7%84%B6-%E8%BE%BB%E5%B2%A1%E5%B9%B9%E5%A4%AB/dp/488748349X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E8%BE%BB%E5%B2%A1%E5%B9%B9%E5%A4%AB&qid=1567839937&s=gateway&sr=8-1

 辻岡さんの最後のお仕事となってしまいました。辻岡さんのフィールドのガイドブックです。数名の筆者が関わっていますが、辻岡さんの絶筆となりました。現場を知り抜いた方々が書いたガイドブックです。軽装本ですが、中味は濃いです。
『パークナビ奥日光・霧降高原』
自然公園財団
2019年発行
540円
アマゾンのURL。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%93%E5%A5%A5%E6%97%A5%E5%85%89%E3%83%BB%E9%9C%A7%E9%99%8D%E9%AB%98%E5%8E%9F-%E6%97%A5%E5%85%89%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%85%AC%E5%9C%92-%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%85%AC%E5%9C%92%E8%B2%A1%E5%9B%A3/dp/4908007136/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%9C%A7%E9%99%8D%E9%AB%98%E5%8E%9F&qid=1567840051&s=gateway&sr=8-1

2019年8月 1日 (木)

謎のコガラは?-水元公園

  今年の梅雨は、よく雨が降りました。おかげで、7月は1回もタイマー録音をしかけるタイミングがありませんでした。ということで、依頼された仕事に関連して音源の整理をしていました。長時間録音で、そのままにしてある音源から使えるところを切り出したり、かつて不明の声としたものを解明できないか調べたりしています。
 ということで、ずうっと頭にひっかかっていた2003年1月12日に水元公園で録音したコガラとされた鳴き声です。当時は、まだDATでの録音で、ソニーのPCM-M1にオーディオテクニカのステレオマイクAT845Nを付けての録音です。低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 この日は、水元公園のなかにある「水元かわせみの里」からの依頼で自然観察会の指導を行っていました。いちばん西のはじにあるカワセミの里からスタートして小合溜に沿って、歩いて行くとカラ類の鳴き声が聞こえました。私は「シジュウカラが鳴いている」と言ったところ、超ベテランのS川さんが「あれはコガラです」ときっぱりと言われてびっくり。双眼鏡で見ると、たしかにシジュウカラではなくコガラのように見えました。
 自然観察会の指導をしながらですので、わずか数声を録音しただけでした。その後、日光でコガラとの出会いがあったのですが、このような鳴き声で鳴くコガラには遭遇しませんでした。そのため、あの水元のコガラはいったいなんだったのだろうかと、ときどき思い出しました。
 今回、改めて聞くとハシブトガラ!ではないかと思いました。
 上がったり下がったりして鳴くコガラと違って、ハシブトガラは短い同じ高さの音を連続させて鳴きます。1音は、3,000~5,000Hzの幅があり、一致しています。ただ、私自身、北海道でハシブトガラのさえずりを聞いたのは数回、録音は3パターンくらいしかありませんので、北海道経験のある方のご意見をいただければ幸いです。
 もう一つ、東京都葛飾区の水元公園にハシブトガラがいるのかという問題です。
 日本では、北海道限定の鳥です。関東、それも周辺を住宅に囲まれた公園にいるのかという課題です。かつて、水元公園にはコイカルの群れがいたことあります。また、この地域は、昔から小鳥屋が多く違法飼育もあって手入れをしたこともありました。そのため、コイカルはカゴヌケではないかと思っています。もし、ハシブトガラだとすると自然分布というより、飼育されていたものが逃げた可能が高いと思います。
 考えてみると、当時はまだ一眼レフはフィルム時代。「水元公園 コガラ」や「水元公園 ハシブトガラ」でも同じ個体だと思われる画像はヒットしませんでした。
 重ねてお心当たりの方、コメントをいただければ幸いです。

2019年7月23日 (火)

日本で2件目の野鳥のレコード-『野鳥と共に』

 最初の野鳥のレコードは、1954年(昭和29年)に日本ビクター社から発売されたSP盤の「野鳥の聲 第1集」全3枚です。これは、その後第2集、第3集まで発売されています。

190723

 その次のレコードが謎でした。『清棲図鑑』の文献リストには、『中西悟堂 1956 野鳥と共に-高原の朝から夜まで- ビクター社』と書かれているだけ、市場にでたことはなく鳥仲間でも所蔵している人もない幻のレコードでした。ところが、7年前に花鳥茶屋のkochanさんが入手してブログの記事にしてくれました。レコードが実在することが確認できましたし、内容は野鳥の鳴き声をバックに中西悟堂さんが解説をしているという構成であることがわかりました。記事は、下記のURLで読めます。
  http://katyotyaya.blog18.fc2.com/blog-entry-1672.html
  今回、ネットオークションで私も入手することができました。60年以上たったレコードとは思えない良いコンディションでした。なお、このレコードには、ナレーションがそのままが活字になったリーフレットが付いています。写真の右がそのリーフレット、左がジャケットです。
 レコードは、まだLP盤以前の時代のEP盤で小さいです。回転数も45回転、ですから裏表でわずかおよそ15分間の内容です。
  kochanさんの報告どおり、野鳥の声をバックに悟堂さんがお話しをしています。野鳥の鳴き声は「野鳥の聲 第1~3集」の蒲谷鶴彦さん音源を流用しています。当時、悟堂さんは著作権の認識は希薄で弟子の録音したものは俺のものくらいのつもりでその後も使い続けています。
 当時、悟堂さんは61才。最初は回転数が間違っているかと思うほど、若々しい声でした。野鳥の鳴き声は、自然に聞こえるのでプレイヤーの問題でもありません。そして、解説の内容と話し方はとてもお上手で感動さえおぼえます。目に情景が浮かぶような文章で、語りかけるようなやさしい語り口です。また、野鳥の声を流し話はじめるタイミング、キュータイミングは絶妙で現在でも十分通用する編集だと思いました。
 民間のラジオ放送が始まったばかり、テレビのない時代です。音から野鳥の素晴らしさを伝えられるようになったばかりの黎明期の作品です。しかし、すでに野鳥の声を流し解説するというスタイルを完成させていました。
 

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