書籍・雑誌

2017年12月 9日 (土)

『バードウォッチングの楽しみ』とデジスコ通信への寄稿

 龍ヶ崎バードウォッチングクラブの海老原龍夫さんから『バードウォッチングの楽しみ』をいただきました。

Ryuugasaki171207

 茨城県龍ヶ崎市の野鳥たちの写真から、会員の方々の体験談、そして先輩諸氏もバードウォッチングの楽しみをテーマに寄稿しています。私も末席を汚しています。自費出版のため入手は難しいのですが、機会がありましたらご覧ください。
 海老原さんとは、龍ヶ崎バードウォッチングクラブの行事で講演を頼まれて以来のおつきあいです。クラブの発足は1996年だそうで、21年目となります。実は、ちょうどデジスコドットコムのメールマガジンに、20年を迎える第三世代のバードウォッチンググループが岐路に立っているというテーマで寄稿したところです。下記のURLで、お読みいただけます。

http://www.digisco.com/mm/dt_104/toku1.htm

 20年前は、日本野鳥の会の会員数が1万人を越えて10年。そのため、ベテランの人たちの中には仲間を募ってグループが各地で結成された時期となります。そのグループの中には、20年経って高齢化が進み岐路に立っているという主旨です。私自身の体験も含めての考証です。
 でも、龍ヶ崎は海老原さん以下、後継者がそろっているので安泰です。

2017年11月28日 (火)

『フィールド図鑑 日本の野鳥』のご紹介

 著者の水谷さんから、さっそくいただきました。
 2007年、拙著の企画でイラストをお願いしたら「今、図鑑のイラストの仕事をしているから、忙しいので残念」と水谷さんから断られたことがあります。あれから11年、ずっとこの本に関わっていたことになります。その間、何度か電話やメールで、だんだんできあがっていく様子を伝えられましたが、ついに完成しました!

Fieldguide1711191

 ざっと仕様を。日本の野鳥635種+外来種22種、合計657種が収録されています。サイズは縦21cm横12.8cm、432ページ、ペーパーバック、厚さは2.4cm、重さは680gです。中型の双眼鏡をもう1台持って行く感じになります。フィールドで名前がわからなくて家に帰って調べようと思っても結局、不明でそれまでのことがよくあります。図鑑の重さの分、名前がわかるのですからフィールドに持って行く価値のある図鑑だと思います。
 イラストは、とまっている横からの姿だけでなく、飛んでいるイラストが多数載っているのに気が付きました。鳥は飛ぶものなのですから、飛んでいる状態での出会いが多いのは当たり前、その当たり前のイラストが載っているのですから、一瞬で飛び去た鳥の名前がわかることになります。このほか、冬羽、幼鳥、亜成鳥といったバリエーションも載っているので、これからもわからなかった鳥がわかることになるでしょう。

Fieldguide1711192

 また、識別の難しい猛禽類のイラストがこれでもかというくらい収録されています。バリエーションが多くて悩まされるハチクマでは、なんと見開き2ページに12パターンも描かれているのはおどろきました。

Fieldguide1711193

 解説は、叶内さん。識別の鬼と言われる方ですから、識別のポイントがわかりやすく解説されています。私としては、世界分布の図が載っているのも好ポイントです。日本では珍鳥でも、世界的に見れば普通種ということがわかります。
 水谷さんとは、1980年代に一世を風靡したアウトドアブームのなか、雑誌『Outdoor』(山と溪谷社)のバードウォッチング特集が、最初の仕事でした。私は、手慣れたイラストを拝見して、すでに野鳥のイラストで仕事をされているだと思っていたのですが、本格的な企画はそのときが初めてだったそうです。たしか、バードウォッチングもそれを機会に始められ、野鳥を見続けること30年余り。その経験と知識が昇華したのが、この図鑑ということになります。
 水谷さんのバードウォッチング人生そのものと言っても良い図鑑を手にすることができる、この時代。バードウォッチャーにとっては、良い時代になったものです。

タイトル:フィールド図鑑 日本の野鳥
イラスト:水谷高英
解説:叶内拓哉
単行本: 432ページ
出版社: 文一総合出版
定価:3,800円+税

アマゾンのURL.
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E5%9B%B3%E9%91%91-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%87%8E%E9%B3%A5-%E5%8F%B6%E5%86%85-%E6%8B%93%E5%93%89/dp/482998810X/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1511050975&sr=1-2&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5&dpID=51U0XbqQzLL&preST=_SY291_BO1,204,203,200_QL40_&dpSrc=srch

2017年11月23日 (木)

柳沼さんの『 野鳥カレンダー』のご紹介

 隣町の巣鴨在住の野鳥カメラマン柳沼俊之さんから来年の『野鳥カレンダー』をいただきました。柳沼さんは、カミさんが昔お世話になった動物カメラマンの内山晟さんの事務所に所属、巣鴨にあったジャックウルフスキンのバーゲンで会ったかと思うと北海道のサロベツでばったり会ったりもしました。このところ、病院で会うことがちょっという仲です。そんなご縁で、毎年きれいなカレンダーを送っていただいております。
 私も昔、カレンダーの制作に関わっていましたので、カレンダーの写真にはうるさいです。ただ鳥が大きく写っているだけでは、カレンダーの写真には使えないのです。月がかわったときに「今日から○月か」と思えるような季節感がなくてはなりません。また、1ヶ月毎日見ても飽きの来ない写真が良いです。自然のなかの写真ですから、どうしても植物の緑と空や水の青が多くなってしまいます。そのため、黄色や赤がところどころにないと・・・などといろいろあります。
 このあたりはすべてクリアしてます。それに加えて画面のなかでの鳥の大きさがほぼそろっていますので、安定感のある構図となっています。
 表紙です。

Calendar1711232

 カレンダーの表紙は、これまた難しいですね。1月まで飾らないでしょうし、1月になれば見ることはありません。しかし、お店に並んだときはインパクトないと売れないのですから、もっとも良い写真を選ばなくてはなりません。
 中身の例です。スケジュールを書き込むのに使いやすいデザインです。

Calendar1711231_3

 ということで、来年1年間。楽しませていただきます。

タイトル:2018野鳥カレンダー
監修:内山晟動物写真事務所
写真:柳沼俊之
装丁: 28ページ、34.5 x 26 x 0.6 cm
出版社: 労働教育センター
定価:1,200円+税

アマゾンのURLです。
https://www.amazon.co.jp/2018-%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E5%A3%81%E6%8E%9B%E3%81%91-%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E5%86%85%E5%B1%B1%E6%99%9F%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%86%99%E7%9C%9F%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80/dp/4845007800/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1511404221&sr=1-1&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC

2017年11月22日 (水)

『長岡野鳥の会50年誌』をいただきました

 まずは、50周年おめでとうございます。

Nagaoka171122

 前回40周年にお招きいただき、カラスの講演をしたのはついこの間のように思えます。あっと言う間の10年、その間にも充実した活動も積み重ねて来たことになります。ということで、長岡野鳥の会から『長岡野鳥の会50年誌』をいただきました。
 50年、半世紀も前に発足したことがまず凄いですね。私の関わっているグループは創立20年前後、20年前は日本野鳥の会の会員が5万人を突破した頃で、いわばバードウォッチングバブルの時代。それだけに、あちこちにバードウォッチングを楽しむグループができた頃です。
 しかし、50年前の1968年は日本野鳥の会の会員数すらわからない時代で、1,000~2,000人の間だと思います。当時は、事務局がないために正確な数字が残っていないのです。1970年に財団法人となり事務局を構えるのですが、それでも会員数は2,500人前後でした。ですから、日本野鳥の会の名前は知られていませんし、バードウォッチングという言葉もない時代です。そのなかで、鳥好きが集まってグループを作るというのは、今とはまったく違った苦労があったことでしょう。今なら「良いご趣味ですね」と理解してもらえますが、鳥は取るもの食べるものという感覚がまだ残る時代ですから、会の説明をするだけでもたいへんだったと思います。まして、地方ではなおさらだったのではないでしょうか。
 『長岡野鳥の会50年誌』には、そんな苦労話は載っていませんが、その分50年間楽しんできた会員の方々の文章が収録されています。また、長岡の良いところは、探鳥会だけでなく調査や研究もされていることです。私がカラスの話をいたしましたが、すでにカラスについての調査をされていて、私自身も勉強させていただきました。そのような、研究報告も収録されているのは、長岡野鳥の会ならではでしょう。また、これから先もさらなるご発展をお祈りいたします。
 残念ながら本誌は流通していませんので、目にとまる機会がありましたら、お手にとっていただきたいと思います。

2017年11月21日 (火)

『BINOS Vol.24』のご紹介

 日本野鳥の会神奈川支部から『BINOS Vol.24』が送られてきました。毎年のことながら、ありがとうございます。なかなか読みのである論文集なので、いただいてすぐに報告できませんでした。

Binos171121

 巻頭を飾った畠山義彦さんの「ヤマガラの営巣時の行動について」は、巣箱内に赤外線カメラを設置して観察した結果です。繁殖のようすが、事細かに記録されています。
 こまたんの「喉周辺が赤くなっているアオバトの飛来について」は、喉の赤いアオバトがいるのによく気が付いたと思います。そして、その理由を調べたくなるのは当然のこと。理由は読んでのお楽しみです。
 私的には大坂英樹さんの「配偶様式の違いが現れたメジロとウグイスの夜明けの鳴き声頻度」がとても興味深かったです。神奈川県大磯町丘陵にて2014年07月から2016年03月まで間、メジロとウグイスの鳴き出し時間とそれに続く鳴き声の頻度を記録して、太陽の高さや天気から両種の繁殖期と非繁殖期の鳴き出す明るさを推定したのです。録音をすることで、野鳥たちの生態を解明することができる好例となるでしょう。
 このほか、多数の観察記録が収録されています。そのなかで、増えた増えたと言われながら記録をちゃんと録った報告が少ないオオバンの横浜市野島の記録がある意味、貴重な報告だと思いました。
 いずれにしても、これだけ中身の濃い論文集が1,200円(+送料300円)で入手できるのですから安いものです。詳しい内容とお申し込み方法は、下記の日本野鳥の会神奈川支部のURLで。
http://kanagawashibu002.blogspot.jp/2017/11/binos24-31051153-1201020161686101770.html

2017年11月20日 (月)

『鳥さんぽをはじめよう』のご紹介

 次いで、♪鳥くんからいただいた『鳥さんぽをはじめよう』です。
 ♪鳥くん流バードウォッチングの入門書です。

Torisanpo071120

 私が鳥を見始めた頃、バードウォッチングの入門書はありませんでした。あるのは、中西悟堂や内田清之助のエッセイ集ばかり。さすが大御所のエッセイですから、野鳥の魅力はとてもよくわかり伝わってきました。しかし、大きな双眼鏡を買ってしまったり、野田の鷺山に軽登山靴で行ってしまいました。それに、いつまでもツグミの名前がわからなかったし、オオルリとハクセキレイを間違えるという今では考えられないことをしていました。もし、入門書があったらもっと効率よく野鳥に親しみ学ぶことができたのではないかと思います。今では数年おきに入門書が出版され入門書も選べる時代になったのですから、初心者にとって良い時代になりました。
 この本の「散歩をしながら身近なところでバードウォッチングをしてみよう」というコンセプトは、バードウォッチングを始めてみようという方にとっては取り付きやすいですね。図鑑的な要素は、身近な鳥がたくさん収録されているので基本、身の回りの鳥たちの名前と習性はまずわかると思います。そのほか、双眼鏡も選び方から探鳥会の参加の仕方まで必要な項目は押さえられていると思います。初心者にとって戸惑う多くのことがわかりやすく解説されていることになります。
 入門書の評価って難しいですね。経験者は、ついあら探しをしてしまいます。初心者の方にとってわかりやすいか、バードウォッチングを楽しめるようになったか、それが入門書の価値になると思います。でも、初心者の方は意見をいう場もないし言う自信もないことでしょう。ただ、何年かたって「私がバードウォッチングを始めたのは、あの本のおかげです」と言ってくれることが著者の大きな喜びです。『鳥さんぽをはじめよう』もそんな1冊になると思います。

タイトル:鳥さんぽをはじめよう
著者:♪鳥くん(永井真人)
出版社: 主婦の友社
装丁:A5、128ページ
定価:1,400円+税

アマゾンのURL.
https://www.amazon.co.jp/%E9%B3%A5%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%BD%E3%82%92%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%82%88%E3%81%86-%E2%99%AA%E9%B3%A5%E3%81%8F%E3%82%93%EF%BC%88%E6%B0%B8%E4%BA%95%E7%9C%9F%E4%BA%BA%EF%BC%89-ebook/dp/B076S4G74V/ref=sr_1_10?s=books&ie=UTF8&qid=1511067824&sr=1-10&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5

2017年11月19日 (日)

『新・日本の探鳥地 首都圏編』のご紹介

 ブログの更新をさぼっているうちに、紹介しなくてはならない本が溜まってしまいました。
 まずは、蒲谷剛彦さんからいただきました『新・日本の探鳥地 首都圏編』です。

Guide070019

 文一総合出版社から、2004年に『日本の探鳥地』シリーズとして地方ごとに6冊出版されています。このとき買いそろえましたが、あれから10数年たって「新」と銘打っての出版です。私自身、探鳥地ガイドの編集、執筆、監修で8冊に関わってきましたが、正直たいへんです。鳥は変わらなくても、電車がなくなったり施設が変わったりで、あっと言う間に情報が古くなってしまうからです。この手のガイドは情報が命ですから、新しい本が出れば入手しておくことになります。
 本書は、関東地方の東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県の探鳥地91カ所が取り上げられています。執筆は地元の方たちですから、コースや鳥の情報は最新です。また、皆さんばりばりのバードウォッチャーですから、バードウォッチャーにとって必要な情報がていねいに書かれています。ちなみに蒲谷さんは、御岳、氷川、雲取山を担当しています。
 この本を見て、私自身「ずいぶんあちこちに行っているなあ」という思いと「こんなところがあるんだ。行って見たい」という気持ちになれました。よりご自身のバードウォッチングを深めるために手元に置いておいて欲しい本です。

タイトル:新・日本の探鳥 首都圏編
装丁:A5判、192ページ
出版社: 文一総合出版 (2017/10/5)
探鳥地収録数:東京都(20カ所)、千葉県(15カ所)、埼玉県(13カ所)、神奈川県(15カ所)、群馬県(8カ所)、栃木県(12カ所)、茨城県(8カ所)
定価:1,900円+税

アマゾンのURL.
https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%8E%A2%E9%B3%A5%E5%9C%B0-%E9%A6%96%E9%83%BD%E5%9C%8F%E7%B7%A8-%E2%80%94%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%80%81%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E3%80%81%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E3%80%81%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E3%80%81%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E7%9C%8C%E3%80%81%E6%A0%83%E6%9C%A8%E7%9C%8C%E3%80%81%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C-BIRDER%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4829975067/ref=sr_1_17?s=books&ie=UTF8&qid=1511064966&sr=1-17&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5

2017年9月 3日 (日)

待望の『六義園の庭暮らし-柳沢信鴻「宴遊日記」の世界』

 以前より楽しみにしていた『六義園の庭暮らし-柳沢信鴻「宴遊日記」の世界』をさっそく入手、読了しました。

Rikugien170903

 わがフィールドの六義園については、資料や書籍があまりありません。おかげで、ちょっと調べたり確認しようと思うと苦労します。江戸時代に記録され1977年に活字本として発行されていた「宴遊日記」の存在自体を知ったのも、21世紀になってからのことです。
 「宴遊日記」は、柳沢信鴻(のぶとき)の個人的な記録です。信鴻は、六義園を造園した柳沢吉保の孫、津山藩の大名でしたが、50才で隠居し六義園で暮らします。その間の1773年(安永2年)から1792年(寛政4年)まで、69才で亡くなるまでの記録の一部です。基本、個人の備忘録なので「誰から○○をもらった」「○○を上げた」という記述が目に付きます。それと、歌舞伎の好きな殿様なので、その日の演目から出演者、感想までを記録しています。そのため、三一書房の『日本庶民文化資料集成』の13巻「芸能記録(2)」に収録されていました。もし、自然系や『甲子夜話』のように日記という分野に入っていたらもっと早く見つけることができたと思うのですが、芸能資料までは手を伸ばしきれませんでした。
 いずれにしても、江戸の20年間の天候から天変地異まで、記録されている膨大な資料となります。研究者のなかには、この日記の中から信鴻の女性関係だけを引き出して、一冊の本を書いているほどです。
 著者の小野佐知子さんは、『江戸の花見』(1992年・築地書館)で初めて知りました。それまで江戸のことを調べたいと思っていたのですが、とっかかりが掴めないで困っていました。『江戸の花見』から『東都歳時記』や『江戸名所花暦』などの資料があることがわかりました。今思えばメジャーな資料なのですが、そんなことも最初はわからなかったのです。おかげで、霧に覆われていた資料探しが、いっきに晴れた感じがしたものです。
 それだけに、出版情報を得てから手にするまで楽しみにしていました。
 内容は、期待通り。江戸時代の六義園の風景から信鴻の生活のようすまで、よくわかります。本日、この本を読んでから初めて六義園を歩いてみました。ここで、信鴻がハツタケを採ったかも、このあたりのマツの手入れをしたはず、ここでトキが巣作りしていた、クリの実をたくさん採っていたからクリの木が多い武蔵野の雑木林のような風景だっただろうなあなどと思いを巡らすことができました。
 この本を読んで六義園を歩けば、気分はお殿様です。

『六義園の庭暮らし-柳沢信鴻「宴遊日記」の世界』
小野佐和子・著
252ページ
平凡社
アマゾンのURL。
https://www.amazon.co.jp/%E5%85%AD%E7%BE%A9%E5%9C%92%E3%81%AE%E5%BA%AD%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97-%E6%9F%B3%E6%B2%A2%E4%BF%A1%E9%B4%BB-%E5%AE%B4%E9%81%8A%E6%97%A5%E8%A8%98-%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C-%E5%B0%8F%E9%87%8E-%E4%BD%90%E5%92%8C%E5%AD%90/dp/4582544592/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1504431513&sr=8-1&keywords=%E5%85%AD%E7%BE%A9%E5%9C%92

2017年7月10日 (月)

デジスコ通信に投稿-プロの野鳥カメラマンとのお仕事

 デジスコが普及し高額だったデジタル1眼がそこそこの値段となり、野鳥カメラマンが爆発的に増えました。都会の公園で石を投げれば、野鳥カメラマンに当たります。そして、今まで撮れなかったような瞬間を捕らえた写真がSNSにアップされ、タダで野鳥の見事な写真を楽しめるようになりました。
 私は、これでプロの野鳥カメラマンは絶滅するだろうと思っていました。内心しめしめとかざまあ見ろとか、思わなかったと言ったらウソになります。ただ、私は紙媒体=書籍にこだわって情報発信していきたいと思っています。ですから、もしプロのカメラマンがいなくなったら仕事がやりにくくなるのは間違いなく、困った時代になるかもしれないという懸念もしていました。
 ところが、プロの野鳥カメラマンたちは元気に活躍しています。写真集や新しい図鑑が発行され、新境地が切り開かれています。バードウォッチングの普及にプロの野鳥カメラマンの活躍があるのは、間違いないと思います。
 友人知人にプロの野鳥カメラマンが何人かいます。話をする機会も多いのですが、いずれも野鳥、写真、そして仕事に対する思いの強さ深さを感じます。やはりプロはプロであり、アマチュアとの違いを歴然と感じます。アマチュア野鳥カメラマンの増殖が、プロにプロとしての存在感を見いだそうと刺激になっていることもあるかもしれませんが、良い傾向だと思っています。
 今回、文一総合出版の『鳴き声から調べる野鳥図鑑』の制作にあたり、新鋭のカメラマンS原さんと仕事をしました。プロの仕事のエピソードのひとつをデジスコドッドコムのメールマガジン、デジスコ通信に投稿しました。下記URLで、ご覧ください。
  http://www.digisco.com/mm/dt_101/toku1.htm
 S原さんのようなプロが活躍してくれれば、とうぶんプロの野鳥カメラマンとの仕事が、できることは間違いないですね。

2017年4月23日 (日)

安西英明さんと対談-『野鳥』誌5月号

 20年以上前のことだったと思います。谷津干潟で鳥を見ていたら、初老のご婦人がつかつかと寄ってきて、私の顔をじっと見て「安西さんですか?」と言われたことがあります。私としては、安西さんと似ているところは足の短さ以外ないと思うのですが、ちょっと心外でした。考えてみれば、やっていることやキャラは安西さんとかぶるところが多いのは事実、間違えるのも少しは許せます。それ以来、少しでも独自の路線を思って、野鳥録音や江戸の野鳥などに手を出したりしています。

Yacho5

 その安西さんと『野鳥』誌で対談をしました。編集部のSさんのアイディアなのですが、私としてはお互い学生時代からの間柄、50年近いおつきあいです。ですから、こう言えばこう答えるに違いがないとわかっていますので、正直新鮮みはありません。それに、爺さん2人の会話がはたして面白いのだろうかという懸念もありました。
 しかし、対談がはじまると次から次に話題が展開して楽しい限りでした。あっという間に、2時間近く話してしまいました。それを『野鳥』としては長い7ページ、富士鷹なすびさんの楽しいカットなどがあるので実際は5ページくらいにまとめたSさんとK島さん、お疲れ様でした。対談中、まわりにいた方々から、2人ともとても楽しそうだったと言われましたが、その楽しさは十分伝わっていると思います。
 このほか、鳴き声の方言の話、年取ると聞こえなくなる野鳥の鳴き声など、関係した話題が掲載されています。日本野鳥の会会員の方々、どうぞご高覧いただければ幸いです。

より以前の記事一覧

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ