書籍・雑誌

2017年9月 3日 (日)

待望の『六義園の庭暮らし-柳沢信鴻「宴遊日記」の世界』

 以前より楽しみにしていた『六義園の庭暮らし-柳沢信鴻「宴遊日記」の世界』をさっそく入手、読了しました。

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 わがフィールドの六義園については、資料や書籍があまりありません。おかげで、ちょっと調べたり確認しようと思うと苦労します。江戸時代に記録され1977年に活字本として発行されていた「宴遊日記」の存在自体を知ったのも、21世紀になってからのことです。
 「宴遊日記」は、柳沢信鴻(のぶとき)の個人的な記録です。信鴻は、六義園を造園した柳沢吉保の孫、津山藩の大名でしたが、50才で隠居し六義園で暮らします。その間の1773年(安永2年)から1792年(寛政4年)まで、69才で亡くなるまでの記録の一部です。基本、個人の備忘録なので「誰から○○をもらった」「○○を上げた」という記述が目に付きます。それと、歌舞伎の好きな殿様なので、その日の演目から出演者、感想までを記録しています。そのため、三一書房の『日本庶民文化資料集成』の13巻「芸能記録(2)」に収録されていました。もし、自然系や『甲子夜話』のように日記という分野に入っていたらもっと早く見つけることができたと思うのですが、芸能資料までは手を伸ばしきれませんでした。
 いずれにしても、江戸の20年間の天候から天変地異まで、記録されている膨大な資料となります。研究者のなかには、この日記の中から信鴻の女性関係だけを引き出して、一冊の本を書いているほどです。
 著者の小野佐知子さんは、『江戸の花見』(1992年・築地書館)で初めて知りました。それまで江戸のことを調べたいと思っていたのですが、とっかかりが掴めないで困っていました。『江戸の花見』から『東都歳時記』や『江戸名所花暦』などの資料があることがわかりました。今思えばメジャーな資料なのですが、そんなことも最初はわからなかったのです。おかげで、霧に覆われていた資料探しが、いっきに晴れた感じがしたものです。
 それだけに、出版情報を得てから手にするまで楽しみにしていました。
 内容は、期待通り。江戸時代の六義園の風景から信鴻の生活のようすまで、よくわかります。本日、この本を読んでから初めて六義園を歩いてみました。ここで、信鴻がハツタケを採ったかも、このあたりのマツの手入れをしたはず、ここでトキが巣作りしていた、クリの実をたくさん採っていたからクリの木が多い武蔵野の雑木林のような風景だっただろうなあなどと思いを巡らすことができました。
 この本を読んで六義園を歩けば、気分はお殿様です。

『六義園の庭暮らし-柳沢信鴻「宴遊日記」の世界』
小野佐和子・著
252ページ
平凡社
アマゾンのURL。
https://www.amazon.co.jp/%E5%85%AD%E7%BE%A9%E5%9C%92%E3%81%AE%E5%BA%AD%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97-%E6%9F%B3%E6%B2%A2%E4%BF%A1%E9%B4%BB-%E5%AE%B4%E9%81%8A%E6%97%A5%E8%A8%98-%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C-%E5%B0%8F%E9%87%8E-%E4%BD%90%E5%92%8C%E5%AD%90/dp/4582544592/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1504431513&sr=8-1&keywords=%E5%85%AD%E7%BE%A9%E5%9C%92

2017年7月10日 (月)

デジスコ通信に投稿-プロの野鳥カメラマンとのお仕事

 デジスコが普及し高額だったデジタル1眼がそこそこの値段となり、野鳥カメラマンが爆発的に増えました。都会の公園で石を投げれば、野鳥カメラマンに当たります。そして、今まで撮れなかったような瞬間を捕らえた写真がSNSにアップされ、タダで野鳥の見事な写真を楽しめるようになりました。
 私は、これでプロの野鳥カメラマンは絶滅するだろうと思っていました。内心しめしめとかざまあ見ろとか、思わなかったと言ったらウソになります。ただ、私は紙媒体=書籍にこだわって情報発信していきたいと思っています。ですから、もしプロのカメラマンがいなくなったら仕事がやりにくくなるのは間違いなく、困った時代になるかもしれないという懸念もしていました。
 ところが、プロの野鳥カメラマンたちは元気に活躍しています。写真集や新しい図鑑が発行され、新境地が切り開かれています。バードウォッチングの普及にプロの野鳥カメラマンの活躍があるのは、間違いないと思います。
 友人知人にプロの野鳥カメラマンが何人かいます。話をする機会も多いのですが、いずれも野鳥、写真、そして仕事に対する思いの強さ深さを感じます。やはりプロはプロであり、アマチュアとの違いを歴然と感じます。アマチュア野鳥カメラマンの増殖が、プロにプロとしての存在感を見いだそうと刺激になっていることもあるかもしれませんが、良い傾向だと思っています。
 今回、文一総合出版の『鳴き声から調べる野鳥図鑑』の制作にあたり、新鋭のカメラマンS原さんと仕事をしました。プロの仕事のエピソードのひとつをデジスコドッドコムのメールマガジン、デジスコ通信に投稿しました。下記URLで、ご覧ください。
  http://www.digisco.com/mm/dt_101/toku1.htm
 S原さんのようなプロが活躍してくれれば、とうぶんプロの野鳥カメラマンとの仕事が、できることは間違いないですね。

2017年4月23日 (日)

安西英明さんと対談-『野鳥』誌5月号

 20年以上前のことだったと思います。谷津干潟で鳥を見ていたら、初老のご婦人がつかつかと寄ってきて、私の顔をじっと見て「安西さんですか?」と言われたことがあります。私としては、安西さんと似ているところは足の短さ以外ないと思うのですが、ちょっと心外でした。考えてみれば、やっていることやキャラは安西さんとかぶるところが多いのは事実、間違えるのも少しは許せます。それ以来、少しでも独自の路線を思って、野鳥録音や江戸の野鳥などに手を出したりしています。

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 その安西さんと『野鳥』誌で対談をしました。編集部のSさんのアイディアなのですが、私としてはお互い学生時代からの間柄、50年近いおつきあいです。ですから、こう言えばこう答えるに違いがないとわかっていますので、正直新鮮みはありません。それに、爺さん2人の会話がはたして面白いのだろうかという懸念もありました。
 しかし、対談がはじまると次から次に話題が展開して楽しい限りでした。あっという間に、2時間近く話してしまいました。それを『野鳥』としては長い7ページ、富士鷹なすびさんの楽しいカットなどがあるので実際は5ページくらいにまとめたSさんとK島さん、お疲れ様でした。対談中、まわりにいた方々から、2人ともとても楽しそうだったと言われましたが、その楽しさは十分伝わっていると思います。
 このほか、鳴き声の方言の話、年取ると聞こえなくなる野鳥の鳴き声など、関係した話題が掲載されています。日本野鳥の会会員の方々、どうぞご高覧いただければ幸いです。

2017年4月 9日 (日)

『野鳥の声がずっと流れるCD』のご紹介

 日本野鳥の会には『鳴き声ガイド日本の野鳥』を発売して以来、「野鳥の声だけのCDはないのか?」という問い合わせが、けっこうあるそうです。それならば、作ろうとI田さんが企画して制作に関わらせてもらいました。
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 I田さんからは「野鳥の鳴き声で癒やされるCDにしたい」との課題をいただきました。それは簡単、テンポのゆっくりしたさえずりで構成すれば、癒やされるのではと考えました。まずは、オオルリとクロツグミは、はずせないと思いました。そして、エゾムシクイ、カッコウ、コガラ、ゴジュウカラなど、ゆっくりとさえずる種類を早春から初夏に並べて試作品の初号を納品しました。その感想はNG。そのひとつ、T岡さんからの「カッコウなど、遠くで鳴かせることができないか」という指摘には、なるほどと思いました。要するに、それぞれの鳥の鳴き声が同じレベルで並んでいても、あまり癒やされないのです。くだんのカッコウは、遠くで鳴いていると、ほのぼのとした印象があります。しかし、近くで鳴きクリアな音源を入れてしまったのですから、癒やされない音となってしまったのです。
 この遠くで鳴くカッコウのようなバックの音が、癒やし効果の大きなウエイトを占めることもわかっていたのですが、なかなか思うような編集ができません。ひとつに私の音源は、アップで鳴いている鳥の声がファイルのタイトルになっています。ですから、図鑑を作るときは鳥の名前で検索するすれば、必要なファイルを見つけられ対応することができます。しかし、コーラスとか遠くで鳴く鳥についてはタイトルになっていないので、探し出すのがたいへんなのです。季節と場所で当たりをつけて聞き、探すしかありません。そのため、音源探しにとても時間がかかりました。
 ということで、次の試作品を納品。このあたりでは、3号になっています。今度の課題は、バックの音が小さいです。家にあるYAMAHAのスピーカーMSP5でメインと音とバックの音はベストの状態に調整してあります。しかし、小さく聞こえるというのです。ようするに、大きなスピーカー、イヤーフォン、PCに付いているスピーカーなど聞き方によって、まったく違って聞こえることになります。このあたりが、音楽と違って環境音の難しいところだと思います。こちらとしては、ミニコンポくらいで聞いて欲しいところなのですが、スマホに落として通勤電車のなかでイヤーフォンで聞くという状況も多いと思うと、ぎりぎりのバランスを考えなくてはなりませんでした。
 ということで最後、このあたりは5号くらいになります。それぞれのトラックで、バックとのバランスを変えたものを3タイプずつ作り、選んでもらうことにしました。いずれも、大きめのものが選ばれ、やっと完成。その苦労は、報われた癒やされるCDになったと思います。
 こう書くと苦労話ばかりになってしまいますが、毎日鳥の声に囲まれての仕事、とても楽しく進めさせてもらいました。いずれにしても、I田さんはじめ日本野鳥の会職員の方々のご協力、ありがとうございました。
 現在、日本野鳥の会のショッピングサイトでお求めいただけます。下記URLでポチって、野鳥のさえずりで癒やされていただければと思います。
  http://www.birdshop.jp/fs/wildbird/visual1/gd3663

2017年4月 7日 (金)

『鳴き声から調べる野鳥図鑑』のご紹介

 なんで野鳥図鑑の鳴き声についての解説は短いのだろう。これでは、いろいろなな鳴き方をする鳥については伝わらないし、区別するポイントもわからないのではと長年、思っていました。鳴き声ならば一発で識別できる種類もあるのですから、そこを聞いてもらえなくては初心者には、わからないはずです。それならば、鳴き声を中心に解説し音声も付けた図鑑を作ってしまえということで、企画したのが『鳴き声から調べる野鳥図鑑』です。
 また、日本野鳥の会の『鳴き声ガイド日本の野鳥』を制作しているときに「この声は、こう表現できる」「こう伝えたら良いのでは」、あるいは「このネタ、どこかで披露したい」と、いろいろアイディアが浮かびました。なんと間の良いことに、同時に文字で解説できる仕事が進行していました。文一総合出版社の『鳴き声から調べる野鳥図鑑』の企画です。拙ブログでは、当初『ミニこのは・声から鳥がわかる本』として取材のたびに記事にしていた本です。タイトルが『鳴き声から調べる野鳥図鑑』となりました。
 下記URLで、メーキングの一端がわかります。

 ふなばし三番瀬海浜公園での取材
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2015/10/post-26ee.html
 水元公園での取材
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2016/02/post-7301.html
 江戸川の河川敷での取材
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2016/03/post-f6fe.html
  ヨタカの取材
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2016/06/post-da3d.html
  mp3ファイルの検証
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2017/01/mp3-6edd.html

 考えてみれば、最初の三番瀬の取材は2015年10月でしたから、なんと1年6ヶ月たっての発行となりました。とにかく季節感のある扉の写真を入れたいというこだわりが、編集者のS水さんにありましたので、このスケジュールでないと撮れなかったのです。ですから、実際に原稿を書き音源を編集したのは、この冬の暮れから正月にかけてとなり、”書きたい”という気持ちが高まったところでの原稿書きとなりました。
 本書は、基本的な図鑑の要素を保つために、菅原貴徳さんに野鳥の写真を提供してもらっています。おかげで、とてもきれいな本に仕上がったと思っています。また、それぞれの種類には鳴き声にまつわるトリビアネタを書きました。そのイラストは、富士鷹なすびさんですから、楽しい雰囲気の本になりました。
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 収録されている種類は85種ですが、バリエーションも含めて250件を超える音源が入っています。そのため、音楽CDのフォーマットではフォローできないために、データCDを添付。コンピュータにCDを入れるとメニューが立ち上がって、ページ順、あるいは種名検索などができて、鳴き声と写真を見ることができます。ですから、本を読みながらCDの音源を聞くと、あたかも探鳥会でのリーダーの解説を聞いているように学ぶことができるのでは思っています。
 野鳥の音源をデータCDで聞くのは、海外では当たり前のようですが、日本ではこの本が初めてです。ぜひ、お試しください。
 発売は4月20日。現在、アマゾンで予約受付中です。今、予約すれば発売と同時に入手することができます。https://www.amazon.co.jp/dp/4829988096/ref=cm_sw_r_cp_ep_dp_lPh5yb3YSAX91
  よろしく、お買い求めのほどお願いいたします。

2017年3月15日 (水)

今月号『Birder』の特集は「鳥の鳴き声 図鑑」

 今月号のBirder誌が、送られてきました。特集のテーマは、野鳥の鳴き声です。

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 野鳥の鳴き声についてのネタが、声紋の分析から聞きなしなど10本収録されています。私が書いている「バードウォッチングに『鳴き声』が重要なわけ」と「鳥の鳴き声 基本25」も載っています。とにかく、基本的な25種を選ぶのに苦労しました。最初の依頼は20種だったのですから、無理矢理5種を加えてもらい執筆しました。それでも、まだ足りませんね。
 どうぞ、書店でお手にとっていただきたいと思います。
 実は、日本野鳥の会の『野鳥』誌の次の5月号の特集も「春の鳴き声考察」、鳴き声についてがテーマです。私と安西英明さんとの対談がメイン、現在、校正中です。不思議なことに、それぞれの編集者の方から上がってきたネタがかぶっていないのです。ですので、私が調整することもなく両誌とも粛々と進行していきました。それだけ野鳥の鳴き声についてのテーマは話題はたくさんあり、深いものであることの証拠でしょう。
 いずれにしても、これからが野鳥のさえずりのシーズン。両誌で予習をして、楽しんでいただければと思います。

2017年2月24日 (金)

『発掘狂騒史』を読む

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 面白かった本です。
 藤村新一によって石器発見がねつ造され、一大スキャンダルになってのは10数年前。私は、鳥友達の仁さんと同じ姓で同じ年でしたので、特に記憶に残っています。はじめは、このねつ造がテーマかと思って読み始めました。当然、ねつ造事件も語られているのですが、日本の考古学の歴史と歴史を作ったキーパーソンの話がおもでした。わが鳥の世界と比較して読み進めると共通項も多く、とても興味深い話の連続となります。
 考古学と鳥類学、どちらの世界に共通しているのは、とても狭い世界であること。そして、数少ない著名な先生によって成り立っていた研究であったこと。そして、お金にならないこと。お金にならないだけに、功名に走ってしまう傾向があるわけで、本書で歴史を解説してくれたおかげで、なぜねつ造が行われた下地がわかり、納得できます。また、なぜあれだけの連続した発見を怪しいと思わなかったのか、気になっていました。もちろん、気がついた人、怪しいと思った人がいたのですが、発見に燃える学会のムードと権威のなかに埋没していきます。
 石器というのは権威のある先生が石器と言えば、それが石器になってしまうあやうさがあり、科学的ではない科学の世界であったことになります。権威を守るゆえ、科学的に考証し証明する努力が足りなかったという反省が、ねつ造事件以降、行われていることを祈ります。
 幸いにして、鳥の世界ではここまでのねつ造はないと思いますが、かつては新種発見で功名にはしり、亜種命名で論争したことを考えると下地は似ています。今ならば、神の目を持つ○○さんが行くと必ず珍鳥が出る。○○さんが「あれがいそうだというと、必ず出る」、さらには写真をコラージュして珍鳥情報を発表していたことがバレるといったようなもの。わが鳥の世界も「○○さんが言った」ということで鳥が名前が決まるようなことがある以上、いつ同じようなことが起こるかわかりません。
 めんどくさいけど、いかに科学的なものの見方が必要か、わかった読後感です。

2017年2月19日 (日)

『鳥を見つめて』-木部一樹さんの画集と個展

 日本野鳥の会の『野鳥』誌で、おなじみの木部一樹さんが画集を出版されました。私も推薦文を寄せています。これで、個展でしか見ることができない素晴らしい絵をいつでも見たいときに見たいところで鑑賞することができます。
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 木部さんの活動の場は、故郷の青森です。出版も青森でされ、発売も青森です。
 なお、明日から出版を記念して銀座の画廊で個展が開かれます。合わせて、お出かけください。

画集「木部一樹画集 鳥を見つめて」
A4版オールカラー70ページ 定価 3,000(税込)
画集をご希望の方は、青森市にある成田本店のサイト、またはお電話からご注文ください。別途送料がかかります。
成田本店(http://narihon.co.jp/webhp/html)
Phone 017-723-2431

木部一樹 画集出版記念展
開催日:2017年2月20日(月)~25日(土) 11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場:銀座煉瓦画廊 中央区銀座 4-13-18 (歌舞伎座横 木挽町通り 医療ビル2F)
   Phone 03-3542-8626
   煉瓦画廊のURL
   http://ginzarengagarou.com/

2017年2月15日 (水)

『音の手がかり』・再読


 先週末から風邪を引き、微熱が続いていました。普段の体温が低いので37度台でも、発熱感があって、ひたすら寝ていました。おかげで毎日、文庫本1冊のペースで読書三昧でした。
  そのなかの1冊、ディヴィッド・ローンの『音の手がかり』(1993年・新潮文庫)です。もう25年ほど前の作品です。当時は、週刊文春1993年海外部門8位、このミス1994年海外部門9位になっています。私が録音をはじめたのは1996年頃ですから、録音をする前に読んでいるはずで、今読むと違った印象があるのではないと思っての再読です。
 主人公は、事故で視力を失った盲目の映画音響技師のハーレックです。目が見えない分、逆に耳がめちゃ良いという人物設定です。女性の靴音から、靴の種類からあたりの環境までわかってしまいます。そのハーレックの姪のジェニィが誘拐されてしまいます。誘拐犯からの電話の音を分析し、犯人に迫っていきます。これ以上は、ネタバレになりますので控えますが、面白いです。
 録音や音響現場、そして目の不自由な人の聴覚の鋭さを知っているだけに「あるある」と思いながら、なっとくして読みました。
 ネット検索をしたら、目の不自由な方のブログに「点字図書館にあった録音図書で」とありましたので、盲人の方が聞いたら、また違った感想になるでしょうね。
  このシリーズは、3部作らしいのですが、日本ではあと1作翻訳されています。タイトルは『音に向かって撃て』(1994年・新潮文庫)。タイトルでずいぶん損をして、打ち止めになったのかもしれませんね。これも読んでいますが、風邪なおってしまったのでしばらくおあずけです。

2017年2月 9日 (木)

デジスコ通信に投稿-浮き世離れした人たち

 バブルの頃、広告代理店の人が私たちバードウォッチャーを見て「浮き世離れした人たちですね」と言われたことがあります。言われたときは、どちらかというと戸惑いとともに「そんなことない。私たちにとってはこれが浮き世だ」と思いました。今思えば、うらやましいと思っての発言だったかもしれません。
 デジスコ通信のメールマガジンに、コラムを投稿しました。下記URLでお読みください。
 http://www.digisco.com/mm/dt_98/toku1.htm

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