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書籍・雑誌

2019年9月 8日 (日)

辻岡幹夫さん-追悼と著書の紹介

 辻岡さんには、2000年頃にカラス問題でお世話になりました。当時は、栃木県の鳥獣行政の担当課にいました。行政に携わる方は、面白いことに組織が大きくなればなるほど本音で語ってくれません。おかげで実情がわからず、問題解決につながらないことになります。そんな中で、本音で話してくれた数少ない役人でした。
 その後、一般財団法人自然公園財団の職員となり、日光湯元ビジターセンターの所長、さらに日光地区の総括となり、日光市霧降高原キスゲ平園地の運営にも関わっていました。戦場ヶ原やキスゲ平に行くと、よくお会いしたものです。立場上、デスクワークが多いはずなのですが、フィールドによく出ていました。その辻岡さんが、5月にお亡くなりになっていたとのこと。残念です。私と同じ1950年生まれ、ショックでもあります。
 ちょうど去年の今頃、霧降高原レストハウスでお会いした時には、おやせになりお疲れの様子だったので心配はしておりましたが、まさかお亡くなりになるのとは思ってもみませんでした。ご冥福をお祈りいたします。
 辻岡さんは、日光に関わる著書を書いています。最近のものをご紹介いたします。
 気象予報士でもあるので、天気のことも詳しく『日光の気象と自然』というタイトルで、2年前に出版しています。日光に行くと、同じ関東地方でも東京とはまったく異なる気候とめまぐるしく変わる天気に驚きます。そして、日光特有の豊かな自然が、この気候にあることがわかる本です。日光の自然に関わる方は、ぜひお目通ししていただきたい本です。
Tujioka190907
『日光の気象と自然』
随想舎
2017年発行
1,944円
アマゾンのURL
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E5%85%89%E3%81%AE%E6%B0%97%E8%B1%A1%E3%81%A8%E8%87%AA%E7%84%B6-%E8%BE%BB%E5%B2%A1%E5%B9%B9%E5%A4%AB/dp/488748349X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E8%BE%BB%E5%B2%A1%E5%B9%B9%E5%A4%AB&qid=1567839937&s=gateway&sr=8-1

 辻岡さんの最後のお仕事となってしまいました。辻岡さんのフィールドのガイドブックです。数名の筆者が関わっていますが、辻岡さんの絶筆となりました。現場を知り抜いた方々が書いたガイドブックです。軽装本ですが、中味は濃いです。
『パークナビ奥日光・霧降高原』
自然公園財団
2019年発行
540円
アマゾンのURL。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%93%E5%A5%A5%E6%97%A5%E5%85%89%E3%83%BB%E9%9C%A7%E9%99%8D%E9%AB%98%E5%8E%9F-%E6%97%A5%E5%85%89%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%85%AC%E5%9C%92-%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%85%AC%E5%9C%92%E8%B2%A1%E5%9B%A3/dp/4908007136/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%9C%A7%E9%99%8D%E9%AB%98%E5%8E%9F&qid=1567840051&s=gateway&sr=8-1

2019年8月 1日 (木)

謎のコガラは?-水元公園

  今年の梅雨は、よく雨が降りました。おかげで、7月は1回もタイマー録音をしかけるタイミングがありませんでした。ということで、依頼された仕事に関連して音源の整理をしていました。長時間録音で、そのままにしてある音源から使えるところを切り出したり、かつて不明の声としたものを解明できないか調べたりしています。
 ということで、ずうっと頭にひっかかっていた2003年1月12日に水元公園で録音したコガラとされた鳴き声です。当時は、まだDATでの録音で、ソニーのPCM-M1にオーディオテクニカのステレオマイクAT845Nを付けての録音です。低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 この日は、水元公園のなかにある「水元かわせみの里」からの依頼で自然観察会の指導を行っていました。いちばん西のはじにあるカワセミの里からスタートして小合溜に沿って、歩いて行くとカラ類の鳴き声が聞こえました。私は「シジュウカラが鳴いている」と言ったところ、超ベテランのS川さんが「あれはコガラです」ときっぱりと言われてびっくり。双眼鏡で見ると、たしかにシジュウカラではなくコガラのように見えました。
 自然観察会の指導をしながらですので、わずか数声を録音しただけでした。その後、日光でコガラとの出会いがあったのですが、このような鳴き声で鳴くコガラには遭遇しませんでした。そのため、あの水元のコガラはいったいなんだったのだろうかと、ときどき思い出しました。
 今回、改めて聞くとハシブトガラ!ではないかと思いました。
 上がったり下がったりして鳴くコガラと違って、ハシブトガラは短い同じ高さの音を連続させて鳴きます。1音は、3,000~5,000Hzの幅があり、一致しています。ただ、私自身、北海道でハシブトガラのさえずりを聞いたのは数回、録音は3パターンくらいしかありませんので、北海道経験のある方のご意見をいただければ幸いです。
 もう一つ、東京都葛飾区の水元公園にハシブトガラがいるのかという問題です。
 日本では、北海道限定の鳥です。関東、それも周辺を住宅に囲まれた公園にいるのかという課題です。かつて、水元公園にはコイカルの群れがいたことあります。また、この地域は、昔から小鳥屋が多く違法飼育もあって手入れをしたこともありました。そのため、コイカルはカゴヌケではないかと思っています。もし、ハシブトガラだとすると自然分布というより、飼育されていたものが逃げた可能が高いと思います。
 考えてみると、当時はまだ一眼レフはフィルム時代。「水元公園 コガラ」や「水元公園 ハシブトガラ」でも同じ個体だと思われる画像はヒットしませんでした。
 重ねてお心当たりの方、コメントをいただければ幸いです。

2019年7月23日 (火)

日本で2件目の野鳥のレコード-『野鳥と共に』

 最初の野鳥のレコードは、1954年(昭和29年)に日本ビクター社から発売されたSP盤の「野鳥の聲 第1集」全3枚です。これは、その後第2集、第3集まで発売されています。

190723

 その次のレコードが謎でした。『清棲図鑑』の文献リストには、『中西悟堂 1956 野鳥と共に-高原の朝から夜まで- ビクター社』と書かれているだけ、市場にでたことはなく鳥仲間でも所蔵している人もない幻のレコードでした。ところが、7年前に花鳥茶屋のkochanさんが入手してブログの記事にしてくれました。レコードが実在することが確認できましたし、内容は野鳥の鳴き声をバックに中西悟堂さんが解説をしているという構成であることがわかりました。記事は、下記のURLで読めます。
  http://katyotyaya.blog18.fc2.com/blog-entry-1672.html
  今回、ネットオークションで私も入手することができました。60年以上たったレコードとは思えない良いコンディションでした。なお、このレコードには、ナレーションがそのままが活字になったリーフレットが付いています。写真の右がそのリーフレット、左がジャケットです。
 レコードは、まだLP盤以前の時代のEP盤で小さいです。回転数も45回転、ですから裏表でわずかおよそ15分間の内容です。
  kochanさんの報告どおり、野鳥の声をバックに悟堂さんがお話しをしています。野鳥の鳴き声は「野鳥の聲 第1~3集」の蒲谷鶴彦さん音源を流用しています。当時、悟堂さんは著作権の認識は希薄で弟子の録音したものは俺のものくらいのつもりでその後も使い続けています。
 当時、悟堂さんは61才。最初は回転数が間違っているかと思うほど、若々しい声でした。野鳥の鳴き声は、自然に聞こえるのでプレイヤーの問題でもありません。そして、解説の内容と話し方はとてもお上手で感動さえおぼえます。目に情景が浮かぶような文章で、語りかけるようなやさしい語り口です。また、野鳥の声を流し話はじめるタイミング、キュータイミングは絶妙で現在でも十分通用する編集だと思いました。
 民間のラジオ放送が始まったばかり、テレビのない時代です。音から野鳥の素晴らしさを伝えられるようになったばかりの黎明期の作品です。しかし、すでに野鳥の声を流し解説するというスタイルを完成させていました。
 

2019年6月 6日 (木)

『鳥はなぜ鳴く?ホーホケキョの科学』-ご案内

 本ができると、しばらくは不安です。
 書いている時がいちばん楽しくて、校正でわくわくして、最終校正で不安になり、できてしばらくは間違いがないか不安が続きます。いまのところ、カミさんから誤植1個の指摘がありました。大元の原稿まで立ち戻ってもある誤植でした。なんで10回以上も読んでいるのに気が付かなかったのかと後悔をしています。 
 これ以上の間違いはないことを祈っています。
 ということで、再度のご紹介です。

Book190606

 本ができて、ほぼ20日。大規模店で動物や野鳥のコーナーのあるところには並んでいるはずです。また、書泉など一部書店では、イラストを描いてくれた中村文さん特製のシールが付いていますので探してみてください。
 鳴き声がテーマなのですから、鳥の声が聞けなければ意味がありません。本書で取り上げたウグイスのいろいろな鳴き方や登場する鳥たちの鳴き声を聞けるようにいたしました。下記URLで理論社のサイトに行き、聞いてみてください。
 https://www.rironsha.com/book/%e9%b3%a5%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%e9%b3%b4%e3%81%8f%ef%bc%9f-%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%9b%e3%82%b1%e3%82%ad%e3%83%a7%e3%81%ae%e7%a7%91%e5%ad%a6
 最初は、QRコードにしようかとか、本にIDを付けて本を買った人だけが聞けるようにしようなどのアイデアがありましたが、本を持っていなくても聞くことができます。まずは、お試しください。 
 今は売れるかどうか、不安にさいなまれています。
 ということでお買い求めは、日本野鳥の会のネットショッピングをご利用いただければ幸いです。
 https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/books2/gd4141

2019年4月21日 (日)

デジスコ通信に投稿-バードウォッチングの未来

 昔、どのようにバードウォッチングが広がり、展開していくか予想をしたことがあります。とにかく野鳥ファンを増やしてパイを大きくして、そのなかにはコアなマニアもいるでしょうし、優秀な研究者も生まれることでしょう。そして、野鳥の保護にも関心を持ってくれる人が増えて行き、野鳥の未来は明るくなるだろうと考えていました。
 ここ1ヶ月、たまたまお話ししたバードウォッチングガイドの方、また六義園でのカワセミフィーバーから、どうもそうにはならないかもしれない思うようになりました。
 バードウォッチングと野鳥の未来、考え直さなくてはならない時期に来たと思っています。
 そんな話をデジスコ通信に投稿いたしました。下記のURLでお読みいただけます。
 http://www.digisco.com/mm/dt_112/toku1.htm

2019年4月17日 (水)

『鳥はなぜ鳴く?ホーホケキョの科学』-理論社

 理論社のO嶋さんから、本の執筆の相談があったのは2年前、私の講演を聞いて面白いと思ってくれたのがきっかけです。
 理論社といえば、私のバードウォッチングの師匠とも言える川田潤さんが『トリキチ誕生』を出した出版社、それだけに恐れ多いようなうれしいような複雑な気持ちでお引き受けしました。
 本日は、最終校正と表紙のチェック。そして、イラストを担当してくれた中村文さんが上京されるということで、イラストのチェックをしていただきました。写真は、作業中の一コマ、中央は担当のO嶋さん、右は謎のイラストレイターでいたいとのことで中村さんの顔出しはご勘弁を。
 Rironsya1
 これで、予定通りに行けば5月16日完成します。ギリギリ、愛鳥週間最終日に出版です。これはツカ見本です。

 Rironsya2

  科学について書かれた名著にイギリスの科学者マイケル・ファラデーの『ロウソクの科学』があります。身近にあるロウソクを元に化学と物理をやさしく解説した本です。中学生時代に岩波文庫で読みました。ロウソクが燃えることに、こんなにも深い”事情”があるのかおどろきました。もともと理科は好きな教科でしたが、さらに科学に興味を持つきっかけとなりました。
 私の専門分野である野鳥や自然について、どうやったらわかりやすく伝えることができるかいつも考えています。それならば、ロウソクのように身近な野鳥のウグイスから、どこまで語ることができるか、試して見ようと思ったのが本書です。
 ウグイスの「ホーホケキョ」から、なぜ鳴くと言うことから生態、そして音の伝わり方、さらには日本人がどのように聞いてきたか、文化にいたるまで触れてみました。最初は、はたして1冊の本になるほどのネタがあるか心配でしたが、書きすぎてかなり削るほどの内容となりました。
 今回、苦労したのは中学生向けということで、やさしく書くことでした。編集担当のO嶋さんは、バードウォッチャーであるばかりでなく、やさしく表現するという技術を持っていて、ある意味私の原稿を翻訳しているような編集作業だったと思います。そして、中村文さんのふんわりしたイラストも、やさしげな本であることを醸し出してくれました。
 このブログを中学が見ているとは思えませんが、友人知人のなかには中学生のお子さんがいる方、またはお孫さんが中学生も方もいるやもしれません。ぜひとも、身近な中学生を野鳥好きにしたい、野鳥に関心を持たせたいという方、プレゼントどうぞよろしくお願いいたます。

出版社のURL。内容のご確認をお願いいたします。
https://www.rironsha.com/book/%e9%b3%a5%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%e9%b3%b4%e3%81%8f%ef%bc%9f-%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%9b%e3%82%b1%e3%82%ad%e3%83%a7%e3%81%ae%e7%a7%91%e5%ad%a6

アマゾンのURLです。こちらでご予約を。
https://www.amazon.co.jp/%E9%B3%A5%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E9%B3%B4%E3%81%8F-%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%82%B1%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%AB-%E6%9D%BE%E7%94%B0%E9%81%93%E7%94%9F/dp/465220308X/ref=sr_1_fkmr0_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%B3%A5%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E9%B3%B4%E3%81%8F%EF%BC%9F+%EF%BC%8D%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%82%B1%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6%EF%BC%8D&qid=1555502476&s=gateway&sr=8-1-fkmr0

2019年4月16日 (火)

BIRD SONGS 海辺の鳥・完成!

 本日、日本野鳥の会から『野鳥の声がずっと流れるCD「BIRD SONGS」~海辺の鳥~』が送られて来ました。

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 ジャケットは、コアジサシです。本日、もっともコアジサシの似合う男、リトルターンプロジェクトの松村雅行さんといっしょに写真を撮らせてもらいました。
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 このCDは、去年制作した『 高原や森林の鳥』の続編です。前回は、朝から夜に時間が移り変わっていく様子を音で表現しました。今回は、春夏秋冬と海辺の季節が移りゆくさまを構成してみました。担当のO保さんのアイディアです。
 そのため、春は谷津干潟、夏は石垣島のアンパル、秋は三番瀬、冬は銚子のイメージで鳥と波の音で構成しています。いずれも、開けた環境で遠くにいる鳥の声を録っているため、いろいろなノイズがあってそれを取るのに苦労しました。家の大きなスピーカーで聞いて完璧に仕上げたつもりでO保さんに聞いてもらうと、○分○秒にノイズがあるとの指摘がありました。毎晩、事務所が静かになる夜にチェックして午後9時頃にメールが来るのですから、ご苦労さまとしか言いようがありません。
 O保さんには、波形や声紋表示するとかろうじて見えるノイズが聞こえるのですから、すごいというか、うらやましい耳をしていることになります。今度、いっしょに野山で録音に同行してもらって野鳥の鳴き声を見つけてもらいたいと思いました。
 そのため、試作版は10回近く作ったでしょうか。試作版を作ってはチェックをしましたが、聞いているうちに数回は寝てしまいましたので良い感じに仕上がったと思っています。
 
□野鳥の声がずっと流れるCD「BIRD SONGS」~海辺の鳥~
  販売価格2,160円(税込)
 日本野鳥の会の通販サイトのURLです。
  https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/visual1/gd4081

2019年2月16日 (土)

デジスコ通信に投稿-何種類みましたか?

 若い頃は、仲間同士で種類数を競っていました。
 種類数を稼ぐために、狭山湖のカンムリカイツブリ、越谷のシラコバト、手賀沼のオカヨシガモ、吉見のタゲリ、新浜のセイタカシギなどを見に行ったものです。
 しかし、今では越谷のシラコバト以外、いずれの鳥も増えて簡単に見ることができるようになりました。
 逆に、軽井沢のアカモズ、多磨霊園のチゴモズ、高尾山のアカショウビン、御岳山のコノハズクがいなくなって、これらを稼ぐのが一苦労するようになりました。
 時代とともに鳥たちのようすも変わりました。しかし、種類にこだわるバードウォッチャーは、相変わらず多いですね。
 ということで、ライファーについて考えてみました。デジスコ通信に投稿しています。
 http://www.digisco.com/mm/dt_111/toku1.htm

2018年12月30日 (日)

『鳥説』-ご紹介

  私に入門書の紹介をする資格はありません。
 というか、バードウォッチングの入門書の書評は難しいです。入門書の評価は、初心者に理解できたか、鳥がわかるようになったか、バードウォッチングを続けることができたかで価値が決まると思います。私みたいな人間が、初心者だった頃を思い出しながら読んでもなかなか評価できません。当然のことながら、逆に初心者は入門書を評価する立場にないのですから、意見を表明する機会がないのです。
 ♪鳥くん(永井真人)さんの前著『鳥さんぽをはじめよう』は、けっこう無理矢理、紹介させてもらいました。
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2017/11/post-8ce6.html
 そして、今回の『鳥説』は、入門書ではあるけれど、対象は中級以上、ある程度の経験を持ったバードウォッチャーが、よりバードウォッチングを深めようとしたときに読む本だと思いました。ですから、私が評価してもよろしいかと思います。

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 入門書ですからわかりやすさが信条です。内容に関連した写真がたくさん掲載されていてわかりやすい構成です。また、この手の本には欠かせない富士鷹なすびさんのイラストが、ずいしょにあるので楽しく読めます。
 解説されているのは、バードウォッチングの方法はもとより、珍鳥の見つけ方、なかでも野鳥写真の撮り方については複数の項目がついやされています。さらに野鳥との接し方についても、マナーを含めて言及されています。
  国内外でバードウォッチングを楽しんでいる筆者ならではの実話がちりばめられているのですから、実戦的な知識と情報を得られます。そのコツ、なんと合計115個載っているのですから役に立つことは間違いありません。
 バードウォッチングの初心者を卒業して、もう一歩極めたい方におすすめの1冊です。 

2018年12月27日 (木)

デジスコ通信に投稿-見えないものが見える目

 K極さんは、奥日光の登山道を歩いているときに「サルの臭いがする」と教えてくれました。彼は若い頃、下北半島で北限のサルを追いかけていました。
 同じく日光で、林道に車を止め下りたとたん「タヌキの臭いがする」と言ったのは、K沢♀さんです。彼女は、六義園にカラスの調査に来たときも同じように教えてくれました。当時は、六義園でタヌキの記録はなかったのですが、しばらくして姿を見つけることができました。
 このようにベテランのナチュラリストが生き物を見つける五感、超能力のようです。私の自然仲間には、いろいろな生き物に詳しい人がいて、同じように見つけてくれます。
 どうしたら、そうした能力を身につけることができるのか。デジスコドッドコムの「デジスコ通信」に投稿いたしました。
 http://www.digisco.com/mm/dt_110/toku1.htm

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