静かな所での補聴器、集音器の使用
補聴器や集音器を静かなところで使用したら、どのような効果があるのか知りたいと言うコメントもいただきましたし、私も気になっていました。
話は前後しますが、先週の日光行きで試して見ました。
まず、六義園と日光での環境音の違いです。
㏈で示すと何も鳴いていない環境音だけでは、六義園は-24~-21㏈です。これは、六義園ばかりでなく葛西臨海公園などでもだいたいこのレベルです。また、日光は-36~-33㏈でした。-10以上違うと言うことは対数ですから、音のエネルギーとすると100倍近い差があることになります。このあたりは専門外ですので、間違っていたらご指摘ください。
たとえば、カメラのレンズに自動的にピントを合わせるためのモータ-が付いていて音がします。六義園で写真を撮っていると、この音は聞こえません。しかし、日光では、うるさいくらい音がします。最初は、レンズが壊れたのかと思ったほどです。それほど、都会の公園と自然の山のなかでは、ノイズのボリュームに違いがあると言ったらご理解いただけるでしょうか。
ということで、補聴器(ワイディックス)と集音器(きこエール)を試してみました。写真は、実験した環境です。
山に囲まれ周囲の音が少ない場所です。ちなみに、ここでは携帯電話の電波も入りません。
補聴器では環境音が多少大きく聞こえ、集音器はボリュームを低く設定しても大きく聞こえます。遠く流れる川の音でしょう。高めの音を強調されるように調整している補聴器と、人の声の高さを増幅している集音器の違いがよくわかります。
六義園で環境音がうるさくて、はずすとほっとすることがあります。静かなところで聞こえる音がうるさいと思えませんので、この「ほっと」はありませんでした。
今回はあまり鳥の鳴き声がしないでチェックが不十分ですが、キジバトのような低い音はよく聞こえました。遠い音、高い音は環境のあるなしにかかわらず、マイクの性能から捕らえきれないでいる感じがしました。
問題は静かなところだと、自分の立てる音がかなり気になることです、足音はもちろん、フィールドジャケットの襟で首が擦れる音が聞こえます。これは、フルボリュームで録音している状態と同じ音です、右足から左足に体重を換えたときに「ジャリッ」と地面が鳴る音が聞こえる状態です。ですから、補聴器や集音器を使用するときは、じっとしていないとなりません。これは、録音している時と同じ体制でいることになります、
いかに機材で悪くなった耳をフォローするか、できるのか、今後も検証していきたいと思います。
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