機材

2017年3月24日 (金)

アオジの動く声紋

去年、日本野鳥の会のサイト担当のM浦さんから、野鳥の声紋を表示させたいと課題をいただいたときに「声紋を鳴き声に合わせて動かせたら良いね」という希望もありました。結果、音の高さと強さがわかる3D表示に留めましたが、その後、方法を考えてみました。それも、お金をかけずフリーソフトで制作できないかやってみました。
 声紋分析ソフトは、フリーソフトがたくさんありますが、私が10年以上使っているのは”Spectrogram”です。たしか、蒲谷鶴彦先生がご存命の頃から使っています。先生は、声紋分析機に数100万円かけていたのですから、それが無料ということでびっくりされていたのをおぼえています。
 いま探したら、3D表示になって有料になったようです。ただ、無料で落とせるサイトもありましたのでURLを貼っておきます。
  http://www.bro.lsu.edu/radio/Spectogram/sgram.html
 このほかにも、無料の声紋分析ソフトはたくさんアップされていますので、使いやすいものを探してみたらよろしいかと思います。ポイントは、声紋表示が音と共に表示できるかです。Spectrogramの場合、Play Wdwをクリックすると表示させながら音がでますので、声紋を動かすことができます。
 まず、音源の下ごしらえが必要です。クリアな音源でないと、声紋をきれいに表示できません。まずは、近くで録音できたコンディションの良い音源をまず選びます。できたら、他の鳥の声がかぶっていないで、グランドノイズが少ない音源が良いですね。あるいは、他の鳥の声がかぶっていないところを切り出し、低音のノイズはイコライザー機能なので軽減しておきます。また、ノイズリダクションの機能があれば、これも利用して不自然にならない程度にクリアにします。さらに、ステレオで録音していたら、わかりやすいようにモノラルに変換して1画面になるようにしておきます。
 次は、画面のキャプチャーができるソフトを用意します。今回は、oCamというフリーソフトを使ってみました。下記でダウンロードできます。
 http://ohsoft.net/eng/
 このソフトを起動させると黄緑色の枠が表示されます。それを、保存したいところへ持って行き天地左右を合わせます。そして、声紋を表示させて動かし同時に録画を押せば録画されます。停止を押せば止まります。注意するのは、メニュー →オプションで保存先をしっかりと指定しておかないと、どこに保存されたかわからなくなってしまいます。なお、フリーソフトのため終了時に広告サイトが表示され、うるさいです。ただ、このソフトでは、画面の保存もできますので、けっこう重宝しています。
 ということで、アオジのさえずりで作ってみました。Youtubeにアップしました。

  https://www.youtube.com/watch?v=dyd0vlj6iMY

 こうして、動かすことで、声によって声紋がどのように表示されるかが、よくわかると思います。実際は、声紋表示とキャプチャーより、音源選びと加工のほうに手間と時間を取られました。
 なお、フリーソフトの場合、怪しいサイトに飛ばされたり、いっしょに必要のないものがダウンロードされたりしますので、ご注意ください。とくに、「ダウンロード」と大きく表示されているので、そこをクリックするのか思うと、これは別のソフトであったりします。いずれにしても、自己責任でお願いいたします。
 いずれ、3Dで動かしてみたいと思います。

2017年3月19日 (日)

Sound Forge Pro 11・ファーストインプレ

 このところ、音源の編集で愛用しているAudition 3.0が不安定で困っています。どうも、音源ボードとの相性が悪いようで「ドライバーがありません」と表示され起動さえしてくれない時があります。また、起動しても固まってしまったり、囲みの機能を使用すると勝手に終了するなど、急ぎの仕事があるときは支障をきたします。
 他によいソフトがないか、いろいろ調べていたらSound Forge Pro 11に行き当たりました。以前、Sound Forge Pro 10を目の不自由なMさんがさくさくと使用しているのを見て、使いやすそうなソフトだなあと思っていました。全盲の方がマウスを使わず、コマンドだけで操作できるのですから、操作性がこなれているソフトであることは間違いないと思います。
 さらに現在、ダウンロード版が45,194円のところ86%引きの5,980円+税478円、さらに1,000円割引券が付いているので5,458円で、入手することができました。
  http://www.sourcenext.com/product/sony/soundforgepro/
 期限は今月末までです。このような値引きセールは、ときどき行っているようです。 
 カード決済で、さっそくダウンロード。シリアル番号が2つ送られてきて、どちらを入れるのか戸惑いましたが、それ以外問題なくインストールできました。
 今のところ、使用感としてはAuditionにあるスペクトル表示ができないということ以外、だいたいできます。フェードイン、フェードアウト、指定音域のノイズの軽減、ボリュームの調整、クロスフェード、ミキシング、ノイズ除去などができれば、だいたい仕事ができます。
 あと、まったくスペクトル表示ができないというわけではありません。範囲を指定して、表示→スペクトル分析で表示ができます。ただしくは、スペクトル表示下での編集作業はできないということになります。
 下掲は、ウグイスのさえずりの波形表示とスペクトル表示です。編集作業は、上の作業スペースで行います。

Soundforge170319_2

  これ以外にも、エコーやスロー再生などおもちゃ箱のように機能が満載されていますが、使いきれません。また、自然の音を自然に聞こえるように編集するという作業ではあまり使わない機能が多いですね。でも、ミソサザイの早口のさえずりをゆっくりと再生するとどう聞こえるかなど、音と遊ぶには面白い機能がたくさんありますし簡単に作業ができます。また、波形表示のみのため軽快に動き、スムーズに反応をしてくれます。
 ただ、マニュアルも含めてとても不親切です。シリアル番号2つの意味は、いまだわかりませんし、プラグインの方法など、ネットの情報を合わせてなんとか理解できました。今まで、Auditionなどのおかげで音楽ソフトの使い方には慣れているつもりですが、ひとつつまずくと、その先に行く手立てを調べるのにたいへん苦労しました。
 いずれにしても、この価格でこの機能を入手できるのですから、まずまずかなといったところが、ファーストインプレです。

2017年3月14日 (火)

アンドロイド系スマホへの『鳴き声ガイド日本の野鳥』のデータの入れ方

 幸いなことに『鳴き声ガイド日本の野鳥』へのクレームは「CDが取り出しにくい」がありましたが、内容についての指摘は今のところありません。あと、CDDBのデータが間違っているという指摘がありました。CDDBは、誰でもデータを入れることができて、ボランティアで入力するものです。今回は、私がやりましたので私のミスである可能性がありますが、間違いに気がついたら訂正するのが暗黙の了解です。ですから、悪意をもって内容を改ざんすることもできます。クレーマーの方は、ネット上の情報としての信頼性しかないことを理解されていなかったようです。アマゾンでも他のCD付きの野鳥図鑑で、同様の間違った指摘のレビューがあり困ったものです。
 とはいえCDDBのおかげで、iTuneを起動し『鳴き声ガイド日本の野鳥』のCDを入れれば、377種の種名が表示されるのはありがたいことです。CDのデータをインポートしてアップル系のiPhone、iPadなどの機種と同期させれば、そのままデータを持ち出せます。これで、いつでもどこでも聞くことができます。
 しかし、アンドロイド系スマホの多くは、メディアプレイヤーで同期させて取り込みます。現状、メディアプレイヤーのCDDBにはデータが入っていないので、Trackと表示されるだけで種名は出ません。私のスマホは、GalaxyなのでiTuneのデータをなんとか読み込む方法がないものか調べてみました。方法は、ありました。
 まず、iTune を起動しCDを入れてCDDBのデータを取り込み、コンピュータに音源データをインポートします。ここまでは、アップル系の機器に入れると同じです。C:のユーザー→コンピュータ名(あるいは個人名)→マイミュージック→iTunes→Music→このあたりのどこかのフォルダーにデータが入っていることを確認します。この場所をメモするか、おぼえておきます。
 つぎに、スマホとコンピュータをUSBなどでつなぎます。これは、機種によっていろいろだと思いますし、それぞれのメーカーによって接続ソフトがありますので、それをダウンロード、またUSBでの接続ではドライバーが必要な場合がありますので、それもダウンロードして、インストールしておいてください。私の場合、これを怠ったためにコンピュータとスマホがなかなかつながりませんでした。最新のドライバーをインストールすることでつながりました。これさえ、クリアできれば簡単でした。
 Galaxyは、Kies3が連携用のアプリです。Kies3の場合、ライブラリーのミュージック、アルバムの空欄に、先ほど取り入れたマイミュージックにあるデータをドラッグ&ドロップします。これは、一瞬で終わりますので目次がコピーされただけで、データの移動はしていないようです。これでスマホを接続すれば、このままデータを同期でスマホに取り込むことができます。ただし、iTuneはmp3ファイルで、Galaxyはwmaファイルのため変換しますかと聞いてきますので「はい」です。変換しながらデータを移すため、数10分かかりました。
 細かいところが、コンピュータとスマホの環境によって異なると思います。ネット検索でスマホの機種名やWindowsのバージョンを入れて「スマホとコンピュータの同期」などで探せば、それぞれの方法が出てくると思います。いずれにしても、機材の設定やソフトのインストールなど自己責任となりますので、ご注意ください。
 これで、アンドロイド系スマホでも、トラックごとの種名を表示させながら野鳥の声を聞くことができると思います。

Galaxy170314



2017年2月20日 (月)

TDKが無くなっていた!

 仕事を請け負った以上、ベストの状態で納品したいと思っています。そのため、マザーとして音源が収録されたCD-Rは、最高級のものを使ってました。今までは、TDKの超硬シリーズに焼いて渡していました。
Toukou170220_2
 CD-Rは、安いものならば50枚1,000円程度で1枚あたり20円。高くても、50円くらいです。超硬は、レギュラー(白いパッケージ)で10枚3,000円1枚300円となります。さらに、グレードの上(黒いパッケージ)のものは、10枚4,500円で1枚450円もします。
 売りは、ハードコート処理を施しているために、キズ、指紋ヨゴレ、ホコリに強いことになっています。では、音のほうはどうかというと、大きなスピーカーで聴くと違いがわかります。同じレベルで録音しても、音が少し大きく聞こえます。また、クリアさを感じる音源もありました。逆にいうと、音が硬い感じになり音の柔らかさを求める場合は、適さないかもしれません。それにしても、その違いは言われてみれば程度だと思っています。
 大きな違いは見た目で、焼いたCD-Rを見比べてみると、超硬のほうが音とあるところ無いところの境がはっきりとわかります。普通のCD-Rだと、光を反射させ光の具合でわかるていどのものが、くっきりと見えます。
 ところで先日、量販店で超硬を探したらありません。店員に聞いたら「会社が、撤退しました」とのこと。知りませんでした。調べてみると、TDKブランドの記憶媒体って無くなっているのです。Webサイトには「イメーション株式会社は2015年12月末をもって記録メディア・オーディオ機器事業から撤退いたしました。これにより、TDK Life on Recordブランド全製品の生産・供給を上記日程にて終了いたしました。」とありました。なくなって1年以上たっていたのです。いずれにしても、TDKはカセットテープ時代からお世話になったブランドです。それが無くなるとは、ショックと同時に困りました。ただ厳密には、TDKは記憶媒体部門をイメーション株式会社に譲渡し、イメーション株式会社がこの事業から撤退したことになります。ですから、TDKという会社自体は存続しているようです。
 ところで、超硬は市場在庫のみ。アマゾンや楽天市場を探すと、まだあります。今回は、手持ちの在庫で納品することができましたが、将来のために確保しておかなくてはなりませんね。

2017年1月31日 (火)

MONARCH HG 8x42-試用

 本日は、六義園でこの春、出版される『鳴き声から調べる野鳥図鑑〜おぼえておきたい85種』の取材でした。もう1年以上前から関わり、今まで拙ブログで紹介してきた『miniこのは〜声から鳥がわかる本(仮題)』です。
 本日は、バードウォッチング入門編、双眼鏡の使い方の撮影で、私より双眼鏡が主役です。双眼鏡は、ニコンビジョンのご協力のもと、最近機種が登場です。MONARCH HG 8x42です。MONARCHシリーズは、高性能でありながら安いというのが売り。さらにニコンの技術の粋を極めた高性能高額機種としてEDGシリーズがその上にあり、その間に位置づけられる機種のようです。EDG LC(ローコスト)ではなく、MONARCH HG(ハイグレード)ということになります。

Monach170131

 手にとっての印象は、軽いです。また、対物レンズの口径が42mmにしては、筐体が薄く小型なので私の小さな手でもしっくりと収まり安定して観察することができました。最近、バードウォッチャー、野鳥カメラマンとも高齢者、女性が多いので、メーカーもそのあたりを狙っての軽量化でしょう。
 軽いのは、本体にマグネシウム合金を使用しているとニコンビジョンのサイトに書かれていました。昔、ニコンの技術者と話をする機会がありました。当時、私が持っていたポロタイプのCF 7×35は、マグネシウムを使っていたそうです。しかしその後、マグネシウムは不安定で加工が難しいので金属を替えたと言っていました。今の技術では、可能になったのでしょう。
 このほか私のチェック項目は、人差し指が無理なくピントリングに届くか、ストラップがまっすぐにぶら下がる位置にストラップ受けがあるかなどですが、問題ありませんでした。
 肝心の見え味は、クリアな印象を受けました。周辺のボケもなく視野全体がしっかり見えます。暗い藪の中を見ても、肉眼より明るく見えましたので、明るさも十分です。
 なお、定価は115,000円です。価格コムで見ると、実売価格は8万円台になっています。私は、EDG 8×32を持っています。対物レンズが10mm大きく視野が広く明るいこと、それにも関わらずサイズがさほど変わらず、より軽いことで遜色はありません。まさに、EDG LC(ローコスト)と言えます。
 まずは午前中のみ、晴れのなかので試用です。双眼鏡は、四季を通じ、いろいろな環境で使ってみないと、本当のところはわかりませんので、ここまでにとどめておきます。
 双眼鏡は、自分の手に合ったものを選ぶこと、予算の許す限り良いものを選ぶことだと思います。ご自身の手に合い予算が8万円台ならば、まずは選定対象にすべきでしょう。

2016年11月23日 (水)

暗視スコープ・エクイノクスZ6R-ファーストインプレ

 夜の鳥は、謎だらけです。夜間のバードウォッチングに行けば、必ず発見があるし謎が生まれます。何度、声の主の姿を確認したい、彼らの姿を見てみたいと思ったことでしょう。
 ところで、世の中にはナイトスコープとか暗視スコープという製品があります。ネットで探せば、1万円台から数10万円するものまでピンキリです。おそらく、値段相応のものだと思いますが、安いからと言って買っても使えなくては意味がありません。それに、多くが1倍なので、少しは倍率が欲しいところです。
 前回の我孫子のジャパンバードフェスティバルで、阪神交易さんがナイトスコープを出品していました。型落ちした6倍の性能のある暗視スコープを割引して販売していました。お話をうかがうと、どうせならば画像と動画を保存できる新機種のほうが良いとのこと。試してみたいと言っていたら、今回の大阪自然史フェスティバルでお借りすることができました。
 機種は、BushnellのエクイノクスZ6R。下記のURLで機能と仕様が紹介されています。
   http://www.hanshinco.com/anshi-digital.html
Equinox1

 まずは、準備。この機種は、単3電池4本が必要です。確認すると入っていました。また、この機種の最大の特徴は画像と動画を保存できることです。保存先のマイクロSDカードを入れます。手持ちの2Gをとりあえず挿入しました。カタログによれば、2Gで静止画6,500枚、動画30分を記録することができるとありますので十分です。
 ときあたかも、六義園はライトアップ中です。夜の六義園に入ることができますので、さっそく試しに行きました。日没後の六義園はかなりの混雑、ライトアップ中ですから池の周りは真っ暗ではありません。そのため、池にカモが浮かんでいるはわかりますが、種類までわかりません。エクイノクスZ6Rで覗くと、くちばしの先が白く見え、次列風切り羽の白い部分も見えるので、カルガモと確認できます。
 暗い中、カモを見つけて6倍の視野の中に入れるのは、ちょっと苦労します。いつもの癖で、肉眼で見つけて視野に捕らえるということをしてしまいます。しかし、風景をなめるようにスコープで探すと、肉眼では見つけられない暗い場所にカルガモがいるのを見つけることができました。
 この間、画像を保存しましたが、手ぶれのため、見ているようなきれいな画像には撮れませんでした。実際は、これよりはっきりと見えています。
Equinox6

  さらに、暗いところを探しました。かすかにベンチがあるのが、わかる場所です。私はベンチがあるのを知っていますが、知らなければ見えない暗さです。私と位置とベンチとは25mほど離れています。ベンチの縁は明るすぎて反射していますが、下まで見えます。この撮影は杭の上に置いて保存した画像です。落ちている木の葉1枚1枚がわかると思います。
Equinox3

 なお、エクイノクスZ6Rは光を増幅させるだけではなく、暗い場合は赤外線を当てて見ることができます。今回のように街の明かりがあるような場合は、赤外線なしで十分です。前掲のベンチは、赤外線の強さが3段階あるうちのLowです。それでも、ベンチが反射しています。試しに赤外線がどこまで届いているか発光しているライトを手で隠すことでチェックしてみたところ、Highで5,60mは間違いなく届いているように見えました。
 電池の重さを含めて750gとなります。およそ双眼鏡1台分の重さですが、ブレを軽減させてゆっくりと鳥を探すということになると、6倍といえども三脚が必要だと思いました。また、ピント合わせは胴鏡の前、そのほかのスイッチの操作がありますので、なおさら固定して見たいと思いました。ただ、六義園はライトアップ中は三脚禁止です。そのため、次に三脚を使ってベランダから六義園の森を覗いてみました。
 およそ30m先にあるエノキの梢の6倍画像です。ハト大の鳥がとまっていれば、十分識別ができそうです。赤外線は照射していません。
Equinox5

 同じ部分をデジタルズームで3倍。本来の6倍×デジタルズームの3倍で18倍の画像です。スズメ大の鳥でも識別できそうです。
Equinox2_2

 私たちが双眼鏡で鳥を捕らえるのは、まず肉眼で見つけて、そっと双眼鏡を目に当てて捕らえます。夜は暗いため、この肉眼で見つけるという作業ができません。最初からスコープに捕らえなくてはならないことになります。そのため、明るいスコープの視野と夜の闇を交互に行き来するので、瞳孔が閉じたり開いたりしなくてはならず、目が疲れることはしかたないですが、注意が必要でしょう。
 なお、昼間は6倍の単眼鏡として使うことができて、その場合はカラーで見えて、画像と動画ともカラーで保存できます。
 ファーストインブレですのですので、まずはここまで。これから、機会を見て夜の生き物たちの観察にどれだけ有効であるか、報告ができたらと思っています。
 便宜を図っていただきました阪神交易の竹内さんに、お礼申しあげます。

2016年9月18日 (日)

パナソニックXS-455で虫の声を録る-日光

 今回、日光行きの目的のひとつはパナソニックXS-455で、虫の声を録るという課題です。今や6,000円代になったICレコーダーで虫の声がどのように録音できるのか、試してみました。
 日没後の市内の草むらでは、カンタン、エンマコオロギ、クビキリギリス、ツヅレサセコオロギなどが鳴いています。鳴いているところに、そっと近づき録音機を置いて5,6分録音します。録音機を置く気配で警戒して鳴きやみますが、1分ほどすると元のように鳴き始めてくれます。
 アップするのは、エンマコオロギです。バックで、カンタンが鳴き続けています。2,000Hz以下のノイズの軽減をしているほか、加工はしていません。



 カンタンは2,500Hzにあります。また、エンマコオロギは基音が3,000~4,500Hzにあり、その倍音が5層あり20,000Hzまであるのがわかります。ただし、このブログにアップするためにmp3に変換しているため、聞こえる上限は10,000Hzまでです。
 いずれにしても、リアルに聞こえます。不自然な感じはしません。廉価なICレコーダーでも、虫の声はここまで録れることがわかりました。また、10,000~20,000Hzで鳴いているクビキリギリスも、録音されていました。私には聞こえない領域ですが、声紋を見る限りきれいに録音されていました。
 XS-455をお持ちの方、虫の声の録音もお試しください。あっという間に季節が移り変わってしまいますから、今のうちですよ。 

2016年8月16日 (火)

日本野鳥の会のマークが付いた双眼鏡

 バードウォッチングの現状チェックのため「双眼鏡」や「日本野鳥の会」などのキーワードを組み合わせて検索していたら日本野鳥の会札幌支部のブログに行き当たりました。まず、こちらをご覧ください。
  http://sapporo-wbsj.jugem.jp/?month=200602
  このページの2006年2月27日の「レアもの双眼鏡?」の記事です。グーグルの画像検索では、トップに出てくると思います。
 双眼鏡は、8×35。日本野鳥の会の昔のマークと「日本野鳥の会」と刻印されています。このマークは戦後に制定されたもので、彫刻家の村田勝四郎のデザインです。投稿者の方から「亡くなった大阪のおじさまの形見だということです。この双眼鏡のいわれを知っている人はいないでしょうか」との問い合わせです。
 思わぬ懐かしい双眼鏡との出会いに、札幌支部のI田さんに「どなたに伝えたらよろしいでしょうか。わかりましたら」とFacebookのメッセージで問い合わせたところ、I田さんからは「双眼鏡の持ち主は、当時の仕事先の人らしく現在連絡はつかない」とのこと。懐かしさに、双眼鏡の来歴をお伝えすることになりました。
 まず、私が住んでいた東京都板橋区の地場産業は光学機器です。志村坂上や蓮沼といった一帯には、カメラシャッターの大手コパルをはじめ中小企業がたくさんありました。双眼鏡や天体望遠鏡のメーカーもあり、昔は職人技の世界でしたから板橋はマニアにとっては聖地のようなところでした。
 そのひとつ高橋製作所の高橋さんが、日本野鳥の会の会員でした。高橋製作所は下記。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E6%89%80
 これによると1970年当時、私がお会いした社長は高橋喜一郎さんになります。私が大学生の頃で、東京支部の名幹事とうたわれた川田潤さんが、この双眼鏡を持っていました。川田さんから「板橋の双眼鏡メーカーの社長が作ってくれた、双眼鏡は製作の段階で当たり外れがあり、当たりを選んで日本野鳥の会のマークを付けてくれる」と教えてもらいました。値段は、5,000円くらいだったと思います。当時、ニコンの8×30が2万数千円していたでしょうか。私の1ヶ月の小遣いが5,000円、1日のアルバイト代が1,000~1,500円の時代ですから、現在の5万円前後の感覚でしょう。
 何台かまとまると安くなった記憶があり、大学の同輩や後輩たちの希望を募って板橋まで取りに行った記憶があります。高橋さんは、ジェントルマンという感じの方で、応接間に通され、双眼鏡の話をした記憶があります。私が質屋で買った質流れの双眼鏡がすぐ壊れたという話をしたら、それは職人が残った材料の組み立てて横流しした可能があるなど、業界の裏話をしてくれました。その後、津田沼にある大学まで5台持って行ったのですが、ひたすら重かったのを覚えています。
 当時は、もっとも良い双眼鏡といえばニコンのポロタイプの8×30で、それ以外はろくなものはありませんでした。私が持っていただけでも、テレスター、キング、タイガーという名の知れないブランドばかり。鳥仲間がもっとも多く持っていたブランドはオメガ。これは、板橋一帯の双眼鏡メーカーが使ったブランドです。この情報も高橋さんに教わったかのもしれません。
 ところで、高橋製作所の双眼鏡は手にしっくりと来る大きさ、ワイドな視野で見やすかった記憶があります。少なくとも、金のない学生にとっては安くて良い双眼鏡でした。私のものは、その後ニコン7×35を入手したので誰かにあげてしまい、現在は手元にはありません。製作台数は、当時のバードウォッチャー人口から数10台だったかもしれません。
 私が日本野鳥の会の職員の時代に一度、ショップに修理で持ち込まれたことがありました。誰もいきさつもわからず、知っていた私が説明をして修理ができないことをお伝えしたことがあります。今ならば登録商標違反などいろいろありそうですが、当時はおおらかな時代だからこそできたことだと思います。
 昔は、双眼鏡を入手するのに苦労しましたが、現在は選り取り見取り、良い時代になったものです。おかげで、昔を思い出すことができました。I田さん、ありがとうございます。

2016年7月26日 (火)

ついに購入-熊除けスプレー

 もう日光のツキノワグマには、熊鈴は効かないでしょう。戦場ヶ原では、1日何千人もの人が熊鈴をぶら下げて歩いているのですから、今や熊鈴の音は日常になりました。クマが「おや、何だろう。とりあえず、逃げておこうか」と思うわけがありません。もはや交通安全のお守りより効果は期待できません。
 日光でお世話になっているA部♂さんは、いつも熊除けスプレーを持っています。ですから、彼がいっしょにいるとなんとなく安心して歩けます。特に夜の観察では、かなり安心して過ごせます。
 ということで、私も熊除けスプレーを買いました。もっとも強力なタイプです。アマゾンで注文したところ、品切れで1週間入荷待ちでした。それが、本日到着いたしました。

Untearspray16726

 腰に付けるケースとセットで、14,847円+送料700円で1万5千円を超えました。登山用品店で売っている音の良い熊鈴を6個くらい買える値段です。それに、保険料と思えば安いものです。なにせ保険に入っていればクマに襲われないというわけではありませんので、心強い味方です。
 ただ、このスプレーの射程は10m程度、風に向かって噴射したら自分がひどい目にあいます。また、誤射を防ぐためにしっかりした安全装置が付いています。山でクマに出会ったら、まずホルダーからスプレーを取り出し安全装置を外し風向きを考えて、クマが10m以内に近づくのを待ってから噴射することになります。
 はたして現実にクマに遭遇したときに、落ち着いてこの動作を行うことができるでしょうか。まず、慌ててスプレーを取り落とすでしょうね。最悪、ノズルを自分にむけて噴射するかも。そう考えますと、1度は練習をしておきたいものです。
 そういえば、この手のスプレーには消費期限があります。そろそろ、A部♂さんのスプレーが期限を迎えそうです。いつか、試させてもらいます。

2016年6月10日 (金)

ファーストインプレ-ツァイスVictory SF 8×42

 ツァイスの最新型の双眼鏡Victory SFを入手しました。10倍と8倍がありますが、8x42です。これだけの双眼鏡となると双眼鏡おろしには、それなりの場所なり鳥でないと失礼です。ということで、今回の兵庫県北部の山巡りに持参しました。
Victorysf160610

 Victory SF 8x42は、去年の8月に葛西臨海公園で試用させていただきました。その素晴らしさを記事にしています。
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2015/08/victory-sf-a216.html
 今回、改めて持参し3日間首からブラ下げていた感想です。同行したW辺さんとK島さんにも覗いてもらいました。ご両人とも、手にしての第一印象は「軽い」でした。実際の重さは、780gでこのクラスの双眼鏡としては重くはないものの軽いほどではありません。双眼鏡は、対物レンズが大きいので前のほうが当然重くなります。しかし、手前が重い方が重心が手元に来て安定し、軽く感じることになります。カタログなどでは、重心が手元に近いことをうたっており、この効果は大きいものがあります。また、手元に重心が来ているわりには胴鏡は細く、小さな私の手でもしっくりきて、ピントリングにも余裕で指が届きます。この安定感は、長い間の観察にうれしい機能です。
 今回、夜のバードウォッチングの機会があったので、夜の森を見てみました。森のすみずみまで肉眼よりも明るく見えるのですから、不思議な感じさえしました。藪のなかの鳥の特徴を確認するのには、必要な明るさでしょう。
 丈夫なケース、太めのトラップ、深くフタのできる接眼キャップ、接眼の繰り出しのクリックもしっかりしていますので、いつの間にか縮んでしまうことはありません。
 なかでも、対物レンズのキャップが気に入りました。基本、バードウォッチング中は対物レンズのキャップはしません。というのは、はずす一瞬の間が惜しいのです。ですから、持ち運ぶ時に傷つけないためのものと割り切っています。しかし、左右バラバラだといつのまにか、なくしてしまいます。Victoryのものは左右一体で、紐で本体と結ぶようになっています。さらに、この紐の途中に小さなバックルが付いていて、取り外すことも可能になっています(写真では、キャップをはずしている状態です)。こうした細かいところが、毎日のように使うバードウォッチャーにはうれしいのです。
 ということで、氷ノ山などの山々の広大な風景とブッポウソウやイヌワシを見ることができて、Victory SF 8×42には失礼のない双眼鏡おろしができました。

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