観察記録

2023年3月21日 (火)

リュウキュウサンショウクイ-高尾山

 昨日、カミさんが午前5時に起きて高尾山に行ってきました。
 それでも、もう混んでいたそうです。
 ヤマアカガエルの声を聞きたかったそうですが、タゴガエルも鳴いていたとのこと。季節が早くなっているのは、高尾山でも同じです。
 野鳥は、アオゲラの早春特有の鳴き声などを録音してきました。そして、「サンショウクイが鳴いていた」とのことでした。夏鳥のサンショウクイの渡来は1月下旬からで、1ヶ月は早いことなります。そのため最近、関東地方でも越冬しているリュウキュウサンショウクイではないかと思いました。
 幸いにして録音できた鳴き声を聞くと、短く平坦な節はリュウキュウサンショウクイで間違いないでしょう。
 YAMAHA W24で録音。3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 飛びながら鳴いているため、途中で近くにきます。また、音が高い、5,000Hzに音の中心があるので、私には聞きづらい音です。また、再生環境によっては的確に聞こえないかもしれません。
 「高尾山 リュウキュウサンショウクイ」で検索すると、2020年頃から冬の記録もあって、高尾山のみならず多摩丘陵などでも記録されていました、高尾山周辺では、リュウキュウサンショウクイが留鳥になっていました。
 丹沢では繁殖した記録もあったと思います。この調子で分布が広がっていくと、新たな都市鳥になる可能性もありますね。

2023年3月20日 (月)

ウグイスの鳴きはじめ。4日たって-六義園

 六義園の名物のシダレザクラが満開です。緑色の葉がチラホラと見えるようになってきましたので今日明日が見頃となりました。そのため昨日今日と来園者が多く、入園するのに行列です。

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 今日は天気が良いので、がまんができず行ってみました。年間パスポートがありますので、列には並ばずに入れました、
 園内の人いない方いない方へ行っても、人を避けることはできません。それでも常連さんたちは、ルリビタキやカワセミを見つけていました
 そんななか、ウグイスのさえずりを聞きつけました。前回記事にしたウグイスが鳴いていたところから4,50mほど離れていますが、ササ藪は続いている場所です。
 実は、この前のところではカワセミ狙いのカメラマンが5,6人張り付いていて、おしゃべりをしながらカメラをかまえていました。そのためウグイスはおらず。こちらに移動したようです。
 ですので前回から4日たって、さえずりが上達したようすがわかります。
 この録音自体は7分ほどあります。最初と最後では、舌が廻っているというか、喉が湿ってきたというか、「ホケキョ」の部分がうまくなっています。ただ、声量はまだ低く、張りや力強さを感じられません、こうして練習を続けることで、本来のさえずりになっていくのでしょう。上達する過程を録ったのは、はじめてです。とても貴重な録音となりました、
 タスカムDR-05Xで録音、ボリュームの増幅、1.500Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。 

 

 

2023年3月18日 (土)

ウグイスの鳴きはじめ-六義園

 六義園では「ウグイスが鳴いている」と、しばらく前から常連さんたちから教えてもらっていました。鳴いていたというところに言っても聞くことも録音することもできませんでした。まださえずりの頻度が少ないためでしょう。
 一昨日ようやく、さえずりはじめたウグイスに遭遇、録音することができました。ただし、ウグイスとの距離は30mは離れているでしょう。それにまだ声量が低いため、ノイズにまぎれてしまいそうな声でした。
 それでも、編集加工してここまでの音にすることができました。
タスカムDR-05Xで録音、ボリュームのアップ、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。 
 まだ、谷渡りも短いですね。
 あと1週間もすれば、本来のりっぱなさえずりになると思います。このような鳴きはじめの鳴き方が録音できるのは、この季節のみです。この状態の鳴き声を毎年、狙っているけれど録音できないと嘆いている録音仲間もいます。貴重な録音となりました。

2023年3月12日 (日)

早春の戦場ヶ原-カミさんのお土産-2

 変わった鳴き声がするので録音。声の主を捜すとコガラが鳴いていたそうです。この鳴き声は、私もはじめて聞いたときは何かわかりませんでした。姿を見つけてコガラであることを確認しています。このような声で鳴くことは、図鑑には書いてありません。早春にときどき効くことができる声だと思います。

 
 長い間、不明の声が聞こえてきたそうです。遠いのですが、とにかく録音。声は、ウソのさえずりでした。ウソのさえずりを聞いたことのある人は少ないと思います。この季節ならではですし頻度が少ないです。なかには「フィ、フィ」と言う声がさえずりだと言っていた方がいましたが、こちらがさえずりだと思っています。

 いずれもこの季節ならでは録音ばかり。耳福のありがたいお土産でした。ただ、風景が霞んで見えるほどスギ花粉が多かったそうです。帰って来たら、私も鼻水とクシャミがでました。こちらのお土産は遠慮したいですね(おわり)。

2023年3月10日 (金)

早春の戦場ヶ原-カミさんのお土産-1

 カミさんのお土産です。
 今年は、戦場ヶ原の赤沼駐車場が早めに開いているそうです。
 駐車場の周りには、レンジャク類の群が飛び交っていました。見えたのはキレンジャクだったそうですが、ヒレンジャクの鳴き声も混じっていました、
 YAMAHA W24で録音(以下、同じです)。

 連続した「リーリーリー」と聞こえる声がキレンジャク。「チー」という短い声がヒレンジャクだと思われます。いずれも高い音なので高齢者には聞きづらい声です。また、再生環境によっては的確に再生できないかもしれまんので、ご了承ください。
 「コツ、コツ」の音をたてているのは、アカゲラだそうです。飛んで来て木の下の方をたたき、食べ物を捜すときの音です。とてもよく響いています。戦場ヶ原の草原と空に音が抜けていきます(つづく)。

 

2023年3月 7日 (火)

早春の不明の鳴き声-日光

  先週の日光は、昼間の森は静かなものの夜明け前後(午前5時~8時)タイマー録音には、いろいろな鳴き声が入っていました。
 ヒガラ、シジュウカラ、キジバトのさえずり。エナガの小囀りと呼ばれる鳴き方、そして不明の声がいくつか録れていました。
 なかでも、複雑で長く高音で鳴く、さえずりともサブソングともいえる鳴き声が不明でした。
 まず、声紋を表示すると、下掲のようです。

Unknown

 左右は6秒ほど、天地は0~15.000Hxzまで表示しています。短い時間に上下を激しく繰り返す早口の鳴き方です。
 音は、5,000~9.500Hzと、4.500Hzも幅があります。もっとも幅の広いミソサザイやカヤクグリのさえずりに匹敵します。この鳴き方で。1分30秒ほど鳴いていました。だんだん声が小さくなっていきましたので、移動しながら鳴いているものと思われます。実際は、もっと長く鳴き続けていたことになります。
 音声は、次のように聞こえます。
 YAMAHA W24で録音、ボリュームの増幅、3,000Jz以下の低音を軽減、ヒスノイズリダクションをかけています。

 高音のため、私のような高齢者には聞きづらい音です。また、ノートパソコンのスピーカーなど再生装置によっては、正しく再生できないかもしれません。あらかじめご了承願います。
 さて、高い声で鳴くこの季節と鳥は、キクイタダキとキバシリが思い当たりますが、それらしい節は聞こえませんでした。サブソングであれば、地鳴きやさえずりの断片をときおり交えるものですが、それらしい声はありませんでした。
 時々、聞こえる「ツッ、ツッ」と言う声は、エナガに似ています。高い音も共通していますが、エナガがこのような複雑な節で長い間鳴き続けるのは効いたことはありませんし、記録は見当たりませんでした。
 ということで、不明の鳴き声として備忘録のためアップいたしました。

 

2023年3月 5日 (日)

キジバト日和-日光

 抗がん愛投与の合間と暖かくなるという予報を信じて先週後半、日光に行って来ました。
 この時期は、ヒガラやコガラ、ミソサザイといった留鳥たちがさえずりはじめ、運が良いとアトリやマヒワの鳴き声が録れます。まだ夏鳥はもちろんウグイスも戻っていない時期ならではの音が録れます。
 ただ、山を歩くと何も鳴いていません。遠くでミソサザイが鳴いているていどです。鳴いている鳥が多ければ、近くでさえずってくれる鳥もいるのですが、少ないと寂しい感じの時期でもあります。
 ただ、よく鳴いていたのはキジバトです。
タスカムDR-05Xで録音、ボリュームを増幅、300Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。

 この録音は、タイマー録音を回収にいった時、鳴いていたものです。100mほど離れた設置場所でも鳴いていました。町に戻ってくると住宅地でも鳴いているのが聞こえました、
 書くときりがないので割愛しますが、日光の山から町のなかまであちこちでキジバトが鳴いているのに気がつきました。飛び交う姿も多く、活動が活発な印象を受けました。キジバト日和キジバト記念日とでもいう感じでキジバトだらけでした、
 キジバトと言うと、蒲谷鶴彦先生の話を思い出します。
「キジバトは、尻切れトンボで鳴きやむため、編集をミスしたと思われるんで困るんだよね」とのこと。
 確かにキジバトのさえずりを聞いていると「デデ、ポーポー」と鳴いて最後が「ポー」でなく「ポッ」で終わります、この録音されたキジバトも同じです。編集している時に間違ってカットしてしまったように聞こえます。
 これは、キジバトの声を数多く聞いていましたが、先生に言われるまで気がつきませんでした、長年、野鳥の声を扱ったことのある先生ならではのキジバトへの思いです

2023年2月 2日 (木)

ジョウビタキの威嚇の声-芝川第一調節池

 昨日の続きです。
 昨日の写真のように録音機を茂みの上に置いておき、土手の上から近くで鳴く鳥がいないか、見ていました。やって来たのは、ジョウビタキの雌、録音機のすぐそばを通って行きました。私と録音機の距離は30mは、離れているます。そのため、ジョウビタキが鳴いたかどうか、鳴き声は聞こえません。
 しかし、録音機にはしっかりと鳴き声が入っていました・
 タスカムDR-05Xで録音。フェードインとフェードアウトしているだけで、加工編集はしていません。

録音機のすぐそばで、鳴いています。そのため、ボリュームもノイズもそのままです。近くで鳴いてくれると、このようにクリアに録れます。
 あまり聞いたことのないジョウビタキの声です。強いて言うと「ヒッヒッ、カッカッ」の「カッ」だけ。それも2声ずつ鳴いています。観察していた様子と声の印象から、どうも録音機に付いているジャマーに反応したようです。
 ジャマーは色がネズミ色ですし、ふわふわの毛の感じは、いかにも小動物のように見えます。そのためジョウビタキは、威嚇をしたのではないかと思います。
 今までも、キビタキが近くに来て怒ったような声で鳴いたり、コゲラにつつかれたりしました。ハシブトガラスにもつつかれました。やはり、ジャマーは鳥たちにとって気になる存在なのでしょう。
 そして、生き物でないことに気がつき、ぷいっと飛び去っていった感じです、このあと、ジョウビタキは私たちの方に飛んで来て、ぐるっとまわって。また池の方に戻っていきました。どうやら、このジョウビタキのなわばりのなかにいたようです。
 目立たない迷彩模様のジャマーがほしくなりました。 

2023年1月29日 (日)

アオサギの威嚇の声-六義園

 昨日より暖かい今日の六義園でした。
 日曜日のわりには空いていて、出会う来園者は常連さんか野鳥カメラマンのほうが多いくらいでした。
 日だまりのベンチに座っていると、目の前の木にアオサギが飛んで来てとまりました。すかさず、2羽のハシブトガラスが寄ってきて追い払おうとします。この2羽のハシブトガラスのなわばりに入ってしまったようです。
 このところ、ハシブトガラスはわばり宣言で盛んに鳴いています。きびしい寒さを迎え、貯食場所のあるなわばりを強く守るようになっているのかもしれません。
 近くまで来たハシブトガラスに対してアオサギがあまり聞いたことのない声で鳴きました。カラスに威嚇する声でよろしいかと思います。この鳴き声で長く鳴き続けていましたが、録音機の操作を]誤り、わずか10数秒しか録音できませんでした。
 タスカムDR-05Xで録音。ボリュームの増幅、1,500Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。

 「カタカタ・・・」と聞こえます。くちばしを叩く音かもしれません。

 

2023年1月21日 (土)

ミソサザイのさえずりか?ー六義園

 ここ1ヶ月ほど、六義園にミソサザイが滞在しています。
 いたりいなかったりですが、小さな鳥だけに常連さんたちもみつけらない日があるようです。
 私は今日、やっと出会うことができました。
 実は、ミソサザイのさえずりは山ほど録音しています。警戒声もそこそこの数があります。ところが、仲間同士の合図の声は1点のみ。よく似たウグイスの笹鳴きと比較するには、サンプル数が少なく、機会があれば録音したい声です。
 今日は強風の上、ギャラリーが私を含めて7人ほど。録音は、無理な状況ですが、ダメモトで録音機を置いておきました。皆さん、適度な距離をたもってくれているのと、風の止み間に鳴いてくれればなんとかなんとかなるはずです。10分ほど放置しておきました。
この間、鳴き声は聞こえず、やはりダメだったかと、家に帰って確認してみると、つぎの鳴き声が入っていました。
 タスカムDR-05Xで録音。ボリュームの増幅。2,500Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。

 ミソサザイの練習歌ではないかと思いますが、いかがでしょうか。この他の可能性としては、地鳴きが録音されていたシジュウカラの可能性があります。
 かなりノイズ取りをしていまsので、音が多少変質しているかもしれませんが、ミソサザイの音質に似ています。また、一つ一つの音は、3,500~8,000Hzと幅広く、ミソサザイの特徴に似ています。
 また、本格的なさえずりであれば、録音機とミソサザイとの距離は、オバーピークして音が割れてしまうかもしれません。私たちには聞こえず、やっと録音できる声量ですから。ささやくような声で鳴いていたことになります。さえずりの練習なのかもしれません。
 日光では、冬でもさえずりを聞くことがあります。そして、2月になると、さかんにさえずりはじめます。六義園のミソサザイもあと1ヶ月くらい滞在してくれて、自慢の喉を聞かせてくれたらうれしい限りです。山手線の内側でミソサザイのさえずりを聞いたことのある人は、いるでしょうか。

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