観察記録

2017年3月25日 (土)

ベニマシコの羽音-芝川第一調節池

 花粉症がスギからヒノキになるに従い、症状もシビアになってきました。そのため、体にむち打たないとフィールドで出られません。今日は、この天気でどこにも出ないのはバチがあたるのではないかと、体にむち打って芝川第一調節池に行きました。
 着いたばかりの頃は、風がやや冷たくダウンジャケットで来るべきだったと思うほどでした。そんななか、最初に出迎えてくれたのは、ベニマシコ数羽の群れです。雄は、夏羽になっていて、とてもきれいです。いつもは雌のほうが多いのですが、今日は雌2羽に雄が3、4羽の群れを作り、鳴き合いながら畑の中を移動していきました。
 そっと近づくと、こちらに向かって飛んできてくれて羽音が聞こえました。PCM-D100で録音。ボリュームのアップして、300Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。



 ベニマシコの鳴き合う声の合間、5秒目くらいに聞こえる音が羽音です。羽音は、小さな音の上に低い音なので、ノイズに埋もれています。これ以上、加工して音を際立たせることもできますが不自然になりそうなので、ここまで留めておきます。私が、現場で聞いた音にかなり近い状態です。
 蒲谷鶴彦先生は「ベニマシコの羽音は『ポロポロ』と聞こえることがある」とおっしゃってましたが、あまりそう聞こえません。ただ、多くの鳥の羽音が「ブルル」と1つの音に聞こえのに対し、ひとつひとつの音が明瞭に聞こえます。もっと、近くで静かなところで聞けば「ポロポロ」となるかもしれません。ただ、なぜベニマシコの羽音がそう聞こえるのか、また新らたな謎ですね。

2017年3月20日 (月)

コゲラのドラミング-六義園

 本日、六義園のシダレザクラが数輪、咲きました。いよいよ花見シーズン、混雑するのでバードウォッチングは我慢の季節に突入です。
 本日、野鳥ではシジュウカラのさえずりが盛んになり、ジョウビタキがぐぜりの声も少し大きくなりました。ムシクイらしい鳥もいてそろそろと言った感じです。そして、コゲラのドラミングが聞こえてきました。
 PCM-D100で録音、1,000Hz以下のノイズの軽減、ドラミング音域のボリュームの増幅、ノイズリダクションをかけています。



  はじめはドラミングとドラミングの間が6秒、それがだんだん短くなりこの音源のあたりでは2~3秒と短くなっています。3分くらいドラミングを続けると、だんだん乗って来てリズムが早くなったという感じでした。

2017年3月18日 (土)

ホシハジロのざわめき-葛西臨海公園

 先日、葛西臨海公園の鳥類園を訪れ時のことです。淡水池にホシハジロの群れが入っていました。その数、ざっと500羽もいたでしょうか。ホシハジロに混じって、キンクロハジロ、オカヨシガモ、コガモなどもいましたが、ほとんどがホシハジロでした。
 このホシハジロの鳴き声を聞くことは希です。だいたい昼間は、寝ていることが多く、近くに来るものは餌をねだるか食べているかですから鳴きません。かの蒲谷鶴彦先生もホシハジロの音源は持っていませんでした。
 そのホシハジロが、鳴いていたのです。PCM-D100で録音。ボリュームのアップ、低音ノイズの軽減をしています。



 なんとも音にならない音ですが、ホシハジロの群れの声です。1羽1羽は軽めの「ガ、ガ、ガ」という声で鳴いているのですが、全体では騒音になってしまいます。数が多いので、どの鳥が鳴いているのかは確認できませんが、数からいってホシハジロの声に間違いありません。また、終わりのほうに入っている「キュイーン」あるいは「ミュイーン」と聞こえる声は、以前ホシハジロのディスプレイの時に聞き録音したことのある声です。
 普段ならば、昼間は静に浮かんでいるだけのホシハジロ、渡りを前にして興奮状態になっているのでしょうか。

2017年3月13日 (月)

シジュウカラの鳴き声-六義園

 六義園のシジュウカラの初さえずりは、早い年は12月から聞いたことがあります。ここ数年は、遅めで2月も後半に聞かれます。今年も、鳴いていることは鳴いているのですが、さえずりは短く声のする方に行く間に鳴きやんでしまいます。また、昨日も4羽がいっしょに行動するなど、排他的になる繁殖期のとは思えないようすが見られました。
 一昨日、シジュウカラの雄の1羽が、目の前の枝にとまってさかんに鳴き始めました。PCM-D100で録音。4,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 この季節によく聞く声だと思います。鳴いていたのは雄、目立つところにとまって長く鳴き続けていた、音の高さがさえずりの音域と似ていることなどから、さえずりに至る鳴き方、さえずりの練習歌ではないかと思いました。なお、さえずりの音域はおおむね3,000~8,000Hzの幅があります。この声は、3,500~8,500Hzの間にありました。
 考えてみると、カラ類のぐぜり、さえずりの練習歌というのは、あまり聞いたことがありません。これがそうなのでしょうか。
 シジュウカラの鳴き声の意味については、京都大学生態学研究センターの鈴木俊貴さんによっていろいろ解明されています。そのなかに、「ピーツピ」が周囲の警戒の意味として上げられています。この声も聞きようによっては「ピーツピ」と聞こえ、私への警戒の声であったかもしれません。
 このように鳥の鳴き声の意味を解釈するのは、多くの観察の積み重ねや鈴木さんのように実験を行い検証しないと判断できない難しさがあります。それだけに、身近にたくさんいるシジュウカラの鳴き声一つとってみても奥が深いことになります。

2017年3月12日 (日)

ウグイスは1時間練習すると声が大きくなる

 六義園では、1週間以上前からウグイスのさえずりが聞こえていました。ただ、鳴いてくれる時間が短く声のする方へ行く間に鳴きやんでしまい、今まで録音ができませんでした。
 今日は、薄曇りで日向も寒い六義園でしたが、ウグイスがさえずっていました。声のする方へ行っても、鳴き続けてくれ録音できました。
 PCM-D100で録音。ボリュームを2倍以上アップ、ノイズリダクションをかけています。



 ウグイスは、シノダケの藪のなかにいて、その距離はわずか2,3m、とても近いです。もし、さえずりの最盛期であれば、音が割れてしまうほどの近さです。にも関わらず、ボリュームを増幅しないと音にならない程度の声量しかありませんでした。また、「ホー」が短く震えるように鳴いています。さえずりはじめ特有の鳴き方です。
 六義園を一回りして1時間後に同じ場所に行ったら、またさえずってくれました。同じ個体とみてよいでしょう。
 録音機はPCM-D100、ボリュームのアップはしていません。ノイズリダクションはかけています。



 今回の距離は、間に水路があり10m以上は離れていると思います。1時間前を3mとすると距離は3倍以上、音のエネルギーは10分の1以下になっているはずですが、大きなくらいです。この1時間で、声が大きくなったことになります。ただ、まだしっかりと「ホーホケキョ」と鳴けず、おぼつかない感じは否めません。
 1週間くらいすると上手になり、本来のさえずりとなると思います。

2017年3月11日 (土)

ジョウビタキの小さなぐぜり-六義園

 今日の六義園は、日差しがまぶしく、そのせいか鳥たちの動きが活発でした。
 野鳥たちの春の兆候、いくつか。
 ウグイスのさえずりが数声、アオジのペアが木の枝の上のほうにとまるようになった、群れから離れたアトリのペアが見られたなどなど。そして、雄のジョウビタキのぐぜりが聞こえました。
 ジョウビタキの雄は、2月1日に記事にしたものと同じ個体と思われるもので、場所を100mほど移動しています。同じという根拠は、頭に少し茶色部分があるのが共通しています。前から常連のK藤♂さんから、ジョウビタキのぐぜりが聞こえたと報告を受けていました。しかし、なかなか出会えず、そのままになっていました。
 今日は、もう引き上げようと思ったら、くだんのジョウビタキが目の前に出てきてくれました。その距離、わずか3,4mほど。双眼鏡で見ると、喉が動いているのがわかります。ときどき口が開いて、そのときにかすかに鳴き声が聞こえます。ということで、録音してみました。
 PCM-D100で録音。ボリュームは2倍くらいに増幅。3,000Hz以下の音を大幅にカット、ノイズリダクションを強くかけています。



 早口で「ピチ、ピチ」と聞こえる鳴き声がそうです。音が歪んでしまい、聞きづらい音で申し訳ございません。これ以上の増幅や加工は無理な感じです。また、コンピュータの再生ボリュームが小さいと聞こえづらいかもしれません。
 普通、これだけの近距離で鳴いてくれれば、どんなに小さな声でも、もっと大きく録れます。現場では、高い音のため私の耳には聞こえないのかとも思いましたが、録音機もやっと捕らえている、とにかく小さな声でした。
 ジョウビタキは、同じ枝にとまって10数分は鳴き続けていたのですから、さえずりの練習といえるし、ぐぜり、ないしサブソングという鳴き方でよろしいかと思います。まだ練習の初期段階のために、声が小さいのでしょうか。それとも、いつも鳴いているけど、あまりにも小さな声で今まで気がつかなかったか、わかりません。いずれにしても、そうとう注意しないと聞き逃してしまう鳴き声でした。

2017年3月10日 (金)

キョンの鳴き声-伊豆大島

 関東地方のスギ花粉の予報地図は真っ赤なので外に出たくありません。そのため、音源の整理をしたりしてます。
 古い録音で「不明」とか「謎」という音源を聞き直すと、意外な発見があります。過去にも、フクロウの幼鳥、コウライウグイスの地鳴きなどを発掘しています。今回、謎がとけたのは 2012年12月21日に伊豆大島でタイマー録音に入っていたものです。鳥の声とは思えないので、そのままになっていました。人工音かケモノの声か、ケモノならば、外来種のシカの仲間キョンが怪しいと思っていました。録音したときも、キョンを怪しんで調べていますが、鳴き声はヒットしませんでした。今回、ネット検索したら千葉県勝浦で録画されたものと一致しました。収録されたのは去年で、千葉県下ではそうとう増えていることわかります。
 YAMAHA W24でタイマー録音。遠いことと声が低いので、コンディションは最悪です。ただ、グラントノイズが均一なので増幅に増幅を重ね、ノイズリダクションを強くかけています。



  鳴き声のなかの高い音が強調されていますが、実際はもう少し「ギャオ」という感じです。
 

2017年3月 8日 (水)

アトリの羽音-六義園

六義園にいた数100羽のアトリは数が減り、数10羽となりました。
 それでも、アトリの群れが飛び交う園内は、野鳥の多い感じとなり楽しめます。
 数が減ったせいで、アトリとの距離が近くなったような気がします。数が多ければ、それだけ警戒心の強い個体がいて、そのアトリが警戒声を出せば群れ全体がいっせいに飛び立ってしまい近づけません。
 じっとしていると、どんどん近づいて来ることさえありました。それでも、ささやくような声で鳴き合うだけなので、なかなか思うような音を録ることができないでいます。先日もアトリの群れ、5,60羽に録音機を向けて置いておきました。だんだん近づいてきて、録音機との距離はわずか2,3mです。そして、いっせいに飛び立ちました。PCM-D100で録音、無加工です。



  このときは、なんで飛び立ったのか不明です。私は、かなり離れたところにいましたので、私の影響はないと思います。
 よく聞くと、飛び立つ前にヒヨドリらしい「ピッツ」という声が入っています。その後に、羽音が「ドドド」と鳴っています。どうも、ヒヨドリの声に反応しているようです。
 実は録音をしていないこの前に、飛び立ったときもヒヨドリが「ピヨッ」と鋭い声を上げてアトリの群れの上を飛んだのがきっかけでした。
 ヒヨドリとアトリの声に共通点は少ないと思いますが、鳥同士鳴き声には敏感に反応していることがわかりました。

2017年3月 4日 (土)

ハシブトガラスの巣作り-六義園

 今日の六義園は、そこはかとない緊張感が漂っていました。鳥たちの動きが鈍く、ハシブトガラスの警戒の声が聞こえます。案の定、オオタカがハシブトガラスに追われて出現しました。こうした緊張感を敏感に感じ取れるとは、少し鳥になった気持ちになれます。しばらくして、オオタカがいなくなったせいか鳥たちが動き始めました。
 そのひとつ、ハシブトガラスの枝折り行動が見られました。ちょっとわかりにくい写真で申し訳ございませんが、くちばしに枝をくわえたところです。

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 バキバキと音を立てて、小枝を折っています。折った枝を持って行く先を見ると、クスノキのなかにもう一羽いて枝を置いていました。もう、巣作りが始まっていました。
 ずいぶん早いなあと思って、過去の記録を調べてみたら、もっとも早い巣の発見は3月7日(2000年)でした。ですから、巣作りはそれ以前となり、今日という日でもおかしくないことになります。

2017年3月 3日 (金)

ハシボソガラス-六義園

 先日、六義園でハシボソガラスが昼間、鳴いていました。PCM-D100で録音、ボリュームはそのまま。500Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。



 六義園では、ハシボソガラスはとても珍しい鳥なのです。夕方のねぐら入りのなかに入っていることがありますが、昼間に見たり聞いたりすることは希です。六義園では、濁った声で鳴くハシブトガラスがいたことがあります。そのため、姿を確認しての報告です。
 ハシボソガラスは、クスにとまって長い間、鳴いていました。少なくとも録音は、6分間ありますので10分近く鳴き続けてたことになります。この鳴くときに口の中が見えて、赤いことがわかりました。どうも、去年生まれの幼鳥のようです。こうして鳴き続けているのは、仲間とはぐれた心細さからでしょうか。

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