観察記録

2019年3月 9日 (土)

ウグイスのさえずり。あれから2週間目-六義園

 2週間前の2月23日にウグイスがさえずりっていたところで、またウグイスがさえずっていました。2週間たって鳴き方が上達していましたが、まだ不完全なさえずりでした。
 PCM-D100で録音。ボリュームはそのまま。1,500Hz以下のノイズの軽減、ヒスノイズリダクションをかけています。



 2週間前は「ケキョ」を繰り返したり、その「ケキョ」もおぼつかない鳴き方でした。2週間たって「ホケキョ」とはっきりと鳴けるようになりました。ただ、まだ「ホー」がありません。「ホーホケキョ」と鳴くようになると、もっと間が開くのですが、このパターンだと頻繁に鳴きます。まだ、完全なさえずりにならず、練習をしているという感じです。
 以前、1週間もすればちゃんと鳴けるようになると書いたことがあるのですが、2週間たっても完全な「ホーホケキョ」にならないウグイスもいることがわかりました。

2019年2月28日 (木)

シロハラの木の葉返しの音か-六義園

 六義園では、鳥の姿が多くなったのでタイマー録音を仕掛けようとずっと思っていました。しかし、このところ夜から朝に雨という日がすごく多いのにお気づきですか。今日は、一日雨ですし、朝回収に行ける私の用事とのタイミングともなかなか合いません。
 先日、やっと一晩録音機を置くことができました。タイマーは、日の出時刻が午前6時16分でしたので、5時30分から開始で入園時刻のまえの8時30分終了の設定です。
 もちろん、ヒヨドリの朝の挨拶からハシブトガラスのねぐら立ちがたくさん。六義園でも不明の鳴き声が入っていて、宿題をもらった感じです。実は、そろそろトラツグミの鳴き声が入っていないかなと思って、地面に枯れ葉の多い所に置いてみたですが、残念ながらトラツグミはまだ来ていないようです。
 ご紹介するのはシロハラと思われる鳥が、木の葉を頭ではね除けて下にいる昆虫などを探す音です。YAMAHA W24で録音。1,000Hz以下のノイズの軽減をしています。



 アカハラかもしれませんが、六義園ではアカハラとシロハラがいるところが、分かれています。録音機を置いたところは、よくシロハラがいるところですので、シロハラの可能性が高いと思います。時刻は、7時45分。もうかなり明るくなっています。ちなみにこの音は、1分20秒ほど続いていました。
 最近、シロハラがとても近くになりましたので、以前にもシロハラが立てる音を録音したことがあります。これと同じような音です。近いと言っても、鳥との距離は5mは離れていたでしょうか。私には大きな音に聞こえるのですが、じっさいに録音してみるととても小さな音でした。聞きたい音を脳が増幅して、大きく聞こえてしまうからでしょう。
 ですから、この音の感じだと録音機と鳥との距離は1mもないでしょう。目の前でやってくれたことになります。タイマー録音ならではの音です。

2019年2月26日 (火)

コゲラのキョキョキョ-六義園

 コゲラのドラミングを録った後、別のところでコゲラが「キョキョキョ」と鳴いているのに気が付きました。実は、私には聞こえなくてカミさんに教えてもらって録音機を向けて録りました。
 YAMAHA W24で録音。ボリュームのアップ、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 コゲラの「ギーッ」という鳴き声も高い音なので聞こえません。「ギーッ」は、だいたい5,000~7,000Hzの高さに音の中心があって、ヤブサメに匹敵する高さなのです。同じように、この「キョキョキョ」も6,000~7,000Hzと高く、私には聞きづらい音です。いずれも、頭の上で鳴いてくれるとなんとか聞くことができますが、遠いとダメです。
 ところで、六義園の過去の記録から 「キョキョキョ」という声を聞いた時期を調べて見たら、早い年で1月に聞いたことがありましたが、3~4月に多く、7月まで鳴いていることがわかりました。1987~1993年の5年間15例の記録からの傾向です。要するに「キョキョキョ」は、繁殖期の声であり、繁殖に関わる鳴き声といえると思います。
 ドラミングは、低めで700~1,200Hz。低い音は遠くまで聞こえると特性がありますから、ドラミングはなわばり宣言。高い鳴き声は、遠くまでは聞こえないけれど葉の間をすり抜けて聞こえる音なので、近くにいる雌への求愛と鳴き分けているのではと思っています。

2019年2月23日 (土)

ウグイス、さえずり初期の声-六義園

 今日は多少、風のあるものの暖かくてバードウォッチング日和でした。
 六義園では、週末の常連さんたちと出会います。やっと、ツグミが芝生に現れるようになり春らしくなってきました。キンクロハジロは数が減って、これも春のきざしでしょうか。
  10日以上前から、ウグイスがさえずっていたという情報をいただいていましたが、今日やっと聞くことができて録音しました。YAMAHA W24で録音。1,500Hz以下の低音の軽減、ウグイスの音域のボリュームアップ、かなり強めのノイズリダクションをかけています。



 まだ、おぼつかない鳴き方です。ウグイスとの距離は、10m以下ですから本来ならばもっと大きな音に録れます。まだ、声量も少なく小さな声で鳴いていたことになります。それだけに、ノイズの除去にとても苦労しました。
 六義園の過去の記録を見ると、1月13日(1986年)というのがもっとも早いのですが、これは飛び抜けた記録で、ほとんどが3月に入ってからです。
 ですから、今年の2月中旬は比較して早い記録となります。
 また、10日もさえずればかなりうまくなるはずですが、まだおぼつきません。10日前に鳴いていたというのは、別の場所でですから別のウグイスの可能性があります。このウグイスは、今日からさえずりはじめたのかもしれません。
 いずれにしても、春がまた近づいてきたことを知らせる音、今年もまた忙しい季節がやってきました。

2019年2月22日 (金)

カエルのような声-コゲラのドラミング

  数日前に六義園の外を歩いているときに、園内からコゲラのドラミングの音が聞こえてきました。シジュウカラやウグイスがさえずりはじめ、いよいよ春本番という感じの六義園です。
 本日、園内でコゲラのドラミングを録音することができました。YAMAHA W24で録音、500Hz以下のノイズのカット、ドラミング部分の音域の音量を上げて、全体にノイズリダクションをかけています。



 録音をしていると最近、六義園でよく会うカメラマンの方から「あのカエルのような声は何ですか?」と質問されました。なるほど、低い声なのでそう聞こえたのかとなっとく。写真を撮りたかったようですが、ちょうど園路から見て幹の裏側でドラミングしていたので飛び立つまで姿は見えず、残念そうでした。
 そんなに低い音なのかと思い、声紋を見ると700~1,200Hzでした。高めの人の声、女性の声の高さに近いと言ったら良いでしょうか。思いの他、高い音でした。
 『鳴き声ガイド日本の野鳥』に収録されている音も見てましたが、音の中心は850~1,100Hzにあり、全体には800~2,800Hzと高い音域までありました。もちろん、叩く木の枯れ具合、大きさ、響き具合によってことなりますが、意外と高い音の要素もあることがわかりました。低い音は遠くまで、高い部分は木の葉の間をすり抜けて遠くまで聞こえるという音の特性が生かされたドラミングの音といえるでしょう。
 

2019年1月30日 (水)

アライグマか?-六義園

 現在、六義園では中之島のまわりの杭を打ち直しています。そのため、池の水位が下げています。裏の山陰橋付近は、浅いために水がなくなり干潟状になっていました。本日、気が付いてよく見ると、いろいろな足跡が付いてました。いちばん目立つのは、アオサギの大きな足跡で干上がったところで、魚を効率よく捕らえることができたのでしょう。
 そして、この足跡。

Track190130

 泥深くてわかりにくいのですが、左下のほうのはっきりした足跡には、指があるのがわかります。大きさは、モミジの葉よりやや大きいくらいです。
 六義園には、ネコ、タヌキ、ハクビシンがいますが、このような細い指の持ち主はいません。可能性としては、アライグマです。Facebookに上げたところ、アライグマだというコメントいただきました。
 都心でもアライグマの記録が多くなっているという話は聞いていましたが、まさか六義園にいるとは思いませんででした。タヌキとハクビシンがいるのですから、アライグマも生きていけるのは不思議ではありませんね。

2019年1月23日 (水)

ジョウビタキの日向と日陰-六義園

 六義園では、野鳥の姿が多く見られるようになりました。山に雪が降ると里に鳥たちが下りてくるのでしょう。
 常連のメジロやシジュウカラの群れも大きくなりました。六義園では、下草を刈って里山のような環境が増えたために、ジョウビタキやルリビタキがよく見られるようになりました。以前は、この2種は梅林の周辺から吹上茶屋にかけてしか生息環境がなくて、ジョウビタキかルリビタキ、どちらか1羽しか生息できませんでした。ジョウビタキとルリビタキが追い掛け合い、翌日にはどちらか1羽が残っているというのが25年前の状況でした。今シーズンは、少なくともジョウビタキ1羽とルリビタキ4羽、合計5羽がいる可能性があります。
 ジョウビタキは、雌のほうが多いのですが、今年は雄が滞在しています。
 観察していると面白いことに気が付きました。
 以前、同じアカハラを日陰と日向で撮影したら、色がまったく違って見えたことを記事にしたことがあります。
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/01/post-ce61.html
 とくに、頭の黒さが違って見えました。頭の黒は、構造色のために光の加減によってこうも違って見えるのでしょう。もし同じ時に見なければ、これで個体識別できると思ってしまったかもしれません。
 今年、よく見られるジョウビタキの雄を日向と日陰で撮ってみました。どちらも正面顔での比較です。
 日向のジョウビタキです。

Daurian_redstart1901202

 日陰のジョウビタキです。

Daurian_redstart1901201

 顔の黒は同じように黒いのですが、頭の色がこんなにも違って見えるとは、気が付きませんでした。露出やISOの設定は自動ですので、その影響もあるとは思いますが、別の個体だと思ってしまうほどの違いです。
 まさに、日向は尉鶲の尉の語源となった翁の白髪に見えます。日陰は、ごま塩ですね。

2019年1月 5日 (土)

こいつは春から縁起が良いや

 今日の六義園は、暖かい上に人も少なく落ち着いた正月の日本庭園の風情です。
 一回りすると、キクイタダキに会えたもののいつもより鳥は少なめという印象です。ルリビタキとジョウビタキが出てくるというポイントで待っていると、ガイドボランティアの方がハシブトガラスに追われるタカを見つけてくれました。カラスとの大きさの対比からハイタカ♀のサイズの鳥です。六義園ではハイタカのウワサはあったものの、私は見たことがありません。過去のセンサスでも記録のない鳥です。
 木々の枝越しの観察なので特徴は見えず、写真を撮ることができませんでした。
 しばらくして、場所を移動すると頭の上を先ほどのタカが飛んでいきました。ゆっくりと旋回をしてしますが、意外と早いスピードでなかなかピントが合いません。身体を丸めて、急降下をしかたと思うと森のなかに飛び込んでいきました。

Sparrowhawk190104

 やっと撮れた一枚です。カメラ目線でした。
 胸の鷹斑の細かさ、尾羽の模様のパターン、大きさからハイタカ♀でよろしいかと思います。
 今日の小鳥の少なさなさは、ハイタカのせいだったのでしょう。
 今まで六義園では、ツミとオオタカによる鳥の反応の経験があります。今日のハイタカで、また違う反応をしているので面白かったです。
 以下、猛禽類の出現による鳥の反応の傾向です。

            ハシブトガラス         カモ類        小鳥
ツミ            無反応              無反応      姿を潜める
ハイタカ      単独                 無反応      姿を潜める
オオタカ      総動員         警戒態勢       無反応

 あくまでも個人の感想ですが、鳥たちはちゃんと猛禽類を識別しているのですね。   

2018年12月29日 (土)

枯れ葉が落ちて-六義園

 六義園は今日から来年の元旦まで、休園となります。昨日、六義園でのバードウォッチング納めをいたしました。最後を飾ってくれたのは、小鳥の群れです。シジュウカラ、エナガ、メジロ、キクイタダキ、コゲラが群れとなり、総勢では50羽を超えていたでしょう。観察していると、シジュウカラが鋭い声を上げて私のすぐそばを飛んでいきました。あまりない体験なので不思議に思っていたら、上空をオオタカが飛んでいきました。シジュウカラは、オオタカを警戒しての行動だったようです。
 やっと木枯らしが吹いたので、樹木の葉がすっかり落ちました。葉が落ちたら、ハシブトガラスの巣が2つ、姿を現しました。今年は5個の巣を見つけていましたが、この2つは未発見のものです。六義園では巣落としをしていますので、業者も見つけられなかったものでしょうか。それとも作り直しをしたものなのでしょうか。
 いずれの巣の周辺でも夏に警戒されることはありませんでした。また、幼鳥の出現はなく、子育てに成功したとは思えません。
 六義園の東側にあった巣です。東側は、マンションが壁のように並んででいるので、ベランダのハンガーを持ってきて使っています。巣の下の方に白いハンガーが見えます。

Crowneste181228

 西側の巣です。西側は、お屋敷が多いのでハンガーを放置するような家はないのか、人工物が使われていません。 

Crownestw151228

2018年12月21日 (金)

ミサゴ-芝川第一調節池

 今年最後の好天、暖かい日になるかもと思い、芝川第一調節池に行きました。
 天気予報通り、雲一つ無い青空が広がっていました。

Shibakawa181221

 ちょっと霞がかかり、暖かさと相まって春のようです。この季節は、いつもならばカラッ風が吹いている芝川ですが、とても12月下旬とは思えない陽気です。
 おかげで、鳥たちの活動が活発でした。芝川には、ここ数年通っていますが、鳥たちの顔ぶれが変わっていくのが面白いです。今日は、カモ系が少なくて、コガモの声は聞こえず、オカヨシガモも見つけられませんでした。キンクロハジロも確認できず。遠くにいたのが、キンクロハジロかもしれません。以前は池のあちこちにいて、近くにいるものを確認できたのですがいませんでした。多かったカイツブリとオオバンが減った感じです。
 増えたのは、カンムリカイツブリとミコアイサ♀が目に付きました。アオサギとダイサギも多く、あまり鳴かないサギ類ですが、声がよく聞こえました。あとのミサゴの出現も含めて、共通するのは魚食の鳥たちが増えた印象があります。
 チュウヒは相変わらずで、カメラマンのオジさんたちも忙しそうでした。
 ヨシ原のほうからは、クイナのさえずりと言われている声が聞こえ、クイナも健在でした。
 シートを敷いて座って、ゆっくりと日向ぼっこをしていると、まるで露天風呂に浸かってバードウォッチングをしているかのよう。至福の時です。
 そろそろ帰ろうとすると、上空にミサゴが出現。池の上に来るとダイビング、一発で魚を捕らえました。

Osprey184521

 そのあと、捕った魚を見せつけるかのように上空で旋回を繰り返し、上昇していきました。今日のバードウォッチングは、まるで釣り番組のように、最後に大物が撮れました。

より以前の記事一覧

2019年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ