観察記録

2017年2月22日 (水)

カイツブリの子育て-浮間公園

 本日は、風がないという予報に誘われて東京都板橋区にある浮間公園へ。
 アカハジロがいるとのことで、50人ほどの集団がずらっと並んでいました。こちらの狙いは数羽いるというヨシガモなので、一目見て奥へ行きました。ヨシガモは、とても可愛い声で鳴くのです。残念ながら、まだ聞いたことも録音したこともないためのチャレンジです。
 予報どおり風がなく、ぜっこうの録音日和です。ヨシガモは、雄が3羽いて春めいてきた日を浴びて頭の緑がメタリックに輝いています。ただ、鳴くことはなく、寝ているかゆっくりと泳いだりしているだけ。どうも、雌がいないようで、そのため鳴くこともないようです。
 ヨシガモが鳴くのを待っていると、聞き慣れない声が聞こえました。声のするほうを見るとカイツブリです。警戒の声に似ていますが、それほど鋭さがありません。よく見ると、くちばしに小魚をくわえて泳いでいきます。これは、求愛給餌を促す声なのかと思って見ていると、なんとそのさきに小さな雛が2羽いました。まだ、2月だというのにもう雛がいるのです。声は、雛を呼ぶ声だったようです。
  PCM-D100で録音。2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 遠いですが、雛に小魚を与えていました。また、この後雛を背中に乗せて泳ぐなどしていました。
Little_grebe170222

  以前、1月に井の頭公園のカイツブリが巣作りをしているとS木♂さんから教えてもらったことがあります。そんなに早い繁殖行動があるのかと思ったのですが、今雛がいるということは、少なくとも1ヶ月以上前となる1月に巣作りをしていたことになります。
 それにしても早い子育て。どんなメリットあるのかいろいろ想像するだけでも面白いです。

2017年2月11日 (土)

キクイタダキと遊ぶ

  近くの公園に、キクイタダキがここ2ヶ月滞在しています。
 3羽いるときもあるとのことですが、今日は2羽。盛んにサワラのなかを動いています。キクイタダキは、とにかく小さい上に動きが速い。さらに、葉の茂った中にいると撮影の難易度の高い鳥だと思います。今まで、何度かコンデジで撮ろうしましたが、あえなく失敗。今日は、デジ一眼で挑戦です。
 常連さん数人が、すでにスタンバイ。それぞれ機材が違うので、シャッターの音もタイミングも違うのがおもしろいです。それにしても、キクイタダキの動きは速い。それに小さいので、タイミングが合いません。コンデジでは、シャッターのわずかなタイムラグでチャンスを逃していました。デジ一眼は、レスポンスはさすがに良いのですが、オートフォーカスがなかなか合わずストレスとなります。撮影していて、チャンスを狙うよりファインダーにとらえてフォーカスが合ったらシャッターを押すというのが正解のようです。そして、あっという間に300枚ほど写していました。その中から、動きを捕らえることができたものを4カット、アップしておきます。この程度でも70枚に1枚なのですから、キクイタダキに遊ばれた感じです。

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2017年2月 5日 (日)

クイナと変わった声で鳴くハシボソガラス-舎人公園

 本日は、足立自然にふれあう会の探鳥会で舎人公園へ。毎年、2月は市民に呼びかけてのイベントです。集合場所に行ってみるとたくさんの人が集まっていました。いつもは、20~30人程度なのですが、総勢50人になりました。
 いきなりカワセミが出現して、今日はじめて双眼鏡を持ってはじめて見たのがカワセミという人もいたはずです。ときどき、オオタカが出現してカラス類とドバトが落ち着かないときもありました。しかし、たえず鳥が見られましたので、あっという間に解散時間の12時になってしまいました。鳥の種類も、ここ4年間でもっとも多い33種類となりました。
 探鳥会のなかでも録音ですが、まずはクイナ。クイナねらいの野鳥カメラマンが数人いましたが、鳴き声には相変わらず無反応でした。



 探鳥会の終わりのほうで、不思議な声が聞こえました。イヌを散歩させている人がたくさんいたので、最初はイヌの声かと思いました。ところが、どうも上の方から聞こえてくるのです。探してみると、すぐ近く木にいるハシボソガラスでした。間違いなく声とくちばしの動きが一致、お辞儀をするような動作もともなっています。以前にもハシボソガラスがイヌのような声で鳴いているのを聞き録音したことがあります。過去に録音できた声とちょっと違って聞こえました。



 いずれも、PCM-D100で録音。探鳥会のなか人がたくさんいる公園での録音のため、どちらもかなり加工しています。クイナは、50m以上離れています。ハシボソガラスは10m以下で近いのですが、声が小さいためにかなり苦労をしました。

2017年2月 1日 (水)

ジョウビタキの小さな地鳴き-六義園

  そろそろシジュウカラの初鳴きが聞かれるのではないかと六義園を一周。樹洞を懸命にのぞき込む雄のシジュウカラがいて、巣探しでしょうか。そろそろ繁殖の準備にかかっているようですが、さえずりはまだでした。
 アトリは、群れが小さくなり、まだ健在。また、ここ1週間ほど雄のジョウビタキがいると聞いていたのですが、私はすれ違ってばかり。今日、やっと出会うことができました。

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 ジョウビタキの地鳴きは「ヒッヒッ、カッカッ」ですが、大きな声で鳴くのは渡ってきたばかりの頃で、11月から12月に聞かれることが多いです。今回の六義園のように突然、姿を現したときも、しばらくは鳴くと思います。しかし、1週間たち、すでに静かになっていました。おそらく、なわばりを確保して競合する他のジョウビタキやルリビタキがいなければ、鳴く必要がないのでしょう。
 しばらく観察していると、つぶやくように鳴いていました。録音機を向けてじっとしていると、近づいてきてくれました。鳥との距離は1mほどです。周囲の道路の騒音、上空のヘリコプター、園内では工事も行われています。そのため、波形ではジョウビタキの声は、ノイズに埋もれてしまっています。ただ、ジョウビタキの声は1,500Hz以上、ノイズはおよそ1,000以下なので加工しだいで、ここまで聞くことができます。
 PCM-D100で録音、1,500Hz以下のノイズの軽減、ボリュームを少しアップ、ノイズリダクションをかけています。



 羽音も聞こえますから、その近さがわかってもらえると思います。冬は、あまり鳴かないと思っていたジョウビタキですが、聞こえなかっただけかもしれません。 

2017年1月29日 (日)

謎の音-日光

 今まで録音した音源の中から必要な鳥の声を探し出すのにとても時間がかかるようになりました。録音した後に鳥の名前を入れて整理しておけば、検索機能で簡単に探しだせるはずなのですが、それができていなので苦労します。録ったはずだと思いながら、未整理のファイルのなかを探さなくてはなりません。
 今まで、謎の声をときどき紹介してきました。いずれも、生き物由来の音です。それ以外に、謎の音というのがあります。ファイルを探している時に見つけました。
 場所は、日光の別荘地を抜けた広葉樹の森です。お気に入りの森で、四季を通じてタイマー録音を仕掛けたり、新機種の試し録音をするところです。録音は、2011年4月22日のこと。そろそろ渡ってくる夏鳥をとらえられたらと思ってタイマー録音を仕掛けました。タイマー設定は、午前4時から7時までの3時間です。森の南と北に50mほど放して2台置いておきました。
 そのうちの1台に入っていた音です。2時間43分目、時刻は6時43分となり、2分17秒続きます。言葉で言えば単に「ゴーッ」という音です。20秒ほどで大きくなりその後はほぼ一定で、唐突に終わります。音域は0~300Hzと低い音です。-6dbあり、この日の録音でいちばん大きな音です。
 YAMAHA W24でタイマー録音。音が安定した部分を30秒切り取っただけです。大きな音ですので、あらかじめボリュームを絞ってお聞きください。



  いちばん疑ったのは風の音です。しかし、風としては一定すぎます。突然吹き始めて2分以上同じ強さの風が吹くのは考えられません。また、これだけ風が吹けば、まわりの笹が鳴りパリパリという音が入るはずです。
 人為的な音としては自動車が考えられますが、道路からは離れています。登山道ですので、来るとしたらモトクロスバイクくらい、それに音が違います。航空機も疑いました。実は、5分後に飛行機が飛んでいます。飛行機の場合、だんだん近づいて来て、遠くなります。音もそれに従って大きく、そして小さくなりますが、そのパターンではありません。
 不思議なことに、50m離して置いた録音機(同じ機種のYAMAHA W24)には、まったく入っていないのです。ちなみに飛行機の音は同じ時刻に同じように入っていました。ですから、録音機そのものは機能していたことは間違いありません。地鳴りのようなものであれば50mだったら同じように入るはずですし、これだけ強い風であったら、こちらの録音機にも笹がすれる音くらい入ると思います。
 風の流れの関係で、そこだけ強風が吹き抜けたのでしょうか。
 こうした音に巡り会うと録音したはずの音を探し出すのに、さらに時間がかかってしまいます。

2017年1月23日 (月)

アトリの鳴き声-六義園

 六義園にいた数100羽のアトリの群れは、とうとういなくなりました。この週末、土曜日は数10羽、日曜日は数羽となりました。アトリの滞在中、何度か鳴き声を録ろうと試みましたが、難題でなかなか思うように録れません。まず、声が小さいのです。おそらく、ベテランのバードウォッチャーは「アトリは、こう鳴く」と思って聞くので、聞こえるのであって、鳴き声の情報が頭に入っていないと聞き逃すレベルの声量です。ですから、アトリが100羽いるからといって録音機を向けても録れないのです。
 それでも先週、100羽程度の群れが頭の上を通過してくれました。一瞬、アトリの群れのなかに入った感じとなりました。いちばん、近いアトリは5,6mしか離れていません。鳴き合う声がよく聞こえましたので、さっそく録音です。PCM-D100で録音。ボリュームのアップ、2,500Hz以下のノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。



 アトリのさえずりは、カワラヒワに似た「ビーン」で、より深みがあります。その断片の声と濁った「ギョギョ」、澄んだ「キョキョ」、「チュイーン」など、いろいろな鳴き声を出しているのがわかりました。

2017年1月18日 (水)

オオバン、対立の鳴き声-葛西臨海公園

 今日は、晴れて暖かいという天気予報に誘われて葛西臨海公園に行きました。それほど暖かくありませんでしたが、風がないだけでもありがたく感じます。珍鳥がいないせいか鳥類園はガラガラ、ゆっくりとバードウォッチングを楽しむことができました。
 池の畔に立っていると、オオバンが2羽やってきました。さらに1羽が来て、対立の様相。3羽が、翼を半開きにして身体を大きく見えるような姿勢をとります。

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 威嚇しているのでしょう。そして、2羽が脚で相手を蹴るような行動、威嚇から攻撃になりました。激しい水音がして、その後にリズミカルに鳴きました。PCM-D100で録音、ボリュームはそのまま。2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 以前もこの鳴き方は録音したことがあります。しかし、タイマー録音のためオオバンの行動までわかりませんでした。リズミカルで楽しげなようすから、求愛のための鳴き声かと思っていました。ところが、なんと威嚇や攻撃のときの鳴き方であったわけです。

2017年1月10日 (火)

六義園でコノハズクか?

 あいかわらず、アトリの大群が迎えてくれる六義園です。
 一回りしていると、羽毛が散っているのを見つけました。ダウン系の多い羽毛なので、カモ類がやられたのかと思い、被害者を特定しようと見つかる限りの羽毛を拾いました。1枚だけ羽軸がしっかりとした羽毛があって、この羽毛のパターンはカモらしくありません。家に帰って、さっそく図鑑でチェックしてみました。
 『日本の野鳥 羽根図鑑』(1995・笹川昭雄) と『原寸大写真図鑑 羽』(2004・高田勝、叶内拓哉)を見た結果、後者の188ページに載っているリュウキュウコノハズクの小翼羽と胸の羽毛とそっくりでした。本の上に載せて、写真を撮ってみました。サイズ、模様ともよく似ています。ちなみに、撮影のために影がある右が拾った羽毛です。
Oriental_scopsowl170110

 東京にリュウキュウコノハズクがいるわけはないので、コノハズクの可能性が高いのではと思いました。2冊ともコノハズクのページを見ましたが、これほどは似ていませんでした。以前、小型フクロウ類の標本を見たとき、身体の色から大きさまで個体差が大きいことに驚いたものです。コノハズクのうちのリュウキュウコノハズク似の個体であったのではないかと思います。実は、コノハズクは夏鳥とされていますが、越冬記録も散見しています。留鳥のオオコノハズクとされている可能性もあり、意外と渡らないのかもしれません。いずれにしても、基本1本の羽からですので、種の特定は難しいものがあります。また、カゴヌケの可能性もあるとの指摘もありますので、記録は参考記録です。 
 小翼羽が落ち体毛がけっこうな量で散っていましたので、おそらく致命的なダメージを負ったものと思います。このところ、六義園ではアトリ狙いのツミがよく見られています。オオタカもいるときがあります。ハシブトガラスもいますので、犯人の特定は難しいですが、羽毛の散り方から木の上部で捕らえられ食べられたことから、猛禽かカラス類が犯人でしょう。
 いずれにしても新年早々、都会の公園でコノハズクが越冬しているかもしれない記録を得ることができました。「こいつは春から縁起がいいや」といった気分です。

2017年1月 3日 (火)

初鳥見、初録りー日光

 暮れから正月は日光で過ごそうと思っていたら、いつもと電車の混むパターンが違っていてスペーシアは満席、行きそびれてしまいました。そのため、元旦に宇都宮線経由で日光入り。昨日、初鳥見で初録音となりました。この季節は、山の下の方が鳥が多いのでまずは大谷川公園でバードウォッチングです。
 最初に飛び出たのは、ミヤマホオジロでした。
Yellowthroated_bunting170102

  それも雌雄2羽です。茂みに入ったので、録音機を向けて録音しました。実は、ミヤマホオジロの地鳴きはかなりの高音です。そのため、録音中は鳴き声は聞こえません。帰ってきてから声紋表示させて、鳴き声が録れていることを確認いたしました。
 このブログにアップするために、編集してmp3に変換しました。mp3に変換したら、バックの音が鳥の声がある部分でなくなってしまい、変調した感じになりました。ということで、初アップはできませんでした。
 ところで、ミヤマホオジロの地鳴きは、アオジ、クロジなども同じように8,000Hzあたりに音の中心があります。8,000Hzは、ヤブサメのさえずりとほぼ同じ音域、それだけに高齢者に聞きづらい音となります。アオジ、クロジ、カシラダカ、そしてミヤマホオジロの地鳴きによる区別のポイントを探していますが、いまだ決定打を見つけることができません。カシラダカとミヤマホオジロは、いっしょにいることが多いだけに、共通語で話しているのかもしれません。
 この日の大谷川公園では、ベニマシコ、カシラダカ、ジョウビタキ、カケス、ノスリ、ダイサギ、トビ、ヒヨドリ、カワラヒワ、シジュウカラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カルガモ、そしてガビチョウがいました。まずまずの初鳥見となりました。

2016年12月29日 (木)

ハチジョウツグミかな-六義園

 六義園は、今日から年末年始の休園となりました。スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
 相変わらずアトリの群れがいて、シロハラが多い六義園ですが、ツグミが芝生に出てくるようになりました。渡ってきた頃は森の中にいるのですが、年を越える頃に池に周りに広がる芝生に出てきます。今年は、少し早めでした。
 森から出てきたツグミが、池の畔にあるハゼの木にとまってくれました。おかげで姿がよく見えるので写真を撮ったら、脇腹の斑点に赤みのあることがわかりました。
Naumannthrush161229

  以前も、六義園の同じところに同じようなタイプのツグミがいたことがあります。記録を確認したら、3年前のことでした。写真からは、同じ個体とは思えません。六義園がこのタイプにツグミに越冬地として伝承されたのか、単なる偶然なのか、興味は尽きません。 

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