フォト

観察記録

2019年9月 2日 (月)

夏鳥最後のさえずり、メボソムシクイ-日光

 関東地方の山なら、夏鳥で最後までさえずっているのは、メボソムシクイではないでしょうか。
 日光市内から日光連山を見上げると、キスゲ平がかろうじて雲の下にありました。さっそく行ってみると、雲が目線くらいにありキスゲ平の高い所と頭の上は黒い雲に覆われています。その雲の下をノスリが2羽飛んでいきます。雲が低いため、ノスリとの距離は近く翼の模様がよく見えます。この他の鳥たちはアカゲラ、ビンズイ、カケス、ホオジロ、シジュウカラ、ヒガラ、ウグイス、アカハラなどの姿や声に出会いました。そして、メボソムシクイがさえずっていました。
 PCM-D100で録音、ボリュームの増幅、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 5月に渡って来たばかりの頃の元気なさえずりとそう変わりないように聞こえます。もう1羽、遠くでさえずっていて、鳴き合っています。
 同じように遅くまでさえずるウグイスは笹鳴きになっていたので、本日聞くことができた唯一のさえずりです。
 以前、9月15日頃に雛に食べ物を与えるメボソムシクイを見たことがありますので、このシーズンは、まだ子育て中でなわばりを守るためにさえずっているかもしれません。
 こうしたメボソムシクイのさえずりを聞くと、今年も夏鳥のさえずりとはお別れ、また来年のお楽しみと実感します。

2019年9月 1日 (日)

コジュケイの鳴き声-日光

 雨間をぬって日光に行って来ました。3泊4日のうち1日はほぼ雨、それ以外の日も雨雲レーダーを見ては隙間を見て出かけました。
 雨が止んでいる時間が短そうなので、近くの大谷川の川原を歩いてみました。日光では、数えるほどしか出会いのないカワセミが目の前を飛んでいったり、オオタカが飛び出し気が抜けない散歩となりました。河畔林のなかを歩くと、葉陰を小鳥が数羽飛び交っていました。姿が見えたのは、翼が青いオオルリの雄の若鳥、それ以外は褐色に見えたものがいて、オオルリの群れのようです。足下には、ミズキの実が落ちているので、これを食べに集まっていたようです。
 鳴き声を録ろうと録音機を向けていると「コココ・・」となにかを打ち付けるような音が聞こえてきました。どこかで、工事でもはじまったのかと思っていると、どうも草むらから聞こえてきます。
 鳴かないオオルリをあきらめて、音のするほうに向かうと「チョットコイ」と1声、「コココ・・・」は、コジュケイでした。
  PCM-D100で録音、ノイズリダクションをかけています。

 この鳴き声で、すくなくとも5分くらい鳴き続けていました。
 「チョットコイ」と何度も鳴き続けるときは、音が重なっているので雌雄でのデュエットだと思います。「チョットコイ」はラブソング兼なわばり宣言でしょう。では、このココ鳴きは音が重なっていないので1羽が鳴いていることになり、どんな意味があるのでしょう。また、鳴いているのが雄か雌か藪の中なので姿が見えず確認することができないのが残念です。
 そういえば、日光に通いはじめた頃は車の前をコジュケイの群れが横切ったり、春になると近くの山から鳴き声が聞こえたりしたものです。ここ10数年は久しく、コジュケイの声を聞いていませんでした。雨の日光で、久しぶりの出会いとなりました。

 

2019年8月 6日 (火)

コエゾゼミとコーラス-日光

 やっと夏らしくなった日光です。梅雨は、明けたものの今度は毎日、午後になると大雨に見舞われ、なかなか録音のチャンスがありませんでした。
 先週末、やっと雨のない予報となり、いつもの霧降高原にタイマー録音を仕掛けました。日の出時間を確認したら午前4時50分です。あっというまに、1時間も日が短くなっていました。そのため、タイマー設定は4時から7時までとしました。
 4時5分からアカハラがさえずりはじめ、ウグイス、ヒガラ、シジュウカラ、カッコウ、ホトトギスとまだ鳥たちの鳴き声はさかんです。ただ、もうあれだけ鳴いていたキビタキ、コマドリ、エゾムシクイの鳴き声をとらえることはありませんでした。
  前回、6月27日に録音したとき(考えてみれば、この日以来、日光は晴れていません)は、エゾハルゼミがにぎやかでした。今回は、コエゾゼミの声になっていました。まずは、ウグイスやホトトギスがバックで鳴くコエゾゼミの鳴き声をお楽しみください。
 YAMAHA W24で録音、フェードイン、フェードアウト以外の加工はしていません。

 ただひたすら「チー」と鳴き続けるセミの声です。だいたい、世界中のセミの多くは、こうしたノイジーな鳴き方をするものが多く、ツクツクボウシのような節のある鳴き方をするセミは少数派だそうです。
 さて、コエゾゼミと迷うのはエゾゼミです。一つは標高の違いがあります。日光あたりですと、標高800mあたりまでがエゾゼミ。1,000m以上がコエゾゼミと分かれます。録音した霧降高原の1,400mほどの場所ですからコエゾゼミということになります。
 また、音の周波数が異なります。エゾゼミの音の中心は約5400Hz、コエゾゼミは約6200Hzで、その差1,000Hzです。ですから、エゾゼミは「ジー」という感じに聞こえ、コエゾゼミは「チーッ」というふうに聞こえます。
 また、老耳の私には、コエゾゼミは近くで鳴いてくれないと聞こえないということになります。

 

 

 

2019年7月28日 (日)

メジロの巣立ちか-六義園

 昨日は、巣立ちの遅いヒヨドリの幼鳥2羽がいるのを常連さんのM上さんか見つけて教えてくれました。
 もう2回目の繁殖でしょうか?シジュウカラも親子も2組見つけました。
 ハクセキレイの幼鳥3羽は、ツミに襲われるというエキサイティングなシーンがあったそうですが、まだ生き延びています。
 この季節の六義園の森は、子育て真っ最中の鳥たちであふれています。
 カミさんがベランダの前が騒がしいので、録音したとのこと。良く茂ったクスの木の中で、姿は見えなかったそうです。YAMAHA W24で録音、1,000Hz以下のノイズを軽減しています。 


  メジロです。警戒、威嚇を感じる鳴き声です。聞く限り、少なくとも2羽の鳴き声がかぶっています。これだけにぎやかですが、数は多くはなさそうです。
 以前、巣立ったばかりのメジロの親子に遭遇したことがあります。そのときの声とよく似ています。かえって、にぎやかに鳴くので何かと思ったら巣立ったばかりの幼鳥を見つけてしまいました。
 小さなメジロの幼鳥を守るための威嚇、どれだけ効果があるのでしょうか。

 

 

 

2019年7月 9日 (火)

魚をくわえて鳴くカワセミ

 近くの公園でもカワセミが子育てに成功しました。
 その後も、同じ公園でカワセミはよく見られています。成鳥幼鳥が入れ替わり立ち替わり見られています。そのため、同じ夫婦か、また巣立った子どもたちか、それとも別のカワセミかやってきたのか判断が難しいところです。
 先日は、カワセミが求愛給餌をしていたということで、再度繁殖の可能性があるのでは、カワセミ狙いのカメラマンたちは期待していました。
 私も魚をくわえたカワセミの雄を見つけました。

Kingfisher190709

 魚は頭が先になっていますので、自分で食べるのではなく求愛給餌のためのくわえ方です。あたりには、雌はいません。そのため、雌を呼ぶために鳴いてくれました。PCM-D100で録音。ボリュームの増幅、3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 魚をくわえているのに、かなり大きな鳴き声を出しています。
 今まで、いろいろな鳥がくちばしに食べ物をくわえながら鳴いているのを聞いたことがありますが、だいたいいつもと変わらない声と声量です。カワセミも同じでした。
  この鳴き声のあと飛び立ち、30mくらい離れたところに飛んでいきました。そこには、雌がいて雄を待っていたようです。めでたく求愛給餌成功。それにしても、これから子育てが始まるのでしょうか。

2019年6月27日 (木)

フクロウの雌の鳴き声か-日光・追記あり

 夏至を迎え、そろそろ野鳥たちのさえずりも終盤を迎えました。なんとか、今シーズンもうひとがんばりと、日光で梅雨の晴れ間待ちをしていました。
 一昨日は関東地方は晴れで暑いくらいでした。しかし、日光は一日中曇りで、夕方には雨がぱらつき翌朝も怪しいので、録音機を山に置くことはできませんでした。
 今朝は、やっと雨のない無風の予報です。午前4時に起きて様子を見ると、雲一つない空に黒々と日光連山がそびえ立っていました。今シーズン、最後かもしれない最高の条件の朝となりました。
 録音機を回収に行った時の山のようすです。
 Kisuge190626
 もう、すでに怪しい雲が多くなってきていました。カッコウとホトトギスの鳴き声が聞こえ、改めて初夏であることを思い出させるほど、空気はひんやりしています。
  録音機をチェックすると、狙い通り今シーズンベストにとも言える野鳥たちのコーラスが収録できました。
 ところで、午前5時10分頃に入っていた鳴き声です。YAMAHA W24でタイマー録音。フェードイン、フェードアウトだけで加工していません。

 さて、何でしょう?
 最初は獣の鳴き声かと思って、アナグマやキツネの鳴き声を検索しましたが、該当するものはありませんでした。
 よく聞くと、前後に羽音らしい音が入っています。獣ならば、ササをかき分ける音になるはずです。ということは、鳥ということになります。
 おそらく、フクロウの雌ではないかと思いました。
 フクロウは、羽音がしないというのは正しくないと思います。カラスほどの大きな翼のわりには羽音が小さいことは間違いありませんが、羽音はします。鳴き声から近くに舞い降りたようですが、羽音の小ささがわかると思います。
 今まで、録音したフクロウの雌の鳴き声は「ギャー」が多かったです。
 たとえば、拙ブログに上げているものを列記すると、まずくちばしを叩いているらしい音と鳴き声で、威嚇の可能性のある鳴き声です。
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2015/07/post-64c2.html
 次は、他の雌がやって来て雄と同じように「ゴロスケホーホー」と鳴く、前後の鳴き声です。他の雌への威嚇の意味があると思います。
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2015/12/post-3727.html
 なお、雄は午前3時30分頃に何度か鳴いています。まだ、小鳥たちが鳴き始める前です。
 今のところ「フクロウ 雌 鳴き声」で検索しても同じ鳴き声を見つけることができませんでした。ただ、雌は「ギャー」だけではなく、いろいろな鳴き声を出すようで、こんかい録音したパターンもありそうです。
 この場所の環境と今まで録音された鳴き声からの推測ですので、間違っているかもしれません。別の鳥であるならば、それはそれで面白いかなと思っています。

 追記:Facebookにリンクさせたところ、平岡さんと松原さんからハシブトガラスではないかとの指摘がありました。この場所には、ハシブトガラスがいます。また、成鳥はいろいろな声をだしますので、ハシブトガラスの可能性が濃厚です。いずれにしても、野鳥の鳴き声はそれはそれで面白いですね。

2019年6月15日 (土)

ホトトギスの雌の鳴き声-日光

 ホトトギス類の雌の鳴き声と地鳴きは、課題です。
 そもそもカッコウ以外、なかなか姿を見ることができません。また、見た目で雌雄の判断も難しいです。いずれにしても、鳴いている姿を見て確認するのはなかなかチャンスがありません。
 カッコウは、よく「ピピピ・・・」と鳴きますし録音もできます。「カッコー、カッコー」と鳴いているところに、もう1羽が来て「ピピピ・・・」と鳴いたことがあります。そのため、これが雌の鳴き声の可能性があると推測はできます。
 なお、ジュウイチ、ツツドリでは地鳴きらしい地鳴きを聞いたことがありません。ホトトギスも「ピピピ・・・」と鳴くと言われていますが、聞くことは希。録音は三宅島で1回あるだけです。
 録音仲間の「野原から」さんも同様のことを書かれています。
 http://blog.livedoor.jp/gnohara/archives/8604133.html
 ホトトギスがヨタカに対して警戒している声かもしれないと書いています。
 今回の日光の録音に、ホトトギスの「テッペンカケタカ」と同時に「ピピピ・・・」が録音されていました。TASCAM DR-05で録音、500Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。 

 2羽の雄が鳴き合っているところに「ピピピ・・・」が入ります。「テッペンカケタカ」とかぶっている部分がありますので、少なくともさえずっている雄が出している鳴き声ではありません。また、この鳴き声は午前3時28分、まだ暗い時刻です。カッコウが鳴き始めたのは、これより20分後でしたのでカッコウの可能性は低いです。
 はたして、ホトトギスとカッコウの「ピピピ・・・」が区別できるかが次の課題です。三宅島で録音した音源を含めて声紋で比較してみると、音の中心はホトトギスは2,500~3,000Hz、カッコウは2,000~2,500Hzと500Hzほど高いことが共通していました。私は何度が聞き比べて見ましたが、区別できるほどの差ではありませんでした。録音して声紋で比較しないとわからない程度の違いです。
 いずれにしても、今がこの鳥たちのさえずりの最盛期、見て聞いて楽しんでみたいと思います。

 

2019年6月14日 (金)

今シーズン最高のコーラス-日光

 毎年、6月中旬に日光の霧降高原で録音をしています。
 6月中旬という縛りでのスケジュール、今年はなかなかチャンスがありませんでした。早めの梅雨入りで、今週は雨が続きました。そして、明日からは大荒れの予報、来週は日本野鳥の会の評議員会と理事会を控えています。ということは、昨日今日しかありません。
 ということで、昨日日光入りして夕方に録音機を設置しました。今朝、起きると雲ひとつない晴天です。しかし、回収に向かう頃には山には雲がかかり、霧降高原はその名のとおり霧に包まれてきました。
 タイマー録音は、午前3時からでしたから穏やかな空気のなか、鳥たちはさえずっていました。YAMAHA W24で録音、ボリュームのアップ、500Hz以下のノイズの軽減、ヒスノイズリダクションを軽くかけています。

 先月下旬にいなかったカッコウとホトトギスが加わり、本格的なコーラスとなりました。この2種は各地で渡来が遅れ心配されていましたが、無事到着してくれました。
 同じ場所で、同じ機種での録音は今年で9年目になります。わずか9年ですが、少しずつ鳥の種類が変わっていくことがわかりました。今年は、コマドリが復活し今まで少なかったビンズイがよく鳴いています。
 ただ、コーラスそのもののボリューム感は変わらず、日光の自然が健在であることがわかります。

 

2019年6月12日 (水)

アカショウビンの合唱

 今回の兵庫県の山巡りでは、アカショウビンともあちこちで遭遇いたしました。
 それも、複数のアカショウビンが鳴き合っているなど、高い密度で生息しています。
 YAMAHA W24でタイマー録音。アカショウビンの鳴き声の音域をボリュームアップ、1,000Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。 

 少なくとも2羽のアカショウビンが、鳴き合っています。 
 ただアカショウビンの鳴き声の録音は難しいです。まず、渓流が近いのでどうしても流れの音が「ゴーッ」と入ります。また、アカショウビンが多いのは食べ物が豊富のため。食べ物はカエルなのですから、カエルの声がにぎやかです。幸いなことに、アカショウビンの鳴き声は低めなので他の小鳥とはかぶらない音域です。だいたい1,500~3,000Hzあたりのボリューム上げることでなんとかなりました。
 はじめてアカショウビンの鳴き声を録音したのは、群馬県北部の山です。この時は、1羽が鳴いているだけでした。そのため、声と声との間は15秒、長いと20秒でした。しかし、この音源では4~6秒間隔で鳴いています。一つの鳴き声の長さは、1.4秒前後で変わりがないのですから、一所懸命鳴こうと思うと頻度が高くなるようです。
 また、今までアカショウビンは、夜明け前の暗いうちから鳴き始めると思っていました。他の鳥が鳴き始める前です。しかし、今回は鳴き始めたの5時20分頃でした。この日の日の出時刻は、午前4時45分頃ですから、もうすっかり明るくなっている時刻です。密度が高く競争が激しい割には、寝坊していました。
 もちろん、こうした違いは繁殖のステージによって異なることだと思います。密度との関係も含めて、興味深い違いでした。

 

2019年6月11日 (火)

ヤイロチョウもなんとか録音

 車から下りると、ヤイロチョウの「ホーヒー、ホーヒー」が聞こえました。慌てて録音をスタンバイ。しかし、その後は鳴かず。たった一声ですが、生で聞いた初めてのヤイロチョウです。
 ご案内いただいたW辺さんは、以前ここでヤイロチョウを聞いたとのこと。ということで、前日にタイマー録音を仕掛けています。
 YAMAHA W24でタイマー録音。ヤイロチョウの音域のボリュームをアップ、500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけた他、他の鳥の声を削除するなど、かなり加工しています。


 午前4時42分頃に鳴きはじめ、3分30秒にわたって鳴いています。声が、だんだん大きくなって、また小さくなっていますので、移動しながら鳴いているようです。さらに、これ以降も何度も鳴き続けていました。
 ヤイロチョウは、5月いっぱいしか鳴かないと言われていましたので、6月の今回は想定外の収穫です。
 ヤイロチョウといえば、宮崎県の御池や高知県の四万十が有名です。録音仲間も四万十で鳴き声をゲットしています。しかし、このところ本州での記録も散見するようになったので、ぜひ本州で録音したいと思っていただけに喜びはひとしおです。
 御池は冬に行ったことがあります。集落や農耕地のない、山のなかでした。四万十も生息地の写真を見る限り、山深い感じです。
 しかし、兵庫県では、水田が広がり集落が点在し、そろそろ山が始まるという環境、里山の風景なのです。この他、W辺さんが以前にヤイロチョウの鳴き声を聞いたところをご案内いただきましたが、やはり水田がある山の縁でした。いわば、どこにでもある風景です。
 やっと巡りあえたヤイロチョウの声は、日本の里山の風景に似合う音でした。

 

 

より以前の記事一覧

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ