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観察記録

2019年7月 9日 (火)

魚をくわえて鳴くカワセミ

 近くの公園でもカワセミが子育てに成功しました。
 その後も、同じ公園でカワセミはよく見られています。成鳥幼鳥が入れ替わり立ち替わり見られています。そのため、同じ夫婦か、また巣立った子どもたちか、それとも別のカワセミかやってきたのか判断が難しいところです。
 先日は、カワセミが求愛給餌をしていたということで、再度繁殖の可能性があるのでは、カワセミ狙いのカメラマンたちは期待していました。
 私も魚をくわえたカワセミの雄を見つけました。

Kingfisher190709

 魚は頭が先になっていますので、自分で食べるのではなく求愛給餌のためのくわえ方です。あたりには、雌はいません。そのため、雌を呼ぶために鳴いてくれました。PCM-D100で録音。ボリュームの増幅、3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 魚をくわえているのに、かなり大きな鳴き声を出しています。
 今まで、いろいろな鳥がくちばしに食べ物をくわえながら鳴いているのを聞いたことがありますが、だいたいいつもと変わらない声と声量です。カワセミも同じでした。
  この鳴き声のあと飛び立ち、30mくらい離れたところに飛んでいきました。そこには、雌がいて雄を待っていたようです。めでたく求愛給餌成功。それにしても、これから子育てが始まるのでしょうか。

2019年6月27日 (木)

フクロウの雌の鳴き声か-日光・追記あり

 夏至を迎え、そろそろ野鳥たちのさえずりも終盤を迎えました。なんとか、今シーズンもうひとがんばりと、日光で梅雨の晴れ間待ちをしていました。
 一昨日は関東地方は晴れで暑いくらいでした。しかし、日光は一日中曇りで、夕方には雨がぱらつき翌朝も怪しいので、録音機を山に置くことはできませんでした。
 今朝は、やっと雨のない無風の予報です。午前4時に起きて様子を見ると、雲一つない空に黒々と日光連山がそびえ立っていました。今シーズン、最後かもしれない最高の条件の朝となりました。
 録音機を回収に行った時の山のようすです。
 Kisuge190626
 もう、すでに怪しい雲が多くなってきていました。カッコウとホトトギスの鳴き声が聞こえ、改めて初夏であることを思い出させるほど、空気はひんやりしています。
  録音機をチェックすると、狙い通り今シーズンベストにとも言える野鳥たちのコーラスが収録できました。
 ところで、午前5時10分頃に入っていた鳴き声です。YAMAHA W24でタイマー録音。フェードイン、フェードアウトだけで加工していません。

 さて、何でしょう?
 最初は獣の鳴き声かと思って、アナグマやキツネの鳴き声を検索しましたが、該当するものはありませんでした。
 よく聞くと、前後に羽音らしい音が入っています。獣ならば、ササをかき分ける音になるはずです。ということは、鳥ということになります。
 おそらく、フクロウの雌ではないかと思いました。
 フクロウは、羽音がしないというのは正しくないと思います。カラスほどの大きな翼のわりには羽音が小さいことは間違いありませんが、羽音はします。鳴き声から近くに舞い降りたようですが、羽音の小ささがわかると思います。
 今まで、録音したフクロウの雌の鳴き声は「ギャー」が多かったです。
 たとえば、拙ブログに上げているものを列記すると、まずくちばしを叩いているらしい音と鳴き声で、威嚇の可能性のある鳴き声です。
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2015/07/post-64c2.html
 次は、他の雌がやって来て雄と同じように「ゴロスケホーホー」と鳴く、前後の鳴き声です。他の雌への威嚇の意味があると思います。
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2015/12/post-3727.html
 なお、雄は午前3時30分頃に何度か鳴いています。まだ、小鳥たちが鳴き始める前です。
 今のところ「フクロウ 雌 鳴き声」で検索しても同じ鳴き声を見つけることができませんでした。ただ、雌は「ギャー」だけではなく、いろいろな鳴き声を出すようで、こんかい録音したパターンもありそうです。
 この場所の環境と今まで録音された鳴き声からの推測ですので、間違っているかもしれません。別の鳥であるならば、それはそれで面白いかなと思っています。

 追記:Facebookにリンクさせたところ、平岡さんと松原さんからハシブトガラスではないかとの指摘がありました。この場所には、ハシブトガラスがいます。また、成鳥はいろいろな声をだしますので、ハシブトガラスの可能性が濃厚です。いずれにしても、野鳥の鳴き声はそれはそれで面白いですね。

2019年6月15日 (土)

ホトトギスの雌の鳴き声-日光

 ホトトギス類の雌の鳴き声と地鳴きは、課題です。
 そもそもカッコウ以外、なかなか姿を見ることができません。また、見た目で雌雄の判断も難しいです。いずれにしても、鳴いている姿を見て確認するのはなかなかチャンスがありません。
 カッコウは、よく「ピピピ・・・」と鳴きますし録音もできます。「カッコー、カッコー」と鳴いているところに、もう1羽が来て「ピピピ・・・」と鳴いたことがあります。そのため、これが雌の鳴き声の可能性があると推測はできます。
 なお、ジュウイチ、ツツドリでは地鳴きらしい地鳴きを聞いたことがありません。ホトトギスも「ピピピ・・・」と鳴くと言われていますが、聞くことは希。録音は三宅島で1回あるだけです。
 録音仲間の「野原から」さんも同様のことを書かれています。
 http://blog.livedoor.jp/gnohara/archives/8604133.html
 ホトトギスがヨタカに対して警戒している声かもしれないと書いています。
 今回の日光の録音に、ホトトギスの「テッペンカケタカ」と同時に「ピピピ・・・」が録音されていました。TASCAM DR-05で録音、500Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。 

 2羽の雄が鳴き合っているところに「ピピピ・・・」が入ります。「テッペンカケタカ」とかぶっている部分がありますので、少なくともさえずっている雄が出している鳴き声ではありません。また、この鳴き声は午前3時28分、まだ暗い時刻です。カッコウが鳴き始めたのは、これより20分後でしたのでカッコウの可能性は低いです。
 はたして、ホトトギスとカッコウの「ピピピ・・・」が区別できるかが次の課題です。三宅島で録音した音源を含めて声紋で比較してみると、音の中心はホトトギスは2,500~3,000Hz、カッコウは2,000~2,500Hzと500Hzほど高いことが共通していました。私は何度が聞き比べて見ましたが、区別できるほどの差ではありませんでした。録音して声紋で比較しないとわからない程度の違いです。
 いずれにしても、今がこの鳥たちのさえずりの最盛期、見て聞いて楽しんでみたいと思います。

 

2019年6月14日 (金)

今シーズン最高のコーラス-日光

 毎年、6月中旬に日光の霧降高原で録音をしています。
 6月中旬という縛りでのスケジュール、今年はなかなかチャンスがありませんでした。早めの梅雨入りで、今週は雨が続きました。そして、明日からは大荒れの予報、来週は日本野鳥の会の評議員会と理事会を控えています。ということは、昨日今日しかありません。
 ということで、昨日日光入りして夕方に録音機を設置しました。今朝、起きると雲ひとつない晴天です。しかし、回収に向かう頃には山には雲がかかり、霧降高原はその名のとおり霧に包まれてきました。
 タイマー録音は、午前3時からでしたから穏やかな空気のなか、鳥たちはさえずっていました。YAMAHA W24で録音、ボリュームのアップ、500Hz以下のノイズの軽減、ヒスノイズリダクションを軽くかけています。

 先月下旬にいなかったカッコウとホトトギスが加わり、本格的なコーラスとなりました。この2種は各地で渡来が遅れ心配されていましたが、無事到着してくれました。
 同じ場所で、同じ機種での録音は今年で9年目になります。わずか9年ですが、少しずつ鳥の種類が変わっていくことがわかりました。今年は、コマドリが復活し今まで少なかったビンズイがよく鳴いています。
 ただ、コーラスそのもののボリューム感は変わらず、日光の自然が健在であることがわかります。

 

2019年6月12日 (水)

アカショウビンの合唱

 今回の兵庫県の山巡りでは、アカショウビンともあちこちで遭遇いたしました。
 それも、複数のアカショウビンが鳴き合っているなど、高い密度で生息しています。
 YAMAHA W24でタイマー録音。アカショウビンの鳴き声の音域をボリュームアップ、1,000Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。 

 少なくとも2羽のアカショウビンが、鳴き合っています。 
 ただアカショウビンの鳴き声の録音は難しいです。まず、渓流が近いのでどうしても流れの音が「ゴーッ」と入ります。また、アカショウビンが多いのは食べ物が豊富のため。食べ物はカエルなのですから、カエルの声がにぎやかです。幸いなことに、アカショウビンの鳴き声は低めなので他の小鳥とはかぶらない音域です。だいたい1,500~3,000Hzあたりのボリューム上げることでなんとかなりました。
 はじめてアカショウビンの鳴き声を録音したのは、群馬県北部の山です。この時は、1羽が鳴いているだけでした。そのため、声と声との間は15秒、長いと20秒でした。しかし、この音源では4~6秒間隔で鳴いています。一つの鳴き声の長さは、1.4秒前後で変わりがないのですから、一所懸命鳴こうと思うと頻度が高くなるようです。
 また、今までアカショウビンは、夜明け前の暗いうちから鳴き始めると思っていました。他の鳥が鳴き始める前です。しかし、今回は鳴き始めたの5時20分頃でした。この日の日の出時刻は、午前4時45分頃ですから、もうすっかり明るくなっている時刻です。密度が高く競争が激しい割には、寝坊していました。
 もちろん、こうした違いは繁殖のステージによって異なることだと思います。密度との関係も含めて、興味深い違いでした。

 

2019年6月11日 (火)

ヤイロチョウもなんとか録音

 車から下りると、ヤイロチョウの「ホーヒー、ホーヒー」が聞こえました。慌てて録音をスタンバイ。しかし、その後は鳴かず。たった一声ですが、生で聞いた初めてのヤイロチョウです。
 ご案内いただいたW辺さんは、以前ここでヤイロチョウを聞いたとのこと。ということで、前日にタイマー録音を仕掛けています。
 YAMAHA W24でタイマー録音。ヤイロチョウの音域のボリュームをアップ、500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけた他、他の鳥の声を削除するなど、かなり加工しています。


 午前4時42分頃に鳴きはじめ、3分30秒にわたって鳴いています。声が、だんだん大きくなって、また小さくなっていますので、移動しながら鳴いているようです。さらに、これ以降も何度も鳴き続けていました。
 ヤイロチョウは、5月いっぱいしか鳴かないと言われていましたので、6月の今回は想定外の収穫です。
 ヤイロチョウといえば、宮崎県の御池や高知県の四万十が有名です。録音仲間も四万十で鳴き声をゲットしています。しかし、このところ本州での記録も散見するようになったので、ぜひ本州で録音したいと思っていただけに喜びはひとしおです。
 御池は冬に行ったことがあります。集落や農耕地のない、山のなかでした。四万十も生息地の写真を見る限り、山深い感じです。
 しかし、兵庫県では、水田が広がり集落が点在し、そろそろ山が始まるという環境、里山の風景なのです。この他、W辺さんが以前にヤイロチョウの鳴き声を聞いたところをご案内いただきましたが、やはり水田がある山の縁でした。いわば、どこにでもある風景です。
 やっと巡りあえたヤイロチョウの声は、日本の里山の風景に似合う音でした。

 

 

2019年6月10日 (月)

セグロカッコウ、録音成功!

 週末は、3年ぶりの兵庫県の山巡りでした。
 いつもの通りW辺さんのご案内です。しばらく、ご無沙汰をしていたら毎年セグロカッコウが鳴いているとのこと。セグロカッコウは、今まで日光で2回聞き、粟島で数声録音していますが、充実感の伴わない出会いばかりです。しっかりと聞き、録音したい鳥のひとつです。
 ところが、土曜日は横殴り雨、昼近くになって小降りになったもののセグロカッコウはもとより他の鳥も鳴かずでした。翌日曜日は、雲は多いものの雨はなし。W辺さんが先週鳴いていた言うポイントに向かいます。
 林道を行くと、オオルリが鳴きサンショウクイが梢にとまっています。これ幸いと、録音開始です。カッコウの合いの手が入り、良い感じです。そこへ、遠いもののセグロカッコウの声が聞こえました。まだ、林道が続いていますので、その先へ急ぎます。数100mほど行って録音をスタンバイしていると、さっきいたあたりで鳴き始めました。慌てて戻って録音開始です。
 今度は、あまり移動しないで鳴き続けてくれました。PCM-D100で録音。300Hz以下のノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。

 粟島での録音も日光で聞いた時も飛びながら鳴いていました。ですから、セグロカッコウは飛びながら鳴くものだと思っていました。長く鳴く時は、とまって鳴いています。声は移動していません。
 面白いのは、カッコウが鳴くとセグロカッコウが鳴いたり、セグロカッコウが鳴くとツツドリが鳴き始めたりして、ホトトギス類が競っている感じでした。
 W辺さんはこの山塊でセグロカッコウの声を複数個体聞いていますし、ここ5年は安定して渡来しています。ということは、托卵に成功している可能性が高いことになります。セグロカッコウの仮親となるのはオウチュウやオナガ、アカモズの記録があるとか。いずれもこの地にはいませんので、いったい何に托卵しているのでしょうか。
 幼鳥が仮親から給餌を受けているのを見ても、セグロカッコウの幼鳥として識別できるかなどなど、次なる課題でW辺さんと盛り上がりました。

 

2019年6月 2日 (日)

六義園は巣立ちの季節-カワセミ

 あらかじめ言っておきますが、この情報はもう10日ほど前のことです。今、六義園に来てもカワセミはいません。少なくとも、今日はいませんでした。
 六義園でカワセミの繁殖の兆候があったのは、ライトアップ前の3月中旬のことでした。雄が穴を掘り、くちばしに泥が付いるのを見つけました。だいたい、ここ数年は毎年カワセミの繁殖行動が見られましたが、途中でやめたり、アオダイショウにやられたりと、雛が巣立つことはありませんでした。ところが、今年は雛が5羽巣立ちました。
 なにしろ、ライトアップ中はカワセミの巣のある前後の園路を1日に万単位の人が通ります。巣穴の上も順路なのですから、その上を昼も夜も人が通るのですから、影響は大きいと思います。また、午後9時過ぎまでライトで巣の近くの岩が照らされているのですから、成功するとは思えません。
 また、過去に六義園でカワセミが繁殖に成功した例はありません。戦後1950年代は羽田健三さん、1960年代は江原秀典さん、1970年代は遠藤孝一さん、川内博さんが六義園に通い記録を残しています。また、私は1984年から現在に至るまで通っています。また、2000年以前は、カワセミそのものが少ない鳥で、六義園で姿を見るのは晩夏に幼鳥が立ち寄る程度でした。最近では、カワセミも常連さんも増え、カワセミが巣穴を掘った、魚をくわえて出入りしたなどの繁殖の兆候までは確認されています。しかし、巣立ちまで至ることはなく、今年が初めてです。少なくとも戦後初の繁殖成功ということになります。
 六義園でカワセミが巣作りをしているとの情報は、都内のカワセミファンを呼び寄せ、カメラマンが10数名は来ていました。来園者も人だかりがしているので「なんだろう」と集まってきて、多い時は30人ほどがカワセミの巣の前に集まっていました。

 Gallery
 過去の例のとおり、「どうせ繁殖は失敗するだろうから、今のうちに好きなだけ撮っておいた方が良いよ」とカメラマンの方に話したことがあります。ところが、まさか成功するとは思ってもみませんでした。私の面目丸つぶれにしてくれたカワセミです。
 巣立って数日は、六義園にいましたが、今では見られなくなりました。現在、周辺の公園に親子連れのカワセミがいるとの情報があります。これが六義園のものかどうかの確認はできませんが、あっというまに散っていってしまうことも知りました。

2019年6月 1日 (土)

六義園は巣立ちの季節-ハシブトガラス

 以前、記事にした時からおよそ1ヶ月、家の前のハシブトガラスが巣立ちました。
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 巣にいた時の声もかぶっていませんでしたので1羽と推定、やはり巣立ちできたのは1羽でした。
 幼鳥は、巣立ったとたんに、よく鳴くようになりました。
 TASCAM DR-05で録音。ボリュームの増幅、500Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。 

 この甘えた声は、可愛いくてたまりません。なんだかのんびりした感じで、昼下がりに聞くと眠くなります。
 今日は、六義園でこの親鳥が人にどのように反応するか見てみました。このハシブトガラスの夫婦は、2羽で行動しています。幼鳥の近くに人が来ると、後ろから頭の上を通過する威嚇をします。私もされました。
 攻撃は身体の接触を伴うものとすると、身体をぶつけるほど接近はせず、頭のうえ1メートルほどを飛行する戦法なので、威嚇としました。そのため、気が付かない人は気が付きません。一人のオバさんは頭の上、数10cmをカラスが通過して目の前を飛んでいったのにそのまますたすたと歩いて行きました。気が付くと、頭をすくめるくらいの威嚇です。
 1羽が威嚇するときはもう1羽が近くではやし立てるように鳴き、この1羽は威嚇には参加しません。このはやし立てる声を聞いて威嚇するかどうかわかります。身体の大きさから、雄が攻撃しているようです。
 見ていると、すべての人に対して威嚇するわけではありませんでした。
 一人で幼鳥のいるクスノキのほうに向かって歩いて来る人がやられます。スマホを見ながら、偶然にもまっすぐ幼鳥のほうに向かって歩いてきたお兄さんがまずやられました。幼鳥から離れていましたが、風景を見ながら、ゆっくりと歩いてきたお姉さんもやられました。カメラを持って良い題材がないか周囲を見回しながら歩いて人も警戒され、やられました。ですから、鳥はいなか探しながら歩いている常連のバードウォッチャーは、皆洗礼を受けました。幼鳥を見つけそうな行動をしている人が、ターゲットになるようです。
 それに対し、たったと歩いて行ってしまう人、ぼんやりしながら歩いている人、おしゃべりしながら歩いているカップル、親子、グループは放免でした。
 威嚇、攻撃ともそれぞれのカラスによって個性があります。このカラス夫婦は、人を見る観察力に長けているようです。
追記:本日(6月1日)に、幼鳥は2羽いました。1羽ではなく2羽巣立ったようです。
 

2019年5月26日 (日)

エゾムシクイは調子を変えてさえずる-日光

 野鳥のコーラスの最盛期を迎えています。
 しかし、日光は関東地方で唯一、雨であることが多いですね。とくに、夕方から夜の雨では録音機を置くことができず、チャンスを逃しています。今回、やっと風が強かったものの録音することができました。
  前回、5月15日は標高の高いところでは、さえずりが薄かった印象があります。あれから10日経って、今回も同じ標高1,400mあたりの霧降高原に置いてみました。フクロウに始まってコマドリ、ヒガラ、キビタキ、オオルリ、エゾムシクイ、ヤマガラとにぎやかになっていました。数年前、メインボーカルだったルリビタキがいないのが気になりましたが、谷間からわき上がる小鳥のコーラスは健在です。
 今回、気が付いたのはエゾムシクイが、調子を変えてさえずることです。エゾムシクイのさえずりは「月日(ヒツキー)」を3回繰り返して「ヒツキ、ヒツキ、ヒツキ」と聞こえます。最初の”ヒ”を基準とすると”ツ”で下がって”キー”は”ツ”より高い音になります。たとえば、1音目は5,000Hzで次が4,500Hzに下がり、3音目6,500Hzに上がります。その差1,500Hzの上がり下がりとなります。これらの音を声紋で見ると、横1本の水平のパターンとなります。
 今回、録音したエゾムシクイのさえずりは、3音目の高い音が8,000Hz近くまでありました。さらに、調子を変えて、1つめの音が0.002秒の間に4,500Hzから6,000Hzに上がり、2音目は4,800Hzから3,800Hzに下がるという斜めの筋になるパターンとなりました。
 ただ、ぼんやり聞くと「ヒツキー」としか聞こえない微妙な違いです。
 まずは、音声です。今までこうした鳴き方しかしないと思っていた節が2回、全体に高い音になったのが3回、そして声紋パターンも変わった鳴き方で2回鳴いています。これは、間も節もそのままです。
 TASCAM DR-05で録音、ボリュームの調整、1,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 上の音の声紋です。モノラルに変換して、見やすくしています。

 Sakhalin-leafwarbler190525

 今までワンパターンだと思っていたエゾムシクイですが、バリエーションもあるし変化をつけて鳴いていることがわかりました。

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