観察記録

2026年6月 5日 (金)

戦場ヶ原5月-オオジシギ

4h4a0847 

 

 

 ズミの蕾もほころび始めた戦場ヶ原を歩きました。

 

 いたる所でアオジが囀り、ノビタキやホオアカに加えコサメビタキ、ニュウナイスズメも姿を見せて戦場ヶ原にもやっと遅い春がやって来ました。

 

 オオジシギが鳴いています。

 

オオジシギは今の季節夜の明け切らぬまだ暗い中で鳴きながら大空を飛び回って素晴らしい空中ショーを見せてくれるのですが、残念ながら暗くて姿がよく見えません。日中は草陰に隠れ、声を聞くことも少ないのですが今日は珍しく明るい光の中で、しかも間近で見ることが出来ました。ラッキー!

 

 

 アオジが鳴いています。続いて鳴き出したのはオオジシギです。地上で鳴いています。飛びながら鳴くと声があちらへ行ったりこちらへ来たりするのですが、止まって鳴いているので同じ所から聞こえます。声に合わせて嘴が動いているのが良く判りました。ひとわたり鳴くと静かになって、しばらくするとまた鳴き出すと言うのを繰り返していました。今回は3ヶ所で声、または姿を確認しました。戦場ヶ原のオオジシギは今年も健在のようです。

 

 よく見える木のてっぺんでカッコウが大きな声で鳴き始めました。同時に遠足の小学生が100人くらいゾロゾロやって来たので、先生がカッコウの説明をしないかな、と見ていましたが、皆黙って通り過ぎて行きました。中で1人だけ「カッコウだ!」と言った子がいました。あの子は将来偉くなる・・・。

 森の中ではイカルが良く鳴いていました。

キビタキやセンダイムシクイの声も聞こえて楽しい春の1日でした。

 

2026年5月25日 (月)

迷子のウグイス?-六義園を渡る鳥たち

 

 

 いきなり何の変哲も無いウグイスの囀りですが、このウグイスは5月の8日から12日まで5日間六義園で鳴いていました。普通六義園でウグイスが見られるのは4月の上旬までで、もちろん冬の間は笹鳴きが聞かれるのですが、4月に入って囀りが上手になったなぁと思う頃にいなくなってしまいます。今年も終認(松田 )は4月6日でした。 

 

 今の季節には日光の標高1000mくらいの森でホーホケキョが盛んに聞かれます。そのうちに鳴いているウグイスがヒョイと出て来て「やぁ しばらくぶりだね!」と挨拶に来るのではないかと思ったりして・・・。

 

 さて件のウグイスにはもう1点オカシナところがありました。通常ウグイスにはある程度縄張りがあるようで、六義園でもある一定範囲を巡回して鳴いているのですが、このウグイスは正門から裏門まで至る所を飛び回っていて、しかも大変大きな声で囀っていました。まるで「おーい、誰かいないかぁ」と探し回っているようで、主人が良く言っていたように「結婚できないオス」が戻って来たのでしょうか?

 

 調べてみますと去年も5月18日に六義園でウグイスが鳴いていました。あながち偶然やって来た訳では無いのかも知れません。皆さんのお住まいの所では如何でしょうか?

 

 今年の六義園での夏鳥の渡り初認(松田による個人的なものです)は以下の通りです。

  4月5日  アオジ(冬もいるが初囀り)

   11日  オオルリ

   12日  センダイムシクイ

        キビタキ(岡本)

   12日  アカハラ(冬もいるが初囀り)

   15日  コサメビタキ

   24日  エゾムシクイ

   26日  サンショウクイ

 5月20日  ホトトギス

 

 

 5月の4日に録音されたアカハラです。複数鳴いています。越冬していたのは1羽だけでしたので4月の下旬から5月上旬にかけて何個体も通過して行ったのでしょう。高い木の梢で高らかに鳴いているものもいました。キビタキも4月から5月にかけて長期にわたり何羽も通過して行き、5月20日にも確認されています(村上)が、オオルリ、センダイムシクイは各一度ずつしか見られず、サンコウチョウはまだ確認されていません。

 

 エゾムシクイです。今年は何回か見られていてセンダイムシクイより頻度が高かったですがセンサスはしていないので詳細は判りません。

 情報をいただいている常連の皆さまどうもありがとうございました。

 

 

2026年5月15日 (金)

アシ原のコーラス-オオヨシキリ

 

 この時期になるとこの声を聞きたくなります。

オオヨシキリが帰って来た渡良瀬遊水地です。

 冬の間静かだったアシ原が突如賑やかになりました。鳥たちのコーラスが聴かれるのは山だけではありません。

 

 オオヨシキリの他に何種類の鳥が鳴いているでしょうか?

 

 

 ホオジロがいます。ウグイスも鳴いています。セッカの声も聞こえます。時々オオセッカも。そしてキジまでコーラスに参加しています。

 

 どこまでも続くアシ原にどこまでも続く鳥たちの歌声が響いている5月の青空です。

 

 

2026年5月 5日 (火)

ヤマアカガエルの日

 日光には「ヤマアカガエルの日」と言うのがあります。

 

 実は私が勝手に名付けたのですが、4月中~下旬のある日戦場ヶ原を流れる湯川沿いの湿地がカエルでいっぱいになるのです。ヤマアカガエルと言う5cmほどの茶色いカエルで、赤沼(現赤沼駐車場付近)で採集された標本から新種で有ることが判った日光にゆかりのあるカエルです。

 

 普段は森の中に棲んでいてなかなかお目にかかることが出来ませんが、この時ばかりは産卵の為こんなにいたのかと思うほどが水辺に集まって水の中から顔を出したり枯れ草の中を這い回ったりする姿が見られます。

 

 モノの本によるとヤマアカガエルの産卵は3月には始まるそうで、私も高尾山で2月にヤマアカガエルが集まって鳴いているのを見たことが有りますが、戦場ヶ原では雪解け後の4月下旬頃のようです。

 

 

 戦場ヶ原に春を告げるアカゲラのドラミングに続いてヤマアカガエルが鳴き始めました。

 

 カエルの後ろでずっと鳴いている鳥は?・・・。何かスズメみたい?

 

 スズメではありません。ニュウナイスズメです。夏鳥です。オスはきれいな明るいレンガ色の頭をしているので直ぐ判ります。鳴き声はスズメそのもの。一方雌は何の特徴も無い灰色っぽい鳥で、雌が1羽でいると一瞬種類が判らないくらいです。戦場ヶ原ではニュウナイスズメは他の夏鳥に先駆けて春一番にやって来ます。

 

 この録音は4月25日のものです。戦場ヶ原は新緑にはほど遠くいまだ冬の装いでした。

 

 

2026年4月25日 (土)

夏鳥の季節がやって来た-クロツグミ

日光の森にも夏鳥の季節がやって来ました。

 

日の出前です。

ようやく空に朝焼けの光が差そうとする春の明け方、マイクが壊れるかと思うような大きな声で鳴き出したのはクロツグミでした。

 

クロツグミは元気な声で高らかに鳴くので明るい日差しの若葉の中で囀っているイメージがありますが実際には日の出前や夜の始めなど暗い時間に鳴くことも多い鳥です。月の光の中、黒々と浮かび上がったシルエットから朗々とした歌声が響き渡るのは感動的でもあります。

 

 

面白いことにこのクロツグミの唄には伴奏が付いていました。

良く聞いていただくとピーと言う抑揚の無い単調な声が続いているのに気付かれるかと思います。

トラツグミが一緒に鳴いているのです。

 

私が録音をしている日光の森には毎年必ず1羽クロツグミが来るのですが、どうやら時々入れ替わっているようで毎年同じ個体とは限らないような気がします。鳥の寿命もあるでしょう。

クロツグミの囀りにはそれぞれ個性があって、年取った個体ほど他の鳥の鳴き声を唄の中に取り入れたりしてきらびやかで変化に富んだ鳴き方になるようです。

去年の鳥は一本調子で、お祭りの笛の音に似たぴーひゃらぴーひゃらと言うフレーズを繰り返していたので「ピーヒャラ」と名付けました。その「ピーヒャラ」が1年経って今年はかなり複雑な節回しを会得したか、または全く別の個体なのか、なかなかの歌いっぷりです。

 

この囀りは4月15日に録音されたものですが、クロツグミは夏鳥の中では到着が早いとは言うものの鳴き始めが年々早くなっています。もちろん私が鳴き声に気が付くタイイングの問題はあるのですが、少し大きなスパンで見て、例えば30年前ですと、夏鳥が日光へ到着するのは4月25日前後、最初は鳴かずにウロウロしていて本格的に囀り出すのは5月に入ってから,と言うパターンだったと思います。

 

温暖化の影響なのでしょうか?

 

 

2026年4月15日 (水)

日光にイソヒヨドリ

 4月初旬、ようやく暖かくなってきた日光です。

 

 

JR日光駅の跨線橋の屋根の上で鳴いているのはなんとイソヒヨドリです。赤茶と青の見事な雄のイソヒヨドリが鳴いています。囀りというよりはまだ「グゼリ」っぽい鳴き方ですが、なんと言ってもここは日光です。

 

東京では最近イソヒヨドリが都心のビル街で見られるようになりましたが、地図をご覧になればお解りになるように、日光市、とりわけ奥日光は日本海側と太平洋側の分水嶺にも近い海から離れた内陸の町です。こんな所にまでイソヒヨドリが進出してきたとはガビチョウ以来の驚きです。

 

日光でイソヒヨドリらしき鳥を見かけた事が今までに2回ありました。いずれも冬から春にかけてで「灰色のイソヒヨドリらしい鳥がマンションのベランダにいた」と言うだけではっきりと確認に至らず、もちろん鳴き声は聞かれませんでした。(この記録は松田と、日光在住のT森氏によるもので、他に確認されている方がいらっしゃるかも知れません)

 

今回しっかりと確認できましたのでこれからが楽しみです。この雄のイソヒヨドリは朝8時頃から優に30分は鳴き続けていました。もしかするともっと朝早くから鳴いていたのではないでしょうか?なにしろ当ブログの作者は朝寝坊なモノで・・・。このまま日光に居着くのか、それとも一時的な物なのか注意して見て行きたいと思います。

 

2026年4月 5日 (日)

帰って来たトラツグミ-日光/夏鳥が来る前に

Photo_20260401201901

日光の街では梅と桜が同時に咲き始めました。

 

標高700m程の日光市内の森です。

トラツグミが鳴いています。

冬の間東京の公園などで冬越しをしていた鳥たちが山に戻ってきました。

 

 

 この録音では5種類の鳥が鳴いています。トラツグミの他、最初と最後の方で鳴いているのはウソ、バックでずっと鳴き続けているのはキバシリです。途中で突然囀りだしたのはルリビタキです。地鳴きも聞こえます。一番ラストに聞こえるのがアオゲラです。南の国から渡って来る夏鳥が来る前の「地元」の鳥たちの早春の囀りです。

 

このうちアオゲラ、トラツグミ、キバシリは夏の間も大体標高1000m付近までに留まっていますが、ルリビタキとウソは標高2000m超まで登って営巣します。

 

日光というと「涼しい避暑地」というイメージがありますが、旧日光市(市町村合併によって今市市や鬼怒川温泉などが併合される以前の、東照宮や日光駅があるエリア)の標高は540mで、夏の暑さは東京と大差ありません。夏に日光駅に降り立った観光客が開口一番「なんだ、涼しく無いじゃないか!」と言うのをよく耳にします。

でも1時間かけていろは坂を登り奥日光へ入ると,中禅寺湖の標高は1270m、戦場ヶ原1400m、湯元温泉1500mで、ここまで来れば涼しさも満喫できます。さらに金精峠2000m、最高峰の日光白根山は2578mです。

 

標高差が2000m以上あるのが日光の特徴で、見られる鳥の種類や時期も少しずつ異なっているのが面白いところです。今は市内の森で羽を休めている鳥たちもやがて標高の違うそれぞれの営巣地へと去って行くことでしょう。

 

 

 

 

2026年3月25日 (水)

満開の六義園で-ウグイス

Photo_20260323205501

3月22日

六義園のシダレザクラが満開になりました。 やっと暖かくなった上に日曜日とあって朝から大混雑です。

 

そんな中でウグイスが鳴きはじめました。 私が六義園でウグイスの囀りを今年初めて聞いたのは3月16日でした。毎日来ている常連の方達はもう少し早くから聞いていて 「松田さんあそこで鳴いていました、ここで聞こえました」と教えてくれるのですがなかなか出会えず鳥って運とタイミングなんですよねー。

 

 

 

16日にやっと小さい声でケキョなどと鳴いているのを耳にしました。まだまだ練習中という感じでしたが今日は最初こそ何となく遠慮がちに鳴いていましたがそのうち大きな声でしっかりホーホケキョと鳴くようになりました。100点満点の80点くらいでしょうか。

何しろ大行列の混雑で人が絶え間なく通るのですからよくこんなところで鳴いているなぁと思うほどです.警備員のアナウンスの声が聞こえているでしょう。

 

しかしこれだけ人が通って行くのにウグイスに気が付いて足を止めたのは1人だけでした。

ちょっと残念ですね。

 

2026年3月15日 (日)

イカル鳴く朝-日光で

 

 

 ミソサザイが鳴き出してから3週間後の日光の森です。まだまだ雪が降ったり暖かいとは言えないこの頃ですがイカルが鳴いています。イカルはよく通る元気な、そして少し甘ったるい声で鳴くので私が大好きな鳥なのですが録音は意外と難しい鳥でもあります。

 

繁殖期の4,5月は雌雄で行動するようですがそれ以外は群で動いていて冬場でも良く鳴いています。が、いつもいきなり鳴き出すので録音機の用意が出来なくて困っています。

 

キバシリも鳴き出してイカルとキバシリのコラボになりました。ゴジュウカラの声も聞こえます。だんだん鳴く鳥の数が多くなってきました。録音には入っていませんが、ヤマガラやシジュウカラ、ヒガラも囀り始めました。

 

春は一歩一歩近づいているようです。

 

 

2026年3月 5日 (木)

早春の印旛沼-ヨシガモのディスプレイ

Img_8056jpg

 

3月早々再び印旛沼を訪れました。

 

トモエガモは数は減ってもまだまだ大群で黒い帯のように広がっていて、時々一斉に飛んでいます。

ジョウビタキが冬の間見られなかった宙返り飛行をしています。いつもよりずっと高く飛んでくるくる回り、

春が来るのを待ちきれない、と言った感じです。

 

なんとウグイスの初囀りが聞こえました。まだ、ホーホケキョでは無く、ケキョ、ケキョと3声ほど鳴きました。

耕運機の後を付いてまわっていたタゲリはいませんでした。

 

カモ達は忙しくデイスプレイ。

 

ヨシガモの♂が5.6羽で♀を追いかけて盛んにアタックしています。

普段あまり鳴かないヨシガモですが、さかんに鳴き交わしていました。

 

 

ヨシガモは口笛を吹くようなきれいな声で鳴きます。静かな沼の岸辺にこの声が聞こえると哀愁を帯びた良い雰囲気なのですが、今回は♀を巡るバトルの最中で♂達は皆ハイになっている感じで騒がしく聞こえました。ゲッゲッと言う声が入っていますがメスガモの声です。

どんなディスプレイをするのかと見ていたら、コガモと同じで胸のあたりを嘴でつついてお尻を上げて逆立ちするような姿勢を取っていました。

 

春ですね!

 

より以前の記事一覧