観察記録

2020年10月16日 (金)

11年ぶりのノビタキ-六義園

 思いの他、良い天気になった六義園を一回りしました。
 3日間滞在中のカケスの鳴き声が秋らしい森の音となります。
 キビタキの雌とサメビタキがよく見られ、ここ数日前にいたエゾビタキとコサメビタキを加えれば、いっせいに夏鳥が渡って行く感じです。
 それならばと思い中之島をチェックしに行くと、案の定ノビタキがいました。

Siberian-stonechat2010161
 さっそく常連さんたちと、ノビタキを楽しみました。バードウォッチングはじめて数年のM上さんご夫妻は、はじめての出会いとのこと。それもそのはずで、私の過去の記録を見てみると、2009年9月18日以来でした。なんと11年ぶりの記録なりとます。また、本日が10月16日ですから、およそ1ヶ月遅い渡りとなります。
 過去に六義園でノビタキが見られたのは、この中之島のみ。そのため、秋になるとかならず中之島のとまりそうなところをチェックするのですが、まず会えることはありません。
 しつこくチェックしたかいがあったものです。

2020年10月 2日 (金)

ミソサザイの地鳴き-日光

 さえずりが続きましたので、地鳴きも紹介いたします。
 ミソサザイの地鳴きです。
 TASCAM DR-05で録音、ボリュームのアップ、3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 午前5時 18分になきはじめ、1分19秒にわたって鳴き続けていました。
 「チャ、チャ、チャ」というウグイスの笹鳴きと区別に迷う鳴き方の地鳴きです。ウグイスの笹鳴きは、2,000~7,000Hzに音の中心があります。このミソサザイの地鳴きでは5,000~7,000Hzに音の中心がありました。そのため、ミソサザイのほうが音が高く金属的に聞こえます。また、今回気が付いたのですが、ウグイスは音と音のあいだは均一で1音ずつ鳴いています。ミソサザイの場合は2音続けて鳴いていることが多く、これで識別するほうが確実かもしれません。ウグイスの「チャ、チャ、チャ」とミソサザイ「チャチャ、チャチャ」の違いです。
 実は、ミソサザイのこの地鳴きを録音できたのは今回が3回目です。意外と聞いたり、録音する機会が少ないのです。録音できている地鳴きは、細かい連続音の「ジリリリ」と聞こえるもので、警戒の意味があると思います。録音は、繁殖期のことで気が付かないで巣に近づいてしまったためです。
 ウグイスの笹鳴きもさえずりの季節が終わった後にさかんに聞かれるようになります。繁殖期の笹鳴きは希です。ミソサザイのこの地鳴きも繁殖期に聞かれることは少なく、秋から冬にかけての鳴き方と言えるかもしれません

2020年10月 1日 (木)

ヤマドリの母衣打ち-日光

 アオバト、キビタキのさえずりに続いて、録音されていたのはヤマドリの母衣打ちです。
 タイマー録音開始から1時間15分後の午前5時45分に入っていました。
 TASCAM DR-05で録音、ボリュームのアップ、ノイズリダクションをかけています。


  アップしたファイルには30秒ほどの間に3回の母衣打ちが収録されていますが、間隔はもっと開いています。実際は8分の間に10回、母衣打ちをしていました。録音機を置いた場所は山陰のため、まだ薄くらい森のなかで母衣打ちが行われていたことになります。
 この季節にも母衣打ちが行われるのは、はじめて知りました。
 過去の母衣打ちの録音記録を見ると、5,6月が多く、9月5日というの1件ありました。文献記録を調べていませんが、秋から冬は珍しいかもしれません。
 なお、去年の5月、同じ場所で録音した母衣打ちの頻度は、20分間の間に18回音がしていました。時間と回数はおよそ半分となっており、繁殖期に比べると力が入っていないことがわかります。
 母衣打ちは、100Hzと極めて低い音のため、再生環境によっては聞こえないことがあります。あらかじめ、ご了承ください。

 

 

2020年9月30日 (水)

キビタキのさえずり-日光

 昨日に引き続き、28日の早朝に設定したタイマー録音からです。
 キビタキのさえずりと言うか、つぶやくように鳴くさえずりです。
  YAMAHA W24で録音、ボリュームのアップ、3,000Hz以下のノイズの軽減をしています。

 30秒ほどの間に3声入るように編集していますが、実際は6分の間に7声鳴いているのをカットして間を詰めています。ですので、思い出したように鳴いている感じです。
 キビタキのさえずりには、いろいろなバリエーションがありますが、そのなかでもっとも寂しげに聞こえるパターンによく似ています。繁殖期の後期に聞かれる鳴き方です。
 時刻は5時32分です。この季節も早起きをすれば、いろいろな鳥が活動をしていて、鳴き声を聞くことができることがわかります。
 

2020年9月29日 (火)

アオバトのさえずり-日光

 このところ、ブログの更新が滞っています。心配してメールいただいた方もいて、恐縮です。この季節は音のネタが少ないときなので、ブログのネタにも困ります。加えてコロナ禍のなか、出かけるのもなんだかおっくうになってしまって、さらにネタがなくなっています。
 ということで、日光に行って来ました。とにかく雨続きの日光で、晴れるとの予報を信じての来訪です。
 考えてみると、この季節はどうせ鳴かないだろうと、タイマー録音を仕掛ける回数も少なく記録もあまりありません。ダメ元で、いつもの雑木林に仕掛けてみました。
 タイマー設定は、午前4時30分から7時30分までの3時間。3台の録音機を仕掛けておきました。なんと思わぬ拾いものがありました。
 まずは、アオバトのさえずりです。TASCAM DR-05で録音、600Hz以下のノイズの軽減、ボリュームのアップ、ノイズリダクションをかけています。 

 アオバトは、5時36分頃に鳴いていました。
  夜の鳥はフクロウの雌が鳴いたのが4時56分、まだ暗い時刻です。昼の鳥はカケスが5時15分、ミソサザイの地鳴きが5時18分、不明の声が鳴いて、ついでアオバトでした。ハシブトガラスはこの後で、アオバトは早起きのほうでした。
 ただし、アオバトのさえずりはこの1回のみ。50m離れたところに置いた他の録音機には、より遠くで鳴くアオバトの声が同じ時刻に入っていましたので同じ声と判断しました。
 アオバトのさえずりは、私の録音記録を見ると5~6月に限られていて、それ以外に録音したことはありませんでした。ただ、文献記録では11月下旬の記録もあり、秋のさえずりは多くはないのものの散見します。
 日光では、冬にアオバトを見ることはなく移動してしまうものと思います。なわばりを守る意味もあまりないように思えますので、このさえずりの意味は何なのか。興味はつきません。

2020年8月 7日 (金)

ヒグラシとクロツグミ-日光

 梅雨明けしたはずの日光、毎日雨です。夕方から明け方に日光とその周辺のどこかで雨が降りました。大雨予報の天気のなか、録音機を山に置くのは躊躇しますので、3日待ちました。
 最終日前日、昼飯後にいつものお気に入りの雑木林に行くと、クロツグミが良くさえずっていました。下見のため双眼鏡のみ。午後1時にこんなによく鳴くならば、夜明け前はさぞよく鳴くだろうと、夕方に再訪して録音機を仕掛けました。予報では、雨雲は日光をさけて通るはずです。
 しかし、このとき雨がぽつりぽつりと降りはじめ、日光の典型的な夕方の天気となってきました。この程度の雨は、当たり前のせいか予報されないのでしょう。いずれにしても、予報がはずれ大雨にはならないことを祈って、できるかぎり雨のあたらないところを見つけては、録音機を置きました。幸い雨はこの時のみとなりました。
 翌朝、回収すると思惑通り、クロツグミが良く鳴いてくれました。それにくわえて、早朝のセミ、ヒグラシとのコラボです。
 TASCAM DR-05で録音、ボリュームのアップ、1,500Hz以下のノイズの軽減。ノイズリダクションをかけています。 

 時刻は、午前4時24分から鳴き始めています。26分間にわたりヒグラシが鳴き、その間にクロツグミとキジバトが鳴いています。その後は、メジロやヒヨドリが置き始めて、鳴き合う朝の雑木林らしい音となりました。

2020年8月 2日 (日)

ミゾゴイか?-葛西臨海公園

 先々月の話なので、ほとぼりが冷めていると思います。
 6月26日の葛西臨海公園でのことです。オオヨシキリの鳴き声を録音し終わると、低い声が聞こえたとカミさんが教えてくれました。12時近く、天候は曇りです。
 その場で、録音機のスピーカーでチェックしましたが聞こえません。家に帰ってアンプを通しスピーカーに音を出して聞くと、低い鳴き声が聞こえました。
  PCM-D100で録音、全体にボリュームのアップ、該当の音域のアップ、350Hz以下の低音の削減、ノイズリダクションをかけています。

 オオヨシキリの合間に聞こえる「プオ。プオ。プオ」という感じに聞こえる声です。最初はヨシゴイを疑りましたが、もっと高い音で700~900Hzで「ワン、ワン」と聞こえると思います。サンカノゴイは、逆にもっと低く150~250Hzです。
 いちばん印象として近いのはミゾゴイの鳴き声だと思いました。なお、ミゾゴイは昼間も鳴きます。
 日本でもっともミゾゴイを聞いているS木♂さんに聞いていただいたところ「繁殖地でこのような声が録音されたことはありません。」とのことでした。ただ、成長段階などで、このような鳴くことが無いとは言い切れず、さらには他の湿地の鳥たちの鳴き声については不明なことが多いのでいろいろ可能性があるのではという意見をいただきました。
 あと、海辺の葛西でミゾゴイというのはにわかに信じがたい記録ですが、ちょうどネットでは「2020年5月15日朝、新宿駅東口の前でミゾゴイが出現」話題になっていました。新宿駅の入口にたたずむミゾゴイの写真が、アップされていました。新宿より葛西のほうが可能性が、ミゾゴイがいる可能性は高いと思います。
 また、葛西の元レンジャーのN村さんに連絡をして注意をしてもらうようお願いいたしました。しかし、その後、同じような鳴き声を聞くことは無かったと報告をいただきました。また、葛西における過去のミゾゴイの記録はないとのこと。慎重にならざるを得ません。
 今のところ、ミゾゴイの確定はいたしませんが、いろいろな可能性があると思い、備忘録を兼ねてアップしておきます。

 

 

2020年7月18日 (土)

夜明けのヒグラシとキビタキ-日光

 去年に続いて、今年も日光は雨続きです。1日のうちで、どこかで雨が降ることが多く、思うように録音ができません。それに加えて新型コロナのため、なかなかチャンスがありません。機材のチェックなど、いろいろやりたいことがあるのに困ります。
 今回は雨はない予報でしたので、近場の雑木林にTASCAM DR-05とYAMAHA W24をタイマー設定して置いておきました。
  ところが、朝起きると霧で前のスギ並木が見えません。霧雨未満、濃霧以上という感じです。もちろん雨は、雨音やしずくが落ちる音が入ってしまい、録音は不可となります。霧ならばと思いましたが、濃霧ともなると木の葉にたまったしずくが落ちる音が絶えずしていました。
 それでも、キビタキが夜明けとともにさえずっています。ときどきヒヨドリも来て、鳥たちは元気です。午前4時22分、まだ暗いなか、ヒグラシが鳴いてくれました。
 YAMAHA W24で録音、ボリュームを少しアップ、しずくが落ちる大きな音はカットしています。

 ヒグラシのおかげで、雰囲気のある音になりました。

2020年7月10日 (金)

やっと録音できたヒヨドリの幼鳥-六義園

 身近な鳥の録音でいちばん難題なのはツバメのさえずり、ついでヒヨドリの幼鳥の鳴き声だと思います。
 いつでも鳴いているしどこにでもいると、思われるかもしれません。しかし、意外にも今までヒヨドリの幼鳥の鳴き声は2回しか録音できていません。いずれも日光で、流れのそばの録音でコンディションはベストとは言いがたい音源です。
 なぜ、難しいのか。ひとつにヒヨドリの巣立ちが遅いのです。シジュウカラやスズメなどの留鳥タイプの鳥は、5月中旬に幼鳥をみます。ヒヨドリは、早くて6月3日(1989年)、遅いと7月21日(1990年)、だいたい6月下旬からとなります。いわば、関東地方の梅雨のさなかに巣立ちます。そのため、雨や風のなかでは、いくら鳴いてくれても録音できないのです。さらに、梅雨の晴れ間や梅雨が明けるとセミの大合唱となり思うような音に録れません。
 本日、晴れ間をぬって六義園へ行きました。来園者は常連さんていど、昔の梅雨時の六義園のように空いています。そのかわり、鳥もいません。鳥仲間との挨拶は「いないね」です。
 でも、ヒヨドリの親子がいました。これ幸いと録音機をむけました。PCM-D100で録音。ボリュームのアップ、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 幼鳥が親鳥を追いかけて、食べ物をねだるときの鳴き声です。3羽いますので、親鳥が1羽で2羽の幼鳥が付いています。ヒヨドリとの距離は10数m、今までなく近いです。周辺を幹線道路に囲まれ、都会のノイズに覆われた六義園でも、近ければここまでクリアに録れます。
 じつは、録音していて私の老耳には、よく聞こえないです。声紋を見ますと、主な音は4,000~8,000Hzと幅があり、とても高いのです。「チュイ」と聞こえる「チュ」が8,000Hzで「イ」が4,000Hzです。ですから、私には低い「イ」の辺りが聞こえていることになります。さらに、倍音は8,000Hzの16,000Hzまでひろがっていて、とても深みのある音を醸し出しています。
 葉などの障害物が多く音の通りにくい森のなかで、親鳥との交信にはこの幅のある音と高い音が効果的に働いていることになります。
 5分ほど録音したところで、雨が降ってきてしまいました。それでも、やっと思うような音に録れてまずは幸いでした。ヒヨドリの親子に感謝です

2020年7月 7日 (火)

前奏のないコルリのさえずり-日光

 日光の霧降高原で20年以上、同じポイントで同じ頃、同じ時間に録音しています。
 最初は、コマドリが多かったのですがコルリとなり、コルリがいなくなったと思ったら、現在はコルリが復活しています。毎年、少しずつ変化をしていることがわかります。
 今年も、他府県の移動が一時緩和された間隙をぬって、データを録りに行きました。
 以前にも記事にしたことがありますが、コルリとコマドリのさえずりの違いは、コルリに「チッチッチッ」という前奏があることです。これを聞き逃すとしばらく聞いて、鳴き方の変化の多い少ないで判断することになります。ちなみに、変化の多い鳴き方をする方が、コルリでよろしいかと思います。
 今回、前奏のないコルリのさえずりがあることがわかりました。
 YAMAHA W24で録音、ボリュームのアップ、1,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。全体で約3分間ある音源の間を詰めて47秒に短縮しています。

 6番目の声まで、前奏がありません。また、7~8番目には前奏がありますが、3音くらいしかなく聞き取るに苦労するほどです。ただ、5分ほどしてのさえずりは、前奏が7音となり、正常のコルリのさえずりとなります。
 この鳴き声は、この日の最初のさえずりです。時間は、午前3時42分。夜の鳥のホトトギスしか鳴いていない時間帯に、最初にさえずり始めたのがこのコルリです。ようするに、さえずりはじめは前奏がないことがありそうです。少なくともこの日のこの場所のコルリは、さえずりはじめには前奏を付けず、だんだん調子が乗って来ると前奏を付けて鳴く感じです。
 コルリにとって前奏を付けるということは、さえずりに力が入っている証拠といえるのかもしれません。

より以前の記事一覧

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ