番組・報道

2022年6月 2日 (木)

『朝の小鳥』スタジオ収録-7月は天売島

 本日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 おそらく東京からもっとも遠い探鳥地は、北海道の天売島でしょう。距離から行ったら西表島や小笠原のほうが遠いかもしれません。しかし、今まで各地を訪れていますが、交通の便や心理的なことを考えると天売がいちばん遠く感じます。
 それでも、過去に2回取材に訪れています。10年ほど前は、写真を撮りに行った人はいたので情報はそこそこありました、しかし、録音で訪れた人は希で情報はまったくといってありませんでした。これは、今も同じだと思います。
 ウトウポイントへの交通の便から、ノイズの状態、録音するために前もって知っておきたいことが山ほどありました。なんとか関西の録音仲間の方が天売に行ったことを知り、メールで情報をいただきました。クマはいないけれど、まっくらな中歩いて帰ってきて怖かったなど、コアな情報をいただき覚悟の上の天売来訪となりました。
 幸いにして、現地のガイドというか天売の主の寺沢孝毅さんに案内をお願いすることができました。解放されているウトウポイントに案内してもらい午後8時まで制限の範囲内で、録音できました。こうしたローカルルールは、現地に行って初めて知りました。これを無視して撮影している人もいて、寺沢さんにお会いすることがなければ恥をかくところでした。
 ただ、1回目は訪れたのが早かったため、ウトウの雛がまだ孵っておらず、雛の声は録れませんでした。
 2回目は、日光の仲間と来訪。今度は、私がガイド役を果たし雛の声も録れました。ただ、日没後ひとりで帰ったのですが、その心細いこと。ちょうどヤマシギが鳴く時刻で、クリアな録音ができるチャンスとなりました。何が怖いというのではありません。ただただ、1人で闇の迫る草原にたたずむだけで怖いのです。恐怖心とヤマシギの鳴き声を天秤にかけて、ヤマシギがかろうじて勝ちました。歯を食いしばって「せっかくもっとも遠い天売まで来たのだから、ここはがんばるところだ」と自分に何度も言い聞かせての録音でした。
 写真は、今まで体験したなかでもっとも美しい天売の朝焼けです。
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 そんな天売を思い出しながら、構成してみました。

2022年7月 放送予定
3日 ウトウ
10日 ノゴマ
17日 ハシブトガラ
24日 コヨシキリ
31日 ヤマシギ

 

 

2022年5月 7日 (土)

『朝の小鳥』スタジオ収録-6月は高尾山

 4日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。収録後、そのまま日光に行きましたので、報告が今日になってしまいました。自然の天候の具合、そして私の休薬期間が合うのは、この連休後半しかありません。混むのを覚悟で出かけました。連休の行楽地の混雑が報道されていましたが、幸いにして日光はちょっと車が多いかなと言った程度、渋滞もなくのんびりできました。
 さて、今回収録した6月の放送分は、高尾山の鳥です。
 蒲谷鶴彦さんは新宿に住んでいたこともあって高尾山は、ホームグランドでした。録音はもとより調査もしていました。最終電車で高尾に行き薬王院で夜を過ごし、夜の鳥から夜明けのコーラスを楽しむというヨルタカ探鳥会、若くなくてはできないバードウォッチングも楽しそうでした。
 ところが、中央道が開通してからは車の音がうるさいので、高尾山での録音は行かなくなったと言っていました。蒲谷さんは、パラボラ集音器を使用しての録音ですから遠くの音も拾います。そのため、道路とは山の反対側で録音してもノイズが入ると言っていました。
 当時の蒲谷さんの録音を聞くと、ノイズがないほんとに静かなところで録音しているのがわかります。高尾山の高速道路の開通によるノイズの発生は致命的であったことがわかります。
 ICレコーダーを少しでも音源に近づけて、とくにかく録音しておく方法の私にとって、高尾山でもここまで録音できるということでの番組構成です。
 現在の高尾山は道路のノイズより、ガビチョウの鳴き声をいかにさけるか。こちらのほうが、時間や手間がかかります。

2022年6月 放送予定
 5日 アオゲラ
12日 ヤマガラ
19日 クロツグミ
26日 サンコウチョウ

2022年4月11日 (月)

『朝の小鳥』スタジオ収録-5月は瀬波海岸の鳥

 昨日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 zoomでの参加です。
 今日収録した5月の放送分は、新潟県村上市の瀬波海岸の鳥たちです。瀬波は、粟島に行く途中に寄りました。朝イチで東京を発てば、昼には粟島に着きます。当時「朝の小鳥」の収録がありましたで、午後イチに出発して瀬波で一泊、粟島に行ったときの取材です。瀬波は、まだコロナ前でしたので、けっこう繁盛している温泉街の印象がありました。
 ホテルから道路を挟んで、すぐに防風林が広がっていて、バードウォッチングや散歩にはことかかない環境でした。カワラヒワ、ウグイス、ホオジロ、メジロと言った出会いの多い鳥ばかりですが、それだけに身近に出会えるはずです。放送を聞いて、鳥の名前がわかるリスナーも多いことと思います。
 瀬波は日本海に沈む夕日が名物でした。赤く染まった海と黒くシルエットで浮かび上がる粟島を見ながらの夕食は最高でした。また、瀬波にはアナウンサーの鈴木純子さんも訪れたことがあるとのこと。思い出しながら、シナリオを読んでいただきました。
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2022年5月 放送予定
 1日 カワラヒワ
 8日 キジ
15日 ホオジロ
22日 メジロ
29日 ウグイス

2022年3月28日 (月)

文化放送に出演予定-ご案内

 文化放送は、今年で開局70周年です。
 それを記念して、各番組では番組どおしのコラボが行われています。
 私が担当している「朝の小鳥」も「阿川佐和子&ふかわりょう 日曜のほとり」とコラボします。なぜかというと、デレクターのM馬さんによると「小鳥とほとりが似ているため」だそうです。
 ということで、次の日曜日の午前10時台で鳥の話をいたします。
 「朝の小鳥」のナレーション担当の鈴木純子さんが、「朝の小鳥」の歴史などを解説、そのあと私が2人の鳥についての質問などを受けて、野鳥の魅力を話せたらと思っております。生放送、リモートでの出演です。知識のあるお二方のしきりですから、どのように番組が展開していくのか、楽しみでもあり不安でもあります。
 いずれにしても、日曜日の午前中のひととき、鳥の話題を提供いたします。

 

阿川佐和子&ふかわりょう 日曜のほとり
 出演者 :阿川佐和子、ふかわりょう
 4月3日(日)10:00-12:00
 番組のURLです。
  https://www.joqr.co.jp/qr/program/hotori/
インターネットラジオradikoで1週間以内であればタイムフリーで聞くことができます。

2022年3月13日 (日)

『朝の小鳥』スタジオ収録-4月は北浦の水鳥

 本日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 zoomでの参加です。
 4月は、茨城県北浦の鳥たちです。北浦は若い頃に1度、行ったことがあります。帆引網漁を見たかったのですが見られず。どこを歩いたのか、どこに泊まったのかももうおぼえていません。秋で雰囲気はとてもよかったのですが、鳥は少ない印象がありました。
 今回は季節が変わって、水温む北浦の春の音を伝えられたらと思います。
 カンムリカイツブリが巣作りをしているという情報をいただき、おもむき取材したときの音源です。私の世代にとってカンムリカイツブリは、どちらかというの珍鳥の部類に入るほど数の少ない鳥でした。それも冬鳥でした。
 学生時代に狭山湖にいるとのことで、行ったことがあります。広い貯水池のなかほどにポツンといるカンムリカイツブリをプロミナー(当時)で、かろうじて確認した記憶があります。
 そのカンムリカイツブリが、日本で最初に繁殖したと報告されたのは、1972年青森県の小川原湖です。2年後の1974年に蒲谷鶴彦さんは、録音に行っています。
 小川原湖には行ったことがありますが、とにかく広い。地元の鳥仲間が案内してくれたそうですが、苦労されたことと思います。それ以前にカンムリカイツブリがあまり鳴かず声が小さいことで、思うように録音できなかったとおっしゃっていました。ですから、カンムリカイツブリは野鳥録音では難題と鳥だと思っていました。
 それが今では、冬の東京湾では千羽単位の群れで見られ、南では琵琶湖まで繁殖しているのですから隔世の感があります。まして関東地方で繁殖期の声が録れるとは、蒲谷さんには申し訳ない気持ちになってしまいます。
 蒲谷さんの時代に録れた鳥が録れなくなり、録るのに苦労した鳥が簡単に録れるようになる。録音をしていると鳥は、時代とともに変化するものだと実感します。
北浦の周辺では、里山の風景が広がっていました。それだけに野鳥も多く、まだ使っていない音源がたくさんあるほどです。さらに、北浦のあとに涸沼にも行きましたが、翌日は風が強く思うような音が録れなかったのは残念です。
 北浦と涸沼は、コロナが収まったら、また行きたい場所です。

 2022年4月 放送予定
 3日 アオジ
10日 カンムリカイツブリ
17日 セグロセキレイ
24日 カイツブリ

2022年2月 6日 (日)

『朝の小鳥』スタジオ収録-3月は日光の渓流の鳥

 本日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 3月、野鳥の鳴き声がもっとも素晴らしいのは渓流沿いです。
 渓流のそばは流れの音がにぎやかですが近くで鳥の声が録れれば、かなりノイズは軽減できます。
 最初の頃は「ゴーッ」という大きなノイズのなかで、かすかに小鳥の鳴き声が聞こえるような録音しか録れませんでした。渓流の音のなかに聞こえる大好きな鳥の鳴き声を頭が増幅して聞いたいたのです。しかし、録音機は正直に環境の音もすべて録音してくれていたことになります。耳で聞こえる音と録音している音が違うことを知ったのは、渓流での録音です。
 また、メモリに録音するICレコーダーの登場によって、鳥を驚かさないで録音できるようになったこともあります。木に寄りかかり録音機をミソサザイに向けていたら、どんどん近づいて来てくれたことがあります。私自身が動かないでいると、同じようなシーンは何度も経験できました。以前ならば、マイクやヘッドホンのコードがブラブラして、警戒させていたことになります。
 そんな苦労と楽しみのある渓流の鳥たちの鳴き声をお楽しみいただければと思います。

 2022年3月 放送予定
     6日 ミソサザイ
     13日 キバシリ
    20日 コガラ
    27日 キクイタダキ

2022年1月 9日 (日)

『朝の小鳥』スタジオ収録-2月は鳥が教えてくれる天気予報

 本日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。先月、私の都合で日曜日の収録となってしまいましたが、いろいろ都合が良いことがわかり今月も日曜日となりました。
 すっかり『朝の小鳥』の顔となったアナウンサーの鈴木純子さんは、気象予報士の資格を持っています。気象予報士になるためには、合格率わずか4%の試験を突破しなくてはなりせん。鈴木さんに敬意を表して、鳥と天気をテーマに構成してみました。
 ネタ本は、川口孫治郎の『自然歴』(1933)です。私が持っているのは、日新書院版です。その後、八坂書房(1979)から復刻版が出ていて、こちらのほうが巻末にある索引が便利です。ちなみに。私の蔵書はバラバラになってしまっていて袋に入れて保存しています。
 ネタになる話を探すために一とおり読みました。さらにバラバラになってしまいましたが、意外と科学的に説明ができることわざが少ないことがわかりました。
 たとえば、オオヨシキリが巣を高いところに作ったら大雨というのがあります。オオヨシキリの巣の高さを調べて、その後、洪水が起きるかどうか調べないと正しいかどうかわかりません。この手の話は調べてみたいけれどなかなかね。といったところでしょう。
 いずれにしても、説明がつくネタにしました。どうぞ、お楽しみいただければ幸いです。

 

 2022年2月 放送予定
     6日 ヒバリ
     13日 トビ
    20日 イソヒヨドリ
    27日 アマツバメ

2021年12月 5日 (日)

『朝の小鳥』スタジオ収録-来年1月はききなし

 本日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。私の都合で、イレギュラーに日曜日の収録となってしまいました。スタッフの皆さん、すみませんでした。
 じつは『朝の小鳥』では、ききなしの話は封印されていました。というのは以前、S木プロデューサーの時にききなしをシナリオに盛り込んだことがあります。そのとき、S木さんから「言われるききなしのように聞こえません。バードウォッチャーの方は、そう聞こえるならばしかたないですけど・・・」と言われて以来、パスしてきました。
 たしかに聞き直して見ると、ききなしのとおりに聞こえません。私の持って行った音源がききなしとおりに鳴いていなかったことがあると思います。鳴き声には多数のバリエーションがあって、ききなしどおりに鳴くパターンを準備するべきだったことになります。
 また、自然のなかでバードウォッチングの先輩から「こう聞こえるだろ」と言われると説得力があること、あるいは「そうは聞こえない!」と反論できないこともあるかもしれません。
 ということで、私の音源も増えたことで、ききなしどおりに鳴くパターンを選び構成してみました。また、やさしく語りかけるような鈴木さんのナレーションのフォローでの説得力で行けると思います。
 さて、ききなしどおり聞こえるでしょうか。聞いてのお楽しみです。

 

 2022年1月 放送予定
     2日  センダイムシクイ
     9日 コジュケイ
    16日 イカル
    23日 ツバメ
         30日  フクロウ

2021年11月10日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-12月は鳥のトリビア

 本日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 もう今年最後の月、暮れに放送される内容になります。
 冬は、野鳥たちが静かな季節です。それだけに、秋から冬はネタに苦労します。
 悩んだ末、今回は鳥のトリビアということで、鳥のかわった習性を鳴き声とともに構成してみました。トリビアネタは、数多くどれを選んで良いのか悩みましたが、鳴き声があって面白そうなものを10テーマほど候補に挙げて、鈴木さんと門馬さんに投票で選んでもらいました。ただ、意外と票が割れましたので、今まであまり使っていない音源、種類ということで、4テーマにしぼりました。
 いずれにしても暮れの忙しいなか、面白ネタが一時の清涼剤になれば幸いです。

 2021年12月 放送予定
     7日 キジバト
    14日 コアジサシ
    21日 オオジシギ
    28日 ハシボソガラスとハシブトガラス

2021年10月11日 (月)

ダーウィンが来た-取材メモ

 昨夜のNHKテレビの『ダーウィンが来た! ~街に大進出 青い鳥の謎~』に出演いたしました。イソヒヨドリの鳴き声についてのコメントです。
 プロダクションの方からメールがあったのが、5月中旬。今見たら、10回以上メールのやりとりをしていました。なんでも、樋口広芳さんが監修ということで安心してお付き合いさせていただきました。
 その後、6月中旬にzoomで打ち合わせ、さらにインタビューと4ヶ月も前のことでした。その間、プロダクションの方が実験をしたり、データを集めたりしていましたが、使われたのはほんの一部。いくつかの実験とデータは、紹介されず。もったいないです。
 私としては、動く声紋が売りだったのですが、意外と反応が薄くて残念でした。
 数回前のダーウィン、秋の虫が取り上げられていました。詳しく鳴き声について言及していましたが、このとき声紋がでたらちょっと困るなあと思っていたら、波形表示のみ。少しほっといたしました。ちなみに虫の声の声紋もとてもきれいです。
 今回、いろいろな鳥の鳴き声を声紋を制作して思ったのは、鳴き声のきれいな鳥は声紋もきれいです。自然の造形の美といっても過言でありません。造形に音がついて動くのですから、もっと見事です。今後、機会があったら声紋で遊ぼうと提案したいと思います。

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