番組・報道

2017年6月14日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-7月は北海道の草原の鳥

 本日は、浜松町にある文化放送にて、『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。7月の日曜日は、5回あるので各局の分を含めると10本録りとなります。ところが、珍しいことに機械が動かなくなるなど、トラブルに見舞われました。それでも、いつも通り1時間15分で終了したのですからスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
 ところで、担当のSさんからこの先、MOでの音源提供がなくなるとの話がでました。なんと、文化放送はじめ一部のラジオ局では、いまだMOで音源を保存しているのです。もはやMOをご存じない方も多いかと思います。MOとは、CD半分くらいの大きさの円盤にレーザー光と磁場を用いて記録し、レーザー光で再生を行うメディアです。発売当時は、1G程度の情報量が何度も書き込めるメディアとして重宝されました。当時の他のメディアに比べれば、ミスが少なく安定していたことが、放送現場での使用につながったのでしょう。しかし、『朝の小鳥』用の音源5分×5本をコピーして保存するとなると15分くらいかかります。今やUSBメモリ、あるいはSDカードならば一瞬で書き込めるのですから、MOはもはや化石的な存在となりました。
 ちなみに蒲谷鶴彦先生の時代は、オープンリールでした。文化放送が、四谷から浜松町に移転するにあたりアナログからデジタルになり、私が引き継いだといういきさつがあります。ですから、音源の納品は11年以上にわたってMOだったのです。考えてみれば、私が使っているMOドライブもメディアも11年間、そのまま使っていることになります。その間、メインのコンピュータは2台半くらい世代交代しているのですから、丈夫なメディアであることは、間違いありません。またスタジオ収録では、万が一のためにMO2枚に同じ音源を保存して持って行くのですが、バックアップが必要になったことはありませんでした。
 といっても、いつか壊れるのではないかという不安がありました。壊れたら、まだアマゾンで売っているので入手は可能ですが、高いですね。しかし、これも解消され、これからはUSBメモリかSDカードで納品ということになります。
 ということで、来月は北海道の草原でさえずる野鳥たちです。少しでも、さわやかな音を感じてもらえれば幸いです。

2017年7月の放送内容
 7月 2日 シマセンニュウ(野付半島)
      9日 ノビタキ(霧多布湿原)
     16日 ベニマシコ(ポロト沼)
     23日 エゾセンニュウ(サロベツ原野)
     30日 ノゴマ(天売島)

2017年5月 3日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-6月は氷ノ山の野鳥

 連休中は、どこへ行ってもどうせ混んでいるだろうということで、文化放送の『朝の小鳥』スタジオ収録を今日にしてもらいました。しかし、本日は良い天気になったので、ちょっと悔しいかなということで、スタジオに向かいました。羽田に向かうお客さんで大混雑の浜松町駅と閑散とした放送局のギャップがなんとも連休でした。
 ということで、来月は去年の6月に取材をした兵庫県氷ノ山周辺で録音した音源で構成してみました。

2017年6月の放送内容
 6月 4日 オオムシクイ
      11日  サンコウチョウ
      18日  ツツドリ
      25日  オオルリ

2017年4月 6日 (木)

『朝の小鳥』スタジオ収録-5月は飛島

 昨日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 アナウンサーの石川真紀さんは年間50本ほど読んでいるわけですが、カムなどのミスはわずか1、2回。数少ない録り直しは、この季節に多いのです。なぜならば、石川さんもスギ花粉症、今回も1回、録り直しがありました。ということで、子どもの頃、石川さんも訪れたという山形県飛島の鳥たちです。
 私にとっては、1998年5月14-15日に蒲谷鶴彦先生とご一緒した思い出の録音です。野鳥録音は、孤独な作業です。2人並んで録音するというのは、まずありません。なぜならば、機材の操作音から衣擦れ、体重を右から左の足に変えただけで「ジャリッ」という音がして、いっしょにいる人に迷惑をかけてしまうからです。蒲谷先生の録音に何度か同行したことがありますが、迷惑がかからないように遠くから眺めていた程度です。
 飛島では、ダムに水浴びに来るウミネコの録音で、珍しく2人並んで録音する機会がありました。先生から「録音の開始は、録音ボリュームを0から上げて行き、フェードインさせると、後で聞くときに急な音でびっくりしないですむ」など、現場ならではコツを教わりました。そして「では、10分間録音しましょう」と言って録音を始める前にいつ止めるのか、指示をするのも現場ならではです。しかし、この10分間の長かったこと。とにかく身じろぎして音を立ててしまわないよう、息を殺しての10分間でした。そんな、思い出のウミネコの音源も使っています。

2017年5月の放送内容
5月 7日  カワラヒワ
  14日  コルリ
  21日  イカル
  28日  ウミネコ

 2017年4月7日より、新潟放送(BSN)でも『朝の小鳥』を聞くことができます。毎週金曜日、午前5時15分~20分の放送です。

2017年3月 1日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-あきる野の里山

  本日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオでした。早いもので、もう4月の放送のための収録です。気分は春爛漫、春真っ盛りというつもりで、音とシナリオを構成しました。
 取材場所は、東京の郊外に広がるあきる野市の里山です。ガビチョウがうるさいくらい鳴いているので、それを避けて録音するテクニックのいる環境でした。
 夕方、暗くなってから飛んでいったオシドリの声がとても印象的でしたので、オシドリが1回目です。夜になるとシュレーゲルアオガエルが、とてもにぎやかに鳴き始めます。おかげで、夜の鳥の録音はかなり制限されました。しかし、比較的近くでフクロウが鳴いてくれたのは、ラッキーでした。
 最近、フクロウ類は人工音が多くなると獲物を見つける能力が落ちるという研究発表がありました。ようするに、交通騒音が音でネズミなどの動きを察知して捕らえるフクロウ類の狩りに及ぼすというのですから、とても興味深い話です。
 ただ今回の里山では、カエルの鳴き声がかなりうるさい中で、フクロウが鳴き合っていました。フクロウ類で言えば、トラフズクも田んぼの真ん中にある集落の神社にいて、カエルの合唱のなか、子育てをしていました。これだけカエルがいるのだから、カエルを食べれば良いと思ったのですが、落ちているペリットはネズミの毛や骨ばかり。やはり、カエルの騒音のなか、ネズミを捕らえていたことになります。これ以外でも、虫の声がにぎやかところ、流れの音のあるところなどでもフクロウ類がいたことがあります。
 もちろん、車の音とカエルの鳴き声では、音質も音量も異なります。それでも、ネズミが立てる「カサッ」という程度の音が聞こえなくなるという意味では、違いがないように思えますがいかがでしょうか。じつは、夜の森の自然音は、とてもにぎやかなのです。
 せっかくの面白い目の付け所の研究に水を差すつもりはありません。今後、この問題へのアプローチの参考になればと思っての一言です。
 さて、4月の放送内容です。
 4月 2日  オシドリ
 4月 9日  メジロ
 4月16日 ヒヨドリ
 4月23日 コジュケイ
 4月30日 フクロウ

2017年2月 8日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-オオタカなど

 今日は、文化放送にて来月3月放送分「朝の小鳥」のスタジオ収録でした。ちょうど、去年の3月に板橋区で取材した音源を中心に構成してみました。
 オオタカの鳴き声を録音しようと、一昨年も訪れたところです。だいたい午前中に行っていたのですが、鳴いても1声くらいで番組に使えるような音は録れませんでした。そのため、タイマーをしかけての録音を試みたところ、夜明け前後によく鳴いてくれました。2年越しで、成功したことになります。そのオオタカの声が、3月第1週です。
 緑地を見渡すことができるので、観察しているとオオタカがいるわりには小鳥が多いのです。シジュウカラ、メジロ、ウグイス、ヒヨドリ、ホオジロの鳴き声がたえず聞こえてきます。オオタカが、小さな鳥は捕りづらいのを知っているのでしょうか。また、オオタカいるおかげでカラス類が寄りつかないのも小鳥にとっては良い条件のようです。
 ただ、不思議だったのは緑地に隣接した住宅のTVアンテナにキジバトがとまって、鳴き続けていたことです。オオタカにとっては、ちょうどよいサイズの鳥ですから、大丈夫なのか気になりました。キジバトは、元気な成鳥であれば、すばやく逃げ延びることができるという自信があるのでしょうか。
2017年3月放送予定
 5日 オオタカ
 12日 シジュウカラ
 19日  ホオジロ
 26日  キジバト

2017年1月11日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-ウグイス

 本日は、文化放送にて『朝の小鳥』の2月放送分のスタジオ収録でした。
 2月は今までとは趣向を変えて1ヶ月間、ウグイスだけで構成してみました。最初は、明治神宮の地鳴き、ついで一碧湖のさえずり始め、大巌寺高原の本格的なさえずり、そしてポロト沼の北海道なまりのさえずりです。
 本当は、各地のウグイスの微妙な違いを紹介しようかと思ったのですが、番組は1週間に1回。先週との違いを示しても、おぼえていただいているとは思えず、地鳴きやさえずりの違いなど、基本的は話から始めました。
 ということで、北海道のウグイスのさえずりをアナウンサーの石川真紀さんに聞いていただいたら「ふるさと秋田のウグイスのさえずりに似ている」と懐かしそう。また「子供の頃、ウグイスはホーホケキョと鳴くと教わったけれど、そのように聞こえなくて疑問に思った」とのこと。ウグイスの多くが「ホーホケキョ」と鳴くのは、関東から南。それも、いろいろな個性があるのですから、奥が深いのです。そんな、ウグイスの声のいろいろ、楽しんでいただければと思います。

2017年2月放送予定
   5日 ウグイス 明治神宮・地鳴き
     12日 ウグイス 一碧湖・さえずり始め
   19日  ウグイス 大巌寺高原・さえずり
     26日  ウグイス ポロト沼・さえずり(北海道なまり)
       

2016年12月14日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-絶滅に瀕している鳥

 今日は、文化放送で『朝の小鳥』の来年1月放送分の収録でした。1月1日放送分のトキは、スケジュールの関係で先月に収録をすませています。そのため、残り4本の収録となりました。
 今回、取り上げたなかでもシマアオジが深刻です。私が1970年代に干潟の調査で、春国岱に行ったときには、ノゴマとシマアオジが数10mおきにハマナスにとまって、さえずっていた印象がありました。次の年に行った石狩川河口、さらに翌年のサロマ湖でも同様でした。それが、今では公表されている情報は、サロベツくらいです。
 北海道で、録音をしているH田さんによると、サロベツなどの日本海側とオホーツク海側では、鳴き方が違うとか。私自身、40年以上前に聞いた春国岱のシマアオジのさえずりをおぼえていないので何とも言えませんが、今や検証するのが難しい課題となっています。
 また、日本と同じ亜種(E.a.insulanus)はサハリンにも生息していますが、サハリンも風前の灯火とか。今回、使用した音源は2008年にサロベツで録音したものです。それから8年、サロベツのシマアオジは健在のようで、少しは安心しています。それにしても、毎年、大勢のカメラマンが訪れ撮影されているので写真は残るかもしれませんが音源はわずかしか残らないのは残念なことです。

2017年1月1日  トキ
       1月8日 オオトラツグミ
    1月15日  アカコッコ
       1月22日  ノグチゲラ
      1月29日  シマアオジ

2016年11月16日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-外来種の鳥たち

 来年の1月1日は日曜日、そのため地方局では前日に放送を行うところもあるため、今日のスタジオ収録は、来年の1月1日放送分を合わせて5本録りました。テーマは、外来種の鳥たちです。
 『野鳥』誌の先月号の書評で『外来種は本当に悪者か?』を取り上げるにあたり「外来種を良しとしている」と誤解されるのではないかという懸念がありました。この本の主題は、原題の”The New Wild”であって生態系の新しい考え方を示しています。もし言葉があるのでしたら、生態系観の提示といえるでしょうか。少なくとも、自然保護運動で自然を元に戻すという元とはどこなかという議論は考えるべき課題です。
 だいたいクレームをする人は、本も読まないで思い込みでクレームしますので、その対応まで編集担当のK島さんと考えていたくらいです。幸いなことに、今のところ編集部に意見も含めてクレームはないとのこと。ということで、「朝の小鳥」も外来種の鳥たちで構成しました。
 来年1月のテーマは、絶滅に瀕している鳥たちなのですが、12月のテーマとかぶせて、トキです。元旦は、めでたくトキの声で迎えていただければと思います。

2016年12月 4日  ガビチョウ
         12月11日  ホンセイインコ
          12月18日  ハッカチョウ
          12月24日  ソウシチョウ
2017年 1月 1日  トキ

2016年10月 5日 (水)

『朝の小鳥』11月分スタジオ収録-渡良瀬遊水地の野鳥

本日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 スタッフの皆さん、知識の泉みたいな人ばかりなので、収録の後も話がつきません。今日、話題になったのは鳥が飛ぶことから凧の話になり、ゲリラカイトはゲリラではなくゲイラカイトだと教えてもらいました。あのビニールでできた3角形をした凧です。ちなみに、ゲイラは発売したアメリカの会社の名前だそうです。1970年代のことですから、ときあたかもベトナム戦争まっさり。ベトコンやゲリラという言葉があふれていた時代で、てっきりゲリラだと思っていました。
 ところで、11月のテーマは、渡良瀬遊水地の鳥たちのカワラヒワ、ツグミ、ケリ、シメです。ケリは、今年の春から夏、日光に行くときにスペーシアの車窓から必ず見える田んぼありました。遠くに渡良瀬遊水地の堤防が見えるあたりで、まるで新幹線で岐阜羽島あたりを走っているような錯覚をしてしまいます。こうした風景が関東平野でも当たり前になってしまうのでしょうか。

2016年11月放送内容
 11月 6日 カワラヒワ
    13日 ツグミ
    20日 ケリ
    27日 シメ
   

2016年9月 7日 (水)

『朝の小鳥』10月分スタジオ収録-東京湾の野鳥たち

 本日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 10月放送分で、テーマは東京湾の野鳥たちです。谷津干潟のキアシシギとセイタカシギ、葛西臨海公園のモズとクイナ、そして茜浜のトビです。
 いずれも、秋の風景のなかで鳴き合う鳥たちのようすを音で表現できたと思っています。東京湾の海辺で残暑から秋風が吹く、季節が移り変わっていくようすも感じていただければと思います。
 収録前に、現在ラジオがいろいろ変化して行っていることを教えてもらいました。すでに、インターネットラジオで聞いている方も多いと思います。
たとえば、文化放送など民放はラジコ
http://radiko.jp/
NHKはらじるらじる
http://www3.nhk.or.jp/netradio/
です。また、FM波でAM波の放送局を聞くことができるワイドFMがあります。いずれも、ステレオはもちろんのこと、高品位な音質で聞くことができます。
 さらに来月から、放送終了したあとも放送を聞くことができるポットキャストが試験的に行われるとのことです。『朝の小鳥』のように早朝の番組でも、あとで聞くことができるわけですから、これは朗報です。これからのラジオがどう変化していくのか、ラジオ好きの私には楽しみです。

2016年10月放送内容
10月 2日 キアシシギ
     9日 モズ
   16日 トビ
   23日 セイタカシギ
   30日 クイナ

より以前の記事一覧

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ