番組・報道

2017年9月 7日 (木)

『朝の小鳥』スタジオ収録-2ヶ月分

 昨日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 めでたい都合とめでたくない都合が重なって、2ヶ月分の収録です。10月は日曜日が5回あるので、シナリオと音源は9回分。文化放送の5分バージョンと地方局の4分バージョンを合わせて18回分の収録となりました。
 私が担当になって2ヶ月分の収録は初めてで、ちょっと緊張いたしました。蒲谷鶴彦先生の時代には、先生の海外取材などでときどきありました。また現在、他の番組でも出演者の都合で集中して収録することはあるようで、放送局としては特別なことではないようです。いずれにしても、早めに始まって遅めに終わり、いつもの倍の時間がかかっただけで無事に収録が終わりました。
 10月の放送内容は、東京都足立区にある舎人公園の野鳥たちです。とにかく広い公園なので、行けば1万歩を越える歩数が稼げます。現在、もっとも鳥の影の濃いバードサンクチュアリは工事中なのがちょっと残念。ただ、なかほどにある池の周りを歩くだけでも、いろいろ発見のある公園です。
 11月は、秋からの冬にさえずる野鳥たちです。さえずりと言えば、春のイメージです。しかし、録音をはじめて秋から冬にさえずる鳥が意外と多いことに気が付きました。サンプル数が増えれば、秋と春のさえずりの比較などしたら面白いと思っています。まずは、どんな鳥たちが秋にさえずるのか、ご紹介です。

2017年10月  舎人公園の野鳥たち
10月 1日 ヒヨドリ
     8日 クイナ
   15日 カワセミ
   22日 ジョウビタキ
   29日 コガモ

2017年11月 冬にさえずる鳥
11月 5日 セグロセキレイ
    12日 ヒバリ
    19日 ホオジロ
    26日  シジュウカラ

2017年8月16日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-9月はねぐらに集まる鳥

 今日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 9月のテーマは、ねぐらに集まる鳥たちです。
 今まで見たねぐら入りでいちばん凄かったのは、9月中旬に渡良瀬遊水地で見たツバメのねぐら入りです。ツバメの大群が、渦を巻くように空を舞い飛び交っていました。今まで長い間、鳥を見てきましたが私の網膜に写った最多数の鳥となりました。ただ、このときは高いところを飛んでいるので音らしい音は録れず、ただ見守るだけでした。その後、なんとかツバメのねぐらの声を録りたいと思って、訪れた多摩川のねぐらで構成しました。
 谷津干潟のチュウシャクシギは、苦労しました。ねぐらに集まる時間の夕方になって、風が強くなり最悪のコンディションとなってしまったからです。それでも、風の合間に鳴き合う声を拾って構成しました。
 ハクセキレイは、ねぐら入りの時にふだんの声とは違った鳴き声を出します。これに気が付いてから、ねぐら入りの声が気になり、ねぐらの録音を試みるようになったのです。そんなきっかけになった鳴き声です。
 スズメは、ねぐらにつくとき、あたかもハイになっているかのように鳴き合います。ケンカのとき声によく似ています。町中では、電柱のトランスの下に入ろうと鳴き合うところを何度か録音しました。しかし、街の騒音は町中の雰囲気にすることができず、少しでも静かなところ。葛西臨海公園のヨシ原に入るスズメたちの鳴き合う声で構成しました。
 鳥にとってのねぐらは、秋から冬の生活にかかせない行動です。そのとき、どんな声で鳴き合うのか、お聞きください。

2017年9月 放送予定
 9月 3日  ツバメ
   10日 チュウシャクシギ
   17日 ハクセキレイ
   24日 スズメ

2017年7月22日 (土)

今年の『夏休み子ども科学電話相談』は中村さんと川上さんです

 私は、少なくとも1999年の手帳に「NHKラジオ」とスケジュールが書かれているので17年間『夏休み子ども科学電話相談』に出演していたことになります。ということは、50才からだったのですね。
 NHKラジオの『夏休み子ども科学電話相談』が、来週から始まります。今年からは、私に替わって森林総合研究所の川上和人さんが担当いたします。日本鳥学会の参加者でひときわ目立つ川上さんとは、控え室でのおしゃべりが楽しみです。貴重な情報を教えていただいたりしています。豊富な知識とずばぬけた表現力で番組を盛り上げてくれることでしょう。葛西臨海公園鳥類園のスタッフの中村忠昌さんとともに、野鳥の質問に答えてくれます。
 いずれにしても野鳥の質問が少ないので、お子さん、お孫さんに電話させてくださいね。
 お二方の出演スケジュールは下記です。
 7月26日 中村忠昌先生
     28日 中村忠昌先生
 8月 1日 川上和人先生
      4日 川上和人先生
     24日 中村忠昌先生
 詳しくは、下記URLでお確かめください。
  http://www.nhk.or.jp/radiosp/kodomoq/index.html

2017年7月19日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-8月は富士山五合目の鳥たち

 本日は、浜松町にある文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。担当のS藤さんが栄転されたために、スタッフ新旧がそろいました。そのため、総勢6名が狭いスタジオに集まり、和気藹々の収録となりました。
  本日、関東などでは梅雨が明けたとか。これ以上の暑さが続くのかと思うとぞっとします。そのため、8月は少しでも涼しさを感じていただこうと富士山五合目にある奥庭山荘付近で録音した野鳥たちの鳴き声です。標高2,400mの朝晩は寒いくらいの場所です。少しでも涼しさを音から感じてもらえれば幸いです。
 文化放送に入る時に気になっていたのですが、エントランスに古い録音機が展示されていました。収録後に、確認するとなんとM-4ではありませんか。

170719m4rec

 解説板によると、このM-4はソニーの前身の東京通信工業の製品の1号機だそうです。この録音機はある意味、野鳥録音に革命をもたらした機器です。というのは、それまでは100ボルトの電源がなくては稼働しなかったものが、ゼンマイが動力のために野外にどこにでも持って行けるようになったのです。1954年、この革命的な恩恵にあずかったのは野鳥録音では蒲谷鶴彦先生だけであったのですが、軽井沢はもとより北海道など全国各地に取材に行ける行けるようになり、当時の貴重な録音がこのM-4によって残されています。また、初期の文化放送『朝の小鳥』でもM-4で録音された音源が流されたはずです。
 『野鳥大鑑』の「鳥声録音50年の歩み」によれば「忘れもしない14万円。当時、大卒の初任給が1万2,000円だから、現在の価格だと200万円以上というたいへん高価な機械である」と書いています。ただ、故障が多かったのでバックアップにもう1台用意しての取材だったのですから、当時の野鳥録音はお金がかかりました。
  しかし、電源コードのしばりから解き放された蒲谷先生が、自由に飛ぶ鳥のように録音をすることができるようなったようすが目に浮かぶようです。

2017年8月の放送内容
 8月 6日 ルリビタキ
     13日 ビンズイ
     20日 ヨタカ
     27日 ホシガラス幼鳥

2017年6月14日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-7月は北海道の草原の鳥

 本日は、浜松町にある文化放送にて、『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。7月の日曜日は、5回あるので各局の分を含めると10本録りとなります。ところが、珍しいことに機械が動かなくなるなど、トラブルに見舞われました。それでも、いつも通り1時間15分で終了したのですからスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
 ところで、担当のSさんからこの先、MOでの音源提供がなくなるとの話がでました。なんと、文化放送はじめ一部のラジオ局では、いまだMOで音源を保存しているのです。もはやMOをご存じない方も多いかと思います。MOとは、CD半分くらいの大きさの円盤にレーザー光と磁場を用いて記録し、レーザー光で再生を行うメディアです。発売当時は、1G程度の情報量が何度も書き込めるメディアとして重宝されました。当時の他のメディアに比べれば、ミスが少なく安定していたことが、放送現場での使用につながったのでしょう。しかし、『朝の小鳥』用の音源5分×5本をコピーして保存するとなると15分くらいかかります。今やUSBメモリ、あるいはSDカードならば一瞬で書き込めるのですから、MOはもはや化石的な存在となりました。
 ちなみに蒲谷鶴彦先生の時代は、オープンリールでした。文化放送が、四谷から浜松町に移転するにあたりアナログからデジタルになり、私が引き継いだといういきさつがあります。ですから、音源の納品は11年以上にわたってMOだったのです。考えてみれば、私が使っているMOドライブもメディアも11年間、そのまま使っていることになります。その間、メインのコンピュータは2台半くらい世代交代しているのですから、丈夫なメディアであることは、間違いありません。またスタジオ収録では、万が一のためにMO2枚に同じ音源を保存して持って行くのですが、バックアップが必要になったことはありませんでした。
 といっても、いつか壊れるのではないかという不安がありました。壊れたら、まだアマゾンで売っているので入手は可能ですが、高いですね。しかし、これも解消され、これからはUSBメモリかSDカードで納品ということになります。
 ということで、来月は北海道の草原でさえずる野鳥たちです。少しでも、さわやかな音を感じてもらえれば幸いです。

2017年7月の放送内容
 7月 2日 シマセンニュウ(野付半島)
      9日 ノビタキ(霧多布湿原)
     16日 ベニマシコ(ポロト沼)
     23日 エゾセンニュウ(サロベツ原野)
     30日 ノゴマ(天売島)

2017年5月 3日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-6月は氷ノ山の野鳥

 連休中は、どこへ行ってもどうせ混んでいるだろうということで、文化放送の『朝の小鳥』スタジオ収録を今日にしてもらいました。しかし、本日は良い天気になったので、ちょっと悔しいかなということで、スタジオに向かいました。羽田に向かうお客さんで大混雑の浜松町駅と閑散とした放送局のギャップがなんとも連休でした。
 ということで、来月は去年の6月に取材をした兵庫県氷ノ山周辺で録音した音源で構成してみました。

2017年6月の放送内容
 6月 4日 オオムシクイ
      11日  サンコウチョウ
      18日  ツツドリ
      25日  オオルリ

2017年4月 6日 (木)

『朝の小鳥』スタジオ収録-5月は飛島

 昨日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 アナウンサーの石川真紀さんは年間50本ほど読んでいるわけですが、カムなどのミスはわずか1、2回。数少ない録り直しは、この季節に多いのです。なぜならば、石川さんもスギ花粉症、今回も1回、録り直しがありました。ということで、子どもの頃、石川さんも訪れたという山形県飛島の鳥たちです。
 私にとっては、1998年5月14-15日に蒲谷鶴彦先生とご一緒した思い出の録音です。野鳥録音は、孤独な作業です。2人並んで録音するというのは、まずありません。なぜならば、機材の操作音から衣擦れ、体重を右から左の足に変えただけで「ジャリッ」という音がして、いっしょにいる人に迷惑をかけてしまうからです。蒲谷先生の録音に何度か同行したことがありますが、迷惑がかからないように遠くから眺めていた程度です。
 飛島では、ダムに水浴びに来るウミネコの録音で、珍しく2人並んで録音する機会がありました。先生から「録音の開始は、録音ボリュームを0から上げて行き、フェードインさせると、後で聞くときに急な音でびっくりしないですむ」など、現場ならではコツを教わりました。そして「では、10分間録音しましょう」と言って録音を始める前にいつ止めるのか、指示をするのも現場ならではです。しかし、この10分間の長かったこと。とにかく身じろぎして音を立ててしまわないよう、息を殺しての10分間でした。そんな、思い出のウミネコの音源も使っています。

2017年5月の放送内容
5月 7日  カワラヒワ
  14日  コルリ
  21日  イカル
  28日  ウミネコ

 2017年4月7日より、新潟放送(BSN)でも『朝の小鳥』を聞くことができます。毎週金曜日、午前5時15分~20分の放送です。

2017年3月 1日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-あきる野の里山

  本日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオでした。早いもので、もう4月の放送のための収録です。気分は春爛漫、春真っ盛りというつもりで、音とシナリオを構成しました。
 取材場所は、東京の郊外に広がるあきる野市の里山です。ガビチョウがうるさいくらい鳴いているので、それを避けて録音するテクニックのいる環境でした。
 夕方、暗くなってから飛んでいったオシドリの声がとても印象的でしたので、オシドリが1回目です。夜になるとシュレーゲルアオガエルが、とてもにぎやかに鳴き始めます。おかげで、夜の鳥の録音はかなり制限されました。しかし、比較的近くでフクロウが鳴いてくれたのは、ラッキーでした。
 最近、フクロウ類は人工音が多くなると獲物を見つける能力が落ちるという研究発表がありました。ようするに、交通騒音が音でネズミなどの動きを察知して捕らえるフクロウ類の狩りに及ぼすというのですから、とても興味深い話です。
 ただ今回の里山では、カエルの鳴き声がかなりうるさい中で、フクロウが鳴き合っていました。フクロウ類で言えば、トラフズクも田んぼの真ん中にある集落の神社にいて、カエルの合唱のなか、子育てをしていました。これだけカエルがいるのだから、カエルを食べれば良いと思ったのですが、落ちているペリットはネズミの毛や骨ばかり。やはり、カエルの騒音のなか、ネズミを捕らえていたことになります。これ以外でも、虫の声がにぎやかところ、流れの音のあるところなどでもフクロウ類がいたことがあります。
 もちろん、車の音とカエルの鳴き声では、音質も音量も異なります。それでも、ネズミが立てる「カサッ」という程度の音が聞こえなくなるという意味では、違いがないように思えますがいかがでしょうか。じつは、夜の森の自然音は、とてもにぎやかなのです。
 せっかくの面白い目の付け所の研究に水を差すつもりはありません。今後、この問題へのアプローチの参考になればと思っての一言です。
 さて、4月の放送内容です。
 4月 2日  オシドリ
 4月 9日  メジロ
 4月16日 ヒヨドリ
 4月23日 コジュケイ
 4月30日 フクロウ

2017年2月 8日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-オオタカなど

 今日は、文化放送にて来月3月放送分「朝の小鳥」のスタジオ収録でした。ちょうど、去年の3月に板橋区で取材した音源を中心に構成してみました。
 オオタカの鳴き声を録音しようと、一昨年も訪れたところです。だいたい午前中に行っていたのですが、鳴いても1声くらいで番組に使えるような音は録れませんでした。そのため、タイマーをしかけての録音を試みたところ、夜明け前後によく鳴いてくれました。2年越しで、成功したことになります。そのオオタカの声が、3月第1週です。
 緑地を見渡すことができるので、観察しているとオオタカがいるわりには小鳥が多いのです。シジュウカラ、メジロ、ウグイス、ヒヨドリ、ホオジロの鳴き声がたえず聞こえてきます。オオタカが、小さな鳥は捕りづらいのを知っているのでしょうか。また、オオタカいるおかげでカラス類が寄りつかないのも小鳥にとっては良い条件のようです。
 ただ、不思議だったのは緑地に隣接した住宅のTVアンテナにキジバトがとまって、鳴き続けていたことです。オオタカにとっては、ちょうどよいサイズの鳥ですから、大丈夫なのか気になりました。キジバトは、元気な成鳥であれば、すばやく逃げ延びることができるという自信があるのでしょうか。
2017年3月放送予定
 5日 オオタカ
 12日 シジュウカラ
 19日  ホオジロ
 26日  キジバト

2017年1月11日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-ウグイス

 本日は、文化放送にて『朝の小鳥』の2月放送分のスタジオ収録でした。
 2月は今までとは趣向を変えて1ヶ月間、ウグイスだけで構成してみました。最初は、明治神宮の地鳴き、ついで一碧湖のさえずり始め、大巌寺高原の本格的なさえずり、そしてポロト沼の北海道なまりのさえずりです。
 本当は、各地のウグイスの微妙な違いを紹介しようかと思ったのですが、番組は1週間に1回。先週との違いを示しても、おぼえていただいているとは思えず、地鳴きやさえずりの違いなど、基本的は話から始めました。
 ということで、北海道のウグイスのさえずりをアナウンサーの石川真紀さんに聞いていただいたら「ふるさと秋田のウグイスのさえずりに似ている」と懐かしそう。また「子供の頃、ウグイスはホーホケキョと鳴くと教わったけれど、そのように聞こえなくて疑問に思った」とのこと。ウグイスの多くが「ホーホケキョ」と鳴くのは、関東から南。それも、いろいろな個性があるのですから、奥が深いのです。そんな、ウグイスの声のいろいろ、楽しんでいただければと思います。

2017年2月放送予定
   5日 ウグイス 明治神宮・地鳴き
     12日 ウグイス 一碧湖・さえずり始め
   19日  ウグイス 大巌寺高原・さえずり
     26日  ウグイス ポロト沼・さえずり(北海道なまり)
       

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